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恋と機械と世話焼き女神  作者: monaka。
1/1

知らず知らずの恋のお話

今回のお話はとある学園の男の子のお話です。


自覚はせずとも恋に落ちる

 

 この世には恋する機械というものが存在する。


 知らないだって? いやいやいや。知ってるはずだって。そう! 恋する機械、名前をLOVEマシーンこと私、ラブは今まで多くの恋する男女を見てきた。結構見てきたよ。


 ある日は皆に無理矢理やらされた子、ある日は好きな子に対して何も出来ないでいる子。そんな子達を沢山見てきたね。なに? そんな事は知らないと?

 それじゃあ仕方ないな。自己紹介だけでもしておくかね。


 先程も言ったけど私の名前はLOVEマシーンことラブ。人の恋をサポートするために生まれてきたんだけど…最近は違う解釈もする人も多くてね…。っと話がズレた。


 まあ、私は他人の恋を応援するために生まれたAIだと思われてるよ。実際の所は恋を応援する神様何だけどね。気まぐれにAIのフリして楽しんでるの。


 あ、そうそう。LOVEマシーンは日本で大流行しててね。ご自宅から公共施設まで。色んなところに今では設置されていてね。最近はほんとに大忙しでやばかったのに、もうそろそろ海外に出ちゃうからほんとに過労で倒れちゃうかも(汗)

 さっきから話ズレズレだけど、とりあえず青春を謳歌できるように後押しするのが私の役目。まあ、細かいことは気にしない!


 …え? 信用ならないって? んん…そうだな…は!

 私が見てきた今までの恋バナを言えば信用してくれるかな? …よし! じゃあ特別に今回は神様の私からとある男女の恋バナをしようか。


 今回するのは無意識に恋をしていた男の子の話。



――――――――――――――――――――――――



「はぁ…」

「まーたため息ついて。そんなに嫌だったか?」

 二ヒヒと隣で康平は笑っていた。

「そりゃ何度もため息もつきたくなるさ。こんだけいじられちゃなぁ」

 なんであの時LOVEマシーン使っちゃったのか、ほんとに後悔しかないなぁ。 




 *




 鳴海はお昼休みにお遊び程度でいつもつるんでる連中と共にLOVEマシーンを使う事にした。うちの中学校では使う奴は殆どいない(単に周りが使ってないだけかもしれないが)。使う奴も遊び程度で本気にはしていないと思う、多分。まあ、暇つぶしに使うことになった。これがこの後とんでもなく面倒臭い事になると知っていれば、休み時間は何か理由をつけて逃げるはずだ。過去の自分に言いたい。


「お、これがLOVEマシーンか。にしてもうちの学校にこんなものがあるなんて今更だけどすごいよな」

 何がすごいのか全くわからないとツッコミたくなるのを抑えてとりあえず話を続ける。


「まあ、とりあえず試してみようよ。誰か使いたいヤツいる?」

 俺はそんな風に聞いてしまったことが間違いだったと気づくべきだった。

「いや、別に…じゃ、鳴海! お前やってみたら?」

 集団のひとりがそう答える。

「そういや鳴海の恋事情とか全くわからんし、いっちょやってみてよ」

 その隣がその話に乗っかろうと続けた。

「お! 俺も鳴海のやつ知りたかったんだ!」

 そうだな、と皆が謎の団結心によって俺にやらせようと話を続ける。


 こういっためんどくさい事は大抵話し始めたやつか、もしくはやって欲しいやつに矛先が行く。この時の俺は後ろでそうだ! そうだ! と誰かに同調圧力でもかけて、ひっそりとしておくのが正解だろう。その子に対して少々申し訳なくは感じるが基本的に傷を負わなくて済む。


「えっ!? お、俺? 嫌だよ。やりたくない」

 今更そんなことを言ったところで皆の意志は揺れ動くなんてことはなく、ほぼ無理やりにやらされた。


「えっと、LOVEマシーンを起動して…」

「こんにちは。今回はどのようなご要件で?」

 LOVEマシーンの機械的な音声が流れる。周りはおお!と謎の感動の声を出している。誰も使ったことなかったのか…

「えっと、じゃあ思い切って居ないと思うけど運命の人で」


 何故思い切ったのかわからん。聞かないでくれ…


 ーー 一方、神様視点では。

 お! いいねいいね! みんなでワイワイ来てLOVEマシーン使って楽しんでくれて! ラブちゃん嬉しいよぉ。この学校はなかなか使ってくれる人いないし、居てもタイプしか聞かないからこういった思い切った子いなくて寂しかったんだよ…(泣)よし、今回は頑張ってあなたの想い人を探しちゃうぞ!


