12月29日(日)
原案をぼやいた人:蒼風 雨静 書いた人;碧 銀魚
出発は明日に決まった。
今日は最終準備。
その後、ドラゴンについてのレクチャーをクローディア共々、ローレンから受けた。
それによると、確認できているだけで、この島のドラゴンは数百匹はいるらしい。
だが、人間に害を及ぼすレベルの大きさのものは、数頭らしく、既にそのうち一頭は僕が深手を負わせ、もう一頭は討伐した。
今回の目的は、残る有害なドラゴンの一掃と、スレイトと呼ばれる親玉の討伐だ。
スレイトの居場所は概ねわかっているらしく、性質的に有力なドラゴンは主を守るために向こうから襲ってくるだろうとのことだ。つまり、こちらが探し回る必要がないのだ。
レクチャー後、今度はローレン制作のゴーレム相手に、僕とクローディアの連携練習が始まった。いきなりドラゴンと戦って、連携できるか不安があったためだ。
だが、クローディアとの連携の相性は驚くほどよく、後半はローレンがかなり本気で繰り出してきたゴーレムも、難なく倒すことができた。
そうして、すべての準備が整った夜、僕はエレーナの元へ挨拶に向かった。
エレーナはとても心配してくれて、「必ず生きて帰ってきて」と、美しい瞳を潤ませて懇願してきた。
これは、ドラゴン討伐後の“褒美”に関しては、真剣に考えなければならないかも。
と、思っていたら、突如ローレンとクローディアが部屋に雪崩こんできた。
そのあとは、なんだか賑やかな壮行会になってしまった。