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安堵

悲しくなると胸がいっぱいになる経験はないだろうか?

私は小説にもならない思いの丈を毎日のようにネタ帳に綴っている。

もったいない精神で思いを綴っているというのもあるが、その高ぶった感情を書きだすことで大きく膨らんで、バラバラに泳いでいた言葉たちが落ち着きを取り戻し、整理できるからだ。

嬉しい時は舞い散る花びらを木に戻すようなイメージ

辛い、苦しい時はあふれて止まらない血液のようなドロドロした感情を言葉というホースを使って外に放出しているイメージである。

肺に溜まった血を抜いている感覚にも近いかもしれない。


もう耐えられないと思った時にこれをすると下に隠れていた痛々しい傷が現れる。

見るだけでも嫌になるくらいにテリっとした鮮やかな鮮血。

しかし血を抜くと抜かないとでは明らかに胸の軽さが違う。


どれだけ吐き出しても血は出続ける。しかし、それは自分で処理しなくては抜けてくれない。


人間はきっと進化しすぎた。

こんなことを簡単に忘れるくらい単純だったならば、私は幸せだったのだろうか。

ただ書き終わった後に感じる感情はおそらく


—―安堵だ

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