 まずは、記憶とか過去の行動を色々と見せてもら…おっと、これはこれは。いわゆるあれですなぁ。いやぁ、これはちょっとお節介かけちゃいますか。いやぁ、楽しみですなぁ…グフグフ…


「ラブちゃん何してん?」

 不意に後ろから声が聞こえる。

「えっ!? たまちゃん!? なんでここにいるん!?」

 あまりの驚きに腰を抜かす。


「いや、とっちゃんがラブちゃんがアホなことしてないか見て来いっていうからさ。前に務めてた子、ラブちゃんがあまりにもヤバいから転職したんでしょ? 程々にしなよ」

 とてもとても憐れむ目でこちらを思いっきり見るたまちゃん。なんかこう、痛い。ちなみに憐れむ目をしているのは友人のたまちゃんです。とっちゃんはとっちゃんと言うあだ名のなんかの神様です。


「いやいやいや! ちゃんと仕事してるから! 別にたまちゃんに心配されるような事ないから!」

 とりあえず弁解せねば!

「あ、そうそう。気づいてないかもしれないけど、独り言ダラダラヨダレ垂らしてる女神様とかやべえ奴だよ」

 その言葉で心の臓が半分に割れたかと錯覚するくらいの痛み(精神ダメージ)によって一瞬意識が飛ぶ。


「はっ!? 一体私は何を?」

「ま、いいや。とりあえず、目の前の仕事、仕事」

 そう言われて指さされた方向を見ると、回答を待ち望んでいる野次馬となにも出てこないでと祈っている男の子が視界に入る。


「やべ! とりあえず、名前出しとけばいっか。あとは本人頑張れば大丈夫でしょ」

 男の子が好きな女の子の名前をLOVEマシーンに表示した。

「なんとテキトーな女神。これで上手くいくのがヨダレ独り言女神様の素晴らしさ」

「それは記憶から消してくださいお願いしますなんでも」


 ーー視点を戻す。

 何も出るな何も出るな。ここで出たら絶対いじられる。お願いします、何でもしますから。

「結果を報告します。鳴海様の運命の人は…」

 いないいないいないいない!

「香純様でございます」




 *




 まあ、こんな感じで同じクラスの女の子の名前を呼ばれた結果、散々な目に現在あってました。きついです。

「まあまあ、鳴海はちゃんと女の子に興味があるって知られて良かったじゃん」

 笑顔を絶やさず、ニコニコと康平は続ける。

「他人事だと思って…って、え? なんで女の子に興味がないと思われてんの」

 その言葉にどういう意味が含まれているか全くと言ってわからず、康平に解説を頼む。


「いやね、あまりにも鳴海が女の子の話をしないからワンチャンホモ疑惑出てたのよ」

「は?」

「えっとね、鳴海は一応女子とは普通に話せるじゃん。でも、女の子の話はしないじゃん。っで、結論から言うと女の子と話せるホモとして人畜無害の安全な男の子として認識されてたってわけ」

 話が理解できない、いや、したくない。したところで俺がホモと思われていた事には何ら変わりないし、なにより女子からそう思われててなんだかこう、恥ずかしく…


「…マジで?」

 手で顔を覆い尽くして、康平に聞こえる声でボソボソと呟いた。

「マジ」

 その瞬間、教室にいるのが辛くて全力ダッシュで保健室に行き、5時間目休んだ。心の癒しが欲しい。






 憂鬱な次の日、思わず朝起きてしまった。いつもギリギリだし今日くらいは早めに家に出ても雨が降る所か、晴天でお迎えしてくれるだろう。とりあえずは先日晴れたホモ疑惑だった事を一刻も忘れたい。


