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私は朝が好きだ。

朝は本当に人がいない。

夜中が追い払った人混みをまた呼び込むために空が明るくなる瞬間、まだ虫たちは朝になったことに気づいていないのかリンリンと絶えず鳴いている。

これからまた命のやり取りが始まるのだ、夜が名残惜しいだろう。

朝は全てが止まった時間であり、全てが動き出す時間だ。

あの時間を車で静かに走っていくのが好きだ。

ヨルシカの「風を食む」を聞きながらゆっくりと法定速度の10キロほど下を走る。誰の迷惑にもならない、後ろから追い立てられることもない。

慌てず急かされないあの時間が私は好きだ。

きっとこれを安堵と言うのだろう。

うざったい眠気が顔にへばりついていなければ完璧だったのに。

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