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300文字小説

魔法の浴衣

作者: 林 秀明

お父さんに成人祝いに買ってもらった浴衣着。紺色に白とピンクの花びらが描かれて可愛いのだけど、その浴衣を着て、花火に行くと必ず不幸がある。


「呪いの浴衣」


お母さんが命名したその浴衣を着ると、彼氏と喧嘩して別れたり、突然雨が降って花火大会が中止になる。


「運命の人とだけその浴衣着れるんちゃうん?」


そう笑って話した日から約8年・・結婚をし、夫とその浴衣を着て、行った花火大会は私の暗い青春時代を溶かすように、輝いた色を放っていた。


「ジェット風船がないよー」


隣の家族から娘の泣き声が聞こえる。そっと風船を差し出す夫に、笑顔で返す母娘。


「この人と一緒になれて良かった」


大玉が空いっぱいに弾け飛ぶ。私の浴衣は幸せな浴衣へと変わったのだ。


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