 十分程度歩き、もうそろそろ学校に着く所で昨日は顔を見れなかった同じクラスの子と会う。

「あ、鳴海君。今日は早いね」

 そう、LOVEマシーンによって特定されてしまった香純ちゃんである。


「なんか、うまく寝付けなくてね。昨日はごめん。俺のせいで迷惑かけて」

 本当に申し訳ない。教室の女子は香純ちゃんの方をいじっていたから余計に申し訳ない。

「いや! 大丈夫だよ! LOVEマシーンの結果だったんだよね? それなら仕方ないよ」

 香純は片手をフリフリ、首を横にフリフリ、気にしてないアピールをしてくれている。


「みんなこういうネタ好きだからね。私も違う子だったら聞いちゃうと思うし」

 なんだろう。めちゃくちゃいい子。

「そ、そう? それなら俺もちょっとほっとしたよ。迷惑かけたと思って」

 あははと作り笑いをして見せた。

「ふふ、鳴海君は優しいね」

 その言葉となんとも愛らしい笑顔にドキッとする。

 あれ? 香純ちゃんってこんな可愛かったっけ。

「よし、じゃあ気分転換に学校まで競走だ! よーいどん!」

 その掛け声と同時に香純はダッシュした。

「えっ! せこい!」

 続くようにかけていく。


「いやぁ、やっぱ、男子は、足速い、ねえ」

「香純ちゃん、の方が、充分、足はや、いよ」

 二人とも息切れし、玄関でハァハァと息を整える。恐らくだが、テンションの低い俺を励ますために一緒に走ろうと提案してくれたのだろう。

そんな時に鳴海はこんなことを思う。

 香純ちゃんは足が速くて、元気で、みんなとも仲良くて、そんな香純ちゃんが…あれ、俺。

「よし、息も整ったし、教室に行こうか」

 靴を履き替えつつ、鳴海に声をかける。

「あ、うん」

 その疑問が一週間頭を悩ませた。






 二週間後の休み時間。

 鳴海がぼーっとしていると康平が話しかけてくる。

「飯も食わずに何をぼーっとしているのですか、元ホモ疑惑」

「それはやめろ」

 変なあだ名を康平に度々言われることにもなれているが、呼ばれるのは嫌だ。


「最近ぼーっとしてる事多いよね。なんか悩み事?」

 康平は不真面目ながらもちゃんとこういう事は聞いてくれる、いい友人である。すんごいいじってくるが、最低限節度は守ってくれるので本当に友達でいてくれて嬉しいと思う。


「色々と考える事があってね」

「あー、香純ちゃんの事ね」

 思わず吹き出し、お昼初めてお口に入れたご飯を吹き飛ばす。

「うわ! きたねえよ!」

「ご、ごめん」

 吹き出したご飯粒をティッシュで拭き取り、話を続けた。


「え、なんで知ってるの?」

「元から香純ちゃん好きなこと知ってたし、この前のやつでハッキリと自覚したかなぁと」

 察しがいいとは思っていたがここまでとは。

「まあ、とりあえず、どうなりたいとかある? 手伝える事があったら言ってよ。言えるようになるまで待っててやるから」

 飯を食べつつ、そんな風に気軽に康平は告げる。


 あ、こいつめっちゃ良い奴だわ。改めて自覚したけど、俺ワンチャンホモでも…いや、流石にこれ肯定したらホモになるわ。

「…ありがとう」

「どういたしまして」

 そんなやり取りをお昼のご飯中に二人でした。

 他人の目からはご飯粒を飛ばしてしまった男が優しくティッシュで拭き取り、何事もなく接し、ありがとうとデレが発生したともなれば…暫くは再びのホモ疑惑によって教室は賑わった。






 決意したのはLOVEマシーンが香純の名前を表示してから1ヶ月後。鳴海は康平に手伝ってもらい、二人きりになる瞬間を作るための作戦を練った。

 作戦は以下。

1.まずは一ヶ月に一回ある生徒会からのお手伝い募集に参加する事。

2.そのお手伝いで香純ちゃんと同じグループになること

3.途中でなんやかんやして二人きりになる瞬間を作ること

4.告白

 以上だ。このなんやかんやはその場に応じて対処する事になるので、頑張るしかない。(ちなみに毎月行われている生徒会のお手伝いの日は学校の部活はすべて休み[特殊な場合を除く]となっており、香純はほぼ毎回参加している)康平はその日共に戦場に出撃してくれることを快諾してくれた。なんていい男なのだろうか。




