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ハンバーガー

作者: どろだんご

この世は全て表裏一体。そんな事を言うけれど。

僕は知っている。知っているったら知っている。

この世は全てハンバーガー。

僕は知っている。最近星が見えないわけを。

きっと天使がなまけてる。バンズの上のゴマみたく横になっている。

みんなが変な機械を見てるから。こんな風になまけてる。

「最近の人間はうつむいてばかりだね」

「あぁ、変な機械を見てるからね」

「上を向いて歩こうなんて歌が流行った時は焦ったけど」

「今はとっても」

「「楽ちんだ」」

みんな全然気づかない。星が無いのに気づかない。

僕は知っている。最近地面がゆれるわけを。

きっと地底人があわててる。こまかく切られた玉ねぎみたいにあわててる。

みんなが変な機械を見てるから。こんな風にあわててる。

「最近の人間はうつむいてばかりだね」

「あぁ、どうやら我々に気づいたようだ」

「上を向いて歩こうなんて歌が流行った時は最高だったけど」

「今はとっても」

「「大変だ」」

みんな全然気づかない。地底人にも気づかない。

僕は知っている。地球が実はハンバーガーな事を。

マヨネーズの雲の下。茶色いパティにキャベツを生やし。

トマト色の血を流して僕らは生きている。

二つのバンズに挟まれて。

みんな全然気づかない。だからぼくも知らんぷり。


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