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異世界だから頑張るんです!  作者: 弱気
異世界来たー
1/3

これから頑張る…はず

「なんでこうなったんだっけ…」

そんな事を自分に聞くのももう何回目かわからない…

佐川さがわ 敏弘としひろはぼっちである…

容姿が悪いわけではないと思う…髪はショートで目つきもきつくなく穏やかだし、身長だって175cmで体格だってデブってほどでもなくガリガリってほどでもないはずだ…

こうなり始めたのは中学の頃の入学式…

自分は入学式が楽しみすぎてその前日あまり眠らなかったのだ、そして入学式、どうしてこう言う人の話は眠くなるのだろう…新しい教師の話を聞きそう思いながら寝てしまった、起きた時には自分の自己紹介の時に寝ている俺を何あいつみたいな目で見て来る目線だった…それだけなら良かったのに、その次の日に誰かがいじめられてた…俺はそいつを助けた…はずなのだがそれは仲のいい友達グループ達の遊びだったらしく…全員が非難の目で見て来た…そして次の日には周りが話しかけなくなった…

最初は自分から話しかけようとしたが周りが避けて行くのでどうしようもなかった…1番良かったのはそこから空気みたいな存在になっていじめに発展しなかった事である…

それでもそういう生活に慣れなかった俺は親にもきつく当たってしまったのだろう…気づいた頃には両親との会話も消えていた…高校に入った時も中学一緒の奴もいたのでそのまま中学と同じになった、高校では変わると思っていたのに…

そんな昔の事を考えながらこの時こうしてればなどと意味のない考えをしながら今日も空気みたいな高校生活から空気みたいな家族関係の元に帰ってる時、

「え?えー!?」

いきなり足元が光り出し体が浮いてくる感覚が襲った…まるでジェットコースターの浮遊感と同じだった…実際には浮いてないのだが…そして俺はこの世界からのさよならの際に思っていた事は…

「俺の物語来たー!」だった…


今更ながら俺は異世界の物語が凄く好きである…特に転移なんかは特に好きな話であった…そういうものの主人公は大体自分みたいなぼっちだったけど異世界で最強の力を手に入れてぼっちを脱却していた…他の人は最強の力に憧れるかもしれないが、自分はぼっち脱却の方を羨ましく思った…

眩しくなくなってきた頃目を開いてみると真っ白な世界に…とか空の上の世界とかはなかった…

「これ俺の部屋じゃん!嘘だろ〜」

もう自分の部屋です…なんで?

と思ってるといきなり床の下から女性が…ていうか床通り抜けてる〜!マジですか〜、

「貴方は佐川さがわ 敏弘としひろですか?」

「あ、はい…そうですけど」

「…当たり前ですよね、だって貴方を呼んだの私ですし」

じゃ聞くなよ!…と心に思っただけで言葉に出さなかった自分偉いと思う!

「貴方達は異世界の召喚に選ばれてしまいました…

他の人達は先に呼ばれてますけど貴方だけは私が引き止めました…と言っても寄り道しただけな感じなので結局は呼ばれてしまいます、申し訳ない…」

「え?そうなんですか…って貴方達?他に誰が呼ばれてるんですか?」

異世界に召喚されたのはいい…てか嬉しい!

だが一緒に呼ばれてる達が気になる…てか予想はついている…でも予想は予想であってほしい…当たるなー!

「一緒に呼ばれてるのは貴方のクラスメイトですよ、貴方だけが1人だったのでなんとか止めれたんです」

「そうだったんですか…てか!貴方何者ですか!?神様?それとも天使?」

そう今まで1番聞かなくてはならない事を聞いていない…目の前の金髪ロングの美女は誰なのかだ…!

「私は女神のカラナ…貴方達の世界と違う異世界の女神です、この部屋は貴方の記憶から貸してもらいました、

今回の事も本当は私達の世界の問題なのですが…本当に申し訳ないです」

おー!なんかファンタジーぽいと思ってしまう!