 そして当日、いつものメンツが遊びに誘ってくれたが康平と共に断り、生徒会の指定された集合場所に行く。


「お! 今回は鳴海君と康平君も参加するのか」

 生徒会の集合場所でちゃんと香純ちゃんの視界に入る場所にたっていた。声をかけられるのを待つのも一応作戦のひとつではあったが、元々声をかけるつもりではいた。

「うん、今回はちょうど暇だったからたまには参加しようかなって」

 これも作戦のひとつ。名付けて『暇だから』作戦。

 不自然なく溶け込むことが出来るこの魔法の言葉を付けるだけであら不思議、なんと普通に思われるのだ。


「そうなの? 康平君も一緒にってほんとに仲良いね」

 康平さんは無理を言って付き合ってもらってらっしゃる被害者みたいなもんなのです。言わないけど。

「まあね。俺も今日予定なかったし、鳴海が生徒会の手伝い1回くらいは参加しようぜ、って誘ってくれたからね」

 違和感1つも感じないくらいに完璧で、俺のフォローまでしてくれたという事にに天晴れと感激した。


「そうなんだ! それはいい事だね。今日はいつも一緒にやってる子達いるんだけど、それでもいいなら一緒の集団でやる?」

 このお誘いを待ってましたと言わんばかりに心の中でガッツポーズを決めるが、顔は冷静にして答える。

「逆に迷惑になるかもしれないけど、お願いします」

「こちらこそよろしくお願いします」

 そんなやり取りを終え、今回の生徒会のお手伝いの指示を待った。




 今回行うのは、割り振られた清掃場所で掃除を行うこと。

 いつも十五分程度の校内掃除はしていたが、それでは隅々まで清掃することは出来ず、教室の角や窓のさんなどのホコリが溜まる一方。

 そこで生徒会のお手伝いとして今回は校内清掃を行うこととなった。因みにだが、生徒会のお手伝いは様々な特典が用意され、今回は食券二枚という賞品が付いてくる。


 鳴海達は2-3教室を清掃するように指定された。

 さて、ここからが勝負だ。

 まずは告白する前に少しでもアピールするために清掃を頑張る事。まずはバケツを用意…

「バケツと雑巾、あとは生徒会から受け取った掃除グッズを取ってきておきました」

 既に康平が運んでいた。

「ありがとう! 気が利くね」

 ここで察っしのよさを出さなくてもいいのに。

「じゃ、とりあえず範囲とか場所の振り分けしよっか」

 香純がリーダーとなって場を仕切る。人数は男は俺と康平の二人と香純といつも一緒にいると言っていた女の子二人。


 ここは力仕事や高い場所の清掃をかってでるのが男というもの。とりあえずは窓や黒板、教室の上半分。それと机の移動を自分から優先的に運ぶ事かな。

「まずは、黒板と窓。これは身長の一番高い康平君にやってもらおうかな」

 なんと自分がやろうと思っていたことを康平に取られるという由々しき事態に現在陥っております。当の本人はちゃんと察しているのだが…何かおかしい。

「わかった。じゃあ早速動くわ」

 その言葉を残して、バケツだけを持って水を汲みに行った。


「康平君ってなんか頼れるね」

 そんな言葉を隣にいた女子二人が呟く。その言葉は俺が一番理解してるけど、今聞きたくなかった…

「よし、あとは前と後ろ分けて掃除! 二人組になるから…流石に二人に知らない男子と組ませるのは心もとないから私と鳴海君で組むね」

 組むことができて嬉しいのだけども、理由が理由なんで喜べない。なんて、そんな事を言ってる余裕なんてない! 今はこの状況になれたことを喜んで割り振られた仕事に励もう!


 教室の下半分というのは窓よりしたの壁の掃除や床掃除である。ついでに机や椅子の足の掃除もする事となり、鳴海は机や椅子の足の掃除と終わった後は床の清掃を行うことになった。


 始めて30分程度が過ぎてはっきり気づく。

 これ喋れないし自分の仕事に励むから他人のこと気にしてられないやないか。30分の間、喋る事なんて業務的な事だけだし、普通に会話しながらなんて事は一切ない。みんな真面目だからこその欠点が厳しい。


 そして一時間が経過し、清掃を終えた。

 何もなく終わってしまったこの清掃。せめてものアピールをしたかったなぁ。

 そんなふうに呆けていると、康平が話を切り出した。

「俺とそこのお二人さんで清掃道具洗って返しておくから、鳴海と香純さんは教室の片付けしておいて」

 そう言うと女の子二人はすんなりと承諾し、3人で教室を出ていってしまった。これは恐らくだが、康平があらかじめ二人に何か言っておいてくれたのだろう。ありがとう康平、今度絶対いいもん食わせてやる。

「あ、3人とも行っちゃったね」

 香純が引き止める間もなく、教室から退散していた。

「そうだね。じゃ、教室の片付けしよっか」


 教室の片付けと言っても、机の位置をなおしたり、所定の位置にものを戻す程度である。すぐに終えてしまい、3人が帰ってくるのを待っていた。しばらくの沈黙が続いてしまう。

 ここで話を切り出さなければ康平がチャンスを作ってくれた意味が無い。なにか、何かないのか!


