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エピローグ

 ハドリーは新居の居間の暖炉の上に、両親の写真をそっと飾った。赤く染まったウルルを背景に、家族三人で笑っている写真だった。

 見慣れない風景に目を丸くしているニナが不思議そうな顔で写真を覗き込んでいるのを笑って、ハドリーはニナの頭をポンと叩いた。


「ニナ。これはウルルだ」

「ウルル?」

「ああ。まるで舞台みたいだろ? 何時かは二人で行こう。そして頂上に登って、俺達の歌を響かせてやろう」

「うん!」

 パアッと頬を染めて明るく笑ったニナを抱き締めて、ハドリーも嬉しそうに笑った。



 写真の中で微笑んでいる両親が一瞬頷いたような気がして、ニナを抱き締めた腕に力を込めて、ハドリーはニナと二人で笑顔の写真を何時までも幸せそうに眺めていた。

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