もう異世界に行けるってだけで素晴らしい!

「全然気にしないで下さい!別にカラナ様のせいじゃないんですから!それと気になるのは自分的にはその世界はこっちと違い魔法などがあるのですか?」

そう!俺が1番気になるのは魔法があるかないか!そして僕の大好きな世界がその世界かという事だけだ!

「はい、私達の世界はこっちと違い魔法がある世界です、そして私達の世界は貴方の想像してる世界観であってます」

来たー!やっぱり来たんだ!これだよ!これなんだ!

ずっと夢に見て来た…そう、高校から変わるなんてちっぽけなものじゃない!異世界で変わるんだ!

「そして貴方達にはその世界で生きていくために力を授けます」

テンプレ来たー!やったー!これって選べるかな?

「その力って選べるんですか?それとももう決まってあるんですか?」

「選べはしませんね…私が与えられるのは貴方の中にあるこの世界では使えない力を引き出す事ですから…これは固定スキルと言います。

今回の召喚で貴方のクラスメイト達は異世界召喚という事で1つずつ力が与えられました…これを特典スキルと言います…

もちろん貴方も異世界召喚するのでこれが与えられます、なので貴方は他の人よりも1つ多く貰えると思ってもらっていいです、

固有スキルは元々持ってなくても私達などの神などによって後から引き出す事が出来ますが、特典スキルは貴方達のように特別な条件下で与えられるのです、

他にも才能や修練などによって貰える普通スキルもあります」

ふむふむ…流石に選べはしないか、でも あいつら《クラスメイト》よりもなるべく強くしてくれるなら嬉しい…やっぱりこういうのは1番を目指してこそだしな…でも思い当たる節がある

「その固定スキルはカナラ様達が力を引き出す事が出来るんですよね?だったら今から転移されたというクラスメイト達の力も引き出す事はしないんですか?」

自分だけ贔屓してくれているのなら嬉しいが流石にそれはないだろうと思い聞いて見た 、すると

「私達、神は極力世界に関わりません、なので異世界に行ってしまった貴方のクラスメイトの人達には接触できません、ですが貴方は異世界に行く前だったので良かったです」

ん?じゃ俺はぼっちのおかげでこうなってると…喜んでいい…のか?と考えているとカラナ様が

「そろそろ貴方も行かなくてはなりません…本当は元の世界に帰してあげたいのですが…私の力不足です、申し訳ありません、力はもう引き出してあるので向こうで確認して下さい、ステータスと心の中で念じれば頭の中に浮かぶと思うので、それでは貴方に幸せがありますように…」

「はい、ありがとうございます。」

そう言って佐川 敏弘は転送されていった…





「最後まで敬語だったな〜」

そうカナラは愚痴を言った…

彼女は人の心が読めるので敏弘の本音も聞こえたいたのだ…そしてたまたま敏弘だけを引き止めれたと言うのも嘘である…彼女は敏弘を中学校の時から見ていた…出会いはたまたま異世界に興味を持って見て見たら、敏弘がいたってだけだった…でも、一目惚れだった、神が人間にしかも異世界のどこにでもいそうな人に恋したのだ…なぜ好きになったかなんて覚えていなかった…ただ恋とはそういうものだと思った…そして今日も敏弘を除いてみれば転移されそうではないか!そしてその転移先が私の世界…運命さえも感じた…さっき彼女は神は世界に関わらないと言ったが所詮、極力なのである…敏弘がこの世界に来るなら会いに行かない理由がない…今までは世界が違うため行けなかったが…今は世界が同じになるのだ、そしてまた敏弘に会うためには彼には生きてもらわなければならない…だからこそここに呼んで力を与えたのだ…

「次会う時は女神としてじゃなく貴方を思う1人の女性として会いに行くから…待っててね」

そう言って彼女は次の作業に取り掛かった…敏弘に会うための準備に…



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