「あのね」

 そう、香純は話を切り出す。

「今日はお疲れ様」

 恐らく香純ちゃんも沈黙はちょっときつかったのだろう。他愛もない話を切り出してくれた。

「お疲れ様! やって見るとわかるけど、埃ってすごく溜まってるね。いつも真面目に掃除してなかったのがバレそう」

 やばいやばい、と言うとクスッと香純は笑った。

「そうかな? 鳴海君は結構真面目にいつもやってくれてるからそんな事ないと思うよ」

 えっ、なんで知ってるの? そんな言葉は胸にしまった。


「いやいや、そんな事ないよ! 香純ちゃんに比べたら全くだよ」

 こんくらい、と体でその小ささを表現して見せる。

「ふふ、そんな事ないって。鳴海君は一生懸命に色んなことをしてくれる。周りが手を抜いていても、鳴海君はきっちりやってくれてる。案外私見てるんだよ?」

 こっちをじっと見つめてくる。その表情は今まで見たことなくて、そして思わず目を逸らしてしまうくらいにドキドキさせてくる。


「そ、それなら俺だって。いつも朝早くに来て皆が快適に過ごせるように軽く掃除したり、誰もしたがらないトイレ掃除や委員を率先してやってくれたり。そんな姿や行動にみんな香純ちゃんに助けられているんだよ」

 思わず思った事を言ってしまうが、最後は『みんな』に変えてしまった。

「そそそうなんだ。き、気づかなかったよ」

 香純は顔を真っ赤にして照れてしまい、俯く。かわいいがそんなの気にしてられない。

 このまま! このままの勢いで!


「だ、だから。そんな一生懸命な姿をずっと、ずっと目で追いかけてしまって」

 気づいたあの時、俺は香純ちゃんをいつの間にか目で追っていたことに気づく。


「ずっと、色んな事を一緒にやりたいって」

 生徒会からのお手伝いの日はいつもは友達と遊んでいたけど、実は一緒にやりたかったと。


「だから、だから!」

 思いの丈を思い切り、今思ってる言葉をそのまま全部吐き出す!


「あなたの事ばかり見てました!お、俺は、あなたの事が好きです」


 ついに言ってしまった。やばい、顔があっつい。もう、なんか恥ずかしすぎて死にそう。

「え、えと、えと」

 目の前の香純ちゃんは同じように顔を真っ赤にしてあたふたしていた。やばい、可愛すぎて答え聞く前に昇天しそう。


「わ、私でよければ、よ、よろしくお願いします」


 途切れ途切れの言葉だがハッキリと聞こえる。


 その瞬間、校内に男の声が鳴り響いた。



――――――――――――――――――――――――



 どうでした? 恋バナ? いいでしょいいでしょ。

 まあ、実際私何もしてないんですが、まあ気にしないで。


 自覚のない男の子が実はずっとその子のことが好きだったなんて気づいたらもう、やばいでしょ!…語彙力不足ですいません(汗)

実はなのですが、気づいたかもしれませんが女の子の方も男の子のことを目で追いかけていたというね。もう、はよくっつけおら! って言いたくなるような感じだったんですね。青春バンザイ


 まあこんな感じで私は日本のカップル達の恋のキューピットをやっている訳でして、これで流石に理解出来たでしょ。


 えっ? そんなものうちにはないと?

 多分あなたの世界では私が働いてない、つまりニート女神になってるんじゃないですかね。仕方ないね。

 とりあえずは今回はここら辺で。また会った時には違った子のお話でもしますから。

 いらないって!? す、少しだけでもね? ね?

 あ、時間がやばいのでここら辺で。

では最後に一言。



いつかあなたの元に恋が訪れることをお祈りしてます



今回は初めてなろうに投稿させてもらいました。至らぬ点は多くあると思います。何より読みづらいとか、内容がよくないとか、ここの書き方おかしい、誤字脱字などなどあると思います。

ぜひ読んでもらって、感想などいただければ幸いです。また、おかしな点や読みにくい点があれば修正して再投稿など行います。

一応続けれる形で終わっていますが、コメントや評価の次第によってはこれで終わろうと思います。もし、続きが読みたい!他の人はどんな感じなの!?などご感想をいただければできる範囲で続編を書こうと思いますのでどうぞご意見ご感想をよろしくお願いします。スクールラブが付いていますが、スクールラブ以外も書く予定なので今後変わる可能性があるので、ご了承ください。

長くなりましたが、ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!

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