どうすべきか?
担当:尖角
俺は俺の部屋で考えた。
これから先どうするか、 どうしなくてはいけないか? という事について。
それは、もちろんユウコと話し合いながらだ。
「巻き込んでごめん」
俺はまず、ユウコに対して謝った。
だが、ユウコは「別にいいよ」「どうせ暇だったんだし」と言ってくれた。
本当は迷惑なことだと思ってるに違いない。
だけど、そんなこと一言も口にせず、俺に色々な意見をくれた。
「その箱は、捨てるなり埋めるなりするべきだと思う」
「何かあってからだと遅いし、それに他の人に見つかったらヤバい気がするから……」
ユウコはそう俺に言った。
確かに、こんなボックスがあっても困ったことにしかならないわけなんだし……。
俺達は必死に考えた。
捨てるなら何処に捨てるべきなのか?とか、埋めるなら何処が一番いいのか?だとか。
だが、そんな考えを出しているうちに、一つ新たな疑問が生まれた。
今のこの時間を生きている『ユウコ』はどうしているのか?
さっきの、未来から過去のことと同じように、過去から未来へユウコは来たことになる。
ということは、今の時間に生きている『ユウコ』はどうしているのだろうか?
俺達は、ボックスの捨てる場所をどうこうと決める前に、その事実を確かめてみることにした。