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俺たちYOEEEEEEE?のに異世界転移したっぽい?  作者: くまの香


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20/112

20話 ふんすっ!

 あ、そうだ。スキル。


 仏間で気を失う直前に『スキルを取得しろ』とかなんとか声がして目前に一覧画面が出たんだ。

 スクロール画面見て(触って?)、これは時間内に見きれないと判断した。見るなら全スキルをちゃんとチェックしたいが、到底無理だと悟って、確か適当に選んだ気がする。夢かもだけど。


 …………夢、だよな? スキルを授かって異世界に転移する、これはもう男(おとこと書いてオタクと読む)の夢だ。



「そういえばさー、お前、スキル貰った?」



 兄貴が裂いた布を畳みながらサクッと口にした。

 お前もう朝メシ食った?ぐらいの気軽さで。



「ん? 取らなかったん?」



 取れなかったと聞かないところが兄貴の優しいところだ。俺がモタモタして取れなかったのかもと考慮して、『あえて取らなかった』と答えやすくしてくれる。



「あ、いや、うん。いや、取った」


「おっ、取ったんだ。でも、見えないよな? どうやって見るんだ? スキル?」


「俺もわかんね。兄貴、何、取ったん?」


「んー、それがドタバタしてる最中にとりあえずポチっとしたからイマイチはっきりとはしてないんだけど、多分、物理攻撃だったと思う。あれ、酷いよなぁ。選ぶ時間短すぎないか」


「うん。短すぎるし次の瞬間に気絶したから確認する時間もないよな」


「で? お前、何取った?」



 そう、俺は貰った。『回復』だった。でも、どこだ? どこ見ればわかる?



「ステータス! ステータス表示! ステータスオープン!…………出ないなぁ。文言が違うのか、それとももう見れないのか。スキルオープン! スキル発動! ダメかぁ」


「なになに、スキルオープン? スキルおぉぷん! 出ないぞ?」


「待って待って。ええと、ふんっ! ふんんんっ! んがっつ!ふぉっ………お? あ、あ、あああっ!」


「何だよ、清見。ひとりで楽しむなよ」


「わりぃ。何か目を瞑って踏ん張ると瞼の裏に出る。一瞬だけど」


「ふんんんっ!!! お、出た。あー、やっぱそっか。物理攻撃(微)だった」


「俺ね『回復(微)』と、あと何でか『空間(仏間)』…………」



 兄貴と見つめあってしまった。



「空間? 何、そのスキル? お前、仏間を学習して高度な仏間を培ったてたの?」


「知らん。……仏間ってここのことだよな?」


「だと思うが、うちの仏間は普通の古民家の仏間だぞ? 高度な仏間ではない。断言出来る。いや、両親が死ぬ前にうちの仏間をグレードアップしたのか? それをお前が引き継いだのか」



 両親から仏間を引き継いだ覚えはない。そもそも俺が仏間掃除を始めたのは両親が死んでからだ。

 仏教はもとより仏間道(何それ)の悟りを開いた覚えもない。



「てか、俺は攻撃だけなのにお前はスキルふたつ? あの短時間でふたつも取れたのか」


「いや、あん時はひとつしか選択してない」


「でもふたつあるんだろ?」


「うん。回復と空間仏間」


「羨ましいぞ」



 うんまぁ、回復を取れたのはラッキーだ。

 ふんんんっ!

 …………回復の後ろの(微)が気になるな。兄貴の物理攻撃にも付いてるんだよな。

 なんだろ?レベルとかランクの事だろうか。



「物理攻撃って物理的にする攻撃だよね。物理的に殴る蹴る? 兄貴って普段からそっち系の訓練してたんだ?」


「いや、俺はいたって温厚で優しいシングルパパ。嫁さんに浮気されたダメパパでもあるが、嫁に手を挙げた事はねぇ。あとムチュコたんラブだ」


チュッチュッチュッ

ダァダァダァ


 裕理、機嫌がいいな。



「訓練ってか、あれって画面からの選択でソレしかなかったぞ? お前、仏間と回復はどうやって取ったん? 全部物理攻撃じゃなかった?」


「あん時……倒れそうなりつつ画面が目の前に出て、右手にチン棒持ってたから…………」


「チンボー?」


「それ」



 転がってる仏具を指差す。

 あの時、饅頭を供えてチン棒でチーンとして両手を合わせて……画面出たのいつだっけ? あ、先に変な声がしたんだっけ?


 拝んでいたら画面が出て右手はチン棒持ってたから左手でダワァーっと上にスライドしたっぽい、その時どれか触った。多分それが回復。



「俺が選んだのは回復だけ。空間仏間は謎。仏間に居たからかな?」


「だったら俺も『スキル道路』とかあってもいーよな」


「兄貴、道路って空間がオープンすぎるだろ」


「そうだな。ま、いいや。それで使い方は?」



 スキルの使い方?俺が知りたい。

 ゲームでも小説でもみんな当たり前に使いこなすよな。なんの不思議にも思わなかったけど、よく考えたら変。


 ああでも、自転車でも車でも、初回からスイスイと乗りこなす奴はいる。兄貴とかもそうだった。

 俺は自転車の補助輪を外すのに半年以上かかった。車の運転はネットで調べて、免許取るのをやめたっけ。

 そうだ、思い出した。免許持っていない事も職場でよくイヤミを言われてたな。


 スキルを取得しても使いこなす未来が見えてこないな。



「まぁ、日常的に使ってるうちに慣れるのかもな」


「日常的に? 仏間は日常的に使えるけど、というか今は仏間しかないからこの部屋を使うしかない。回復は……、兄貴、回復して欲しいとこある? てか、どうやって回復するんだよ、そのやり方を教えてくれよ」



 お互い見つめ合った。



「とりあえず飯食って寝ようか」


「うん」

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話が全く進まない。 いつまでこのあらすじを読んで行くのか?
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