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12月31日(火)
原案をぼやいた人:蒼風 雨静 書いた人;碧 銀魚
この国の暦は、日本とはまったく違うものだ。
なので、自前で日時を数えていたのだが、今日は大晦日のはずだ。
とんだ大晦日になった。
僕たちは朝から二頭のドラゴンを討伐し、昼前には問題の山を登り始めた。
標高はそれほどなく、日が昇りきるころには、僕たちは山頂近くにたどり着いた。
山頂はカルデラのようになっており、その中に巨大なドラゴンが鎮座していた。
その大きさは、図鑑でみたことがある、恐竜をも上回るほどだ。
僕たちは意を決して、スレイトに戦いを挑んだ。
だが、これまで戦ったドラゴンとは比べ物にならない戦闘力で、かなりの苦戦を強いられた。それどころか、こちらがかなり追い詰められた。
絶体絶命だったが、最後にものを言ったのは、現世での知識だった。
日本に伝わる竜には『逆鱗』という弱点があり、生物的に近いドラゴンにも同じものがあったのだ。
そこに一斉攻撃を仕掛け、僕たちはスレイトを倒した。
全員傷だらけだったが、誰一人欠かすことのない勝利であった。