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特に意味の無い歌03

作者: Kuu鳥海


ねぇ 聞こえてますか?

私の声が 届いてますか?


ねずみ色の空 こぼれそうな空気

揺れる気持ちは 小さな震えに

震えた喉は 囁く声に

囁いた声は 誰に届くのか?

冷たい風が吹く 震えはかき消され

確かにあるのに 感じ取れない



ねぇ 聞こえてますか?

僕の声が 届いてますか?


肌に刺さるよな 冷たい大気に

かじかむ指先 外に出せないで

強張った身体 強張った心

どうすればいいのか 誰か解りますか?

冷たい風に 立ちすくむけれど

戻れる場所も 目的も無いのに



ねぇ 聞こえてますか?

私の声が 届きませんか?


ねずみ色の空 こぼれて来た粒が

揺れて風に舞って 頬に落ちてきた

振るわせた空気 奮わせた勇気

喉の震えよ あなたに届けと

冷たい風よ 今だけやんで

確かに此処に 私は居るよ



ねぇ 聞こえてますか?

僕の声が 届いているの?


かすかな声が 鼓膜に刺さる

小さな声は 心を揺らして

強張った身体 強張った顔で

それでも声へと どうにかしようと

冷たい風を 払いのけたら

戻る場所など 必要もないさ



…ねぇ 聞こえたのかな?

この声が あなたに届きますように


かじかむ指をしっかりと伸ばし

この手があなたに届くようにと

僅かに触れた二人の指先

引っ張ったのはどちらだったのか


 『ねぇ 離さないで?』



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