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光の彼方、英雄という名の、あとがき

作者: 諫山菜穂子

二十代の頃最初に載せた二つの小説のあとがきです


歴史系       

光の彼方


葛城皇子は幼名で、大化の改新後は既に中大兄皇子。

たくさん功績を残したのに長い間即位せず、実の妹の間人皇女が死んだ3年後、

ようやく即位して天智天皇となったお方。


何故すぐ即位しなかったのかが、彼の最大の謎。

理由として、妹の間人皇女と近親相姦が問題になった説とか、弟の大海人皇子が寧ろ兄説とか

前例の聖徳太子みたいに政治をスムーズに行うため説とか色々あります。

また、中大兄皇子と間人皇女の近親相姦説には確固たる証はありません。ただ……


 鉗木つけ吾が飼う駒は引き出せず 吾が飼う駒は人見つらむか


孝徳天皇と口論になった中大兄皇子が、天皇を難破宮に残して家臣らと共に飛鳥宮に移ったとき、

間人皇女も夫を置いて兄についていってしまい、孤独の中憤死した孝徳天皇が詠んだ歌とされています。

上記の歌への解釈で、『見る』とは男女の仲を表し、つまり『駒』は間人皇女、『人』は中大兄皇子。

二人が男女の関係であったことを公にする、孝徳天皇の恨み節ではないかという憶測があります。


また、間人皇女が死んだとき、中大兄皇子は330人もの人を出家させ、昼夜に渡り読経させたとか、

間人皇女の死後3年経ってようやく即位とか、色々憶測できるネタがあるのも確かですね。


君が代~は中皇命という謎の天皇が詠んだ歌で、のちの国家、君が代の、君が代の部分になったとか言われたりしてます。

この中皇命は中大兄の母である宝皇女が再祚……三度天皇の座に就いた説や間人皇女説などがあるので、

今回の話は後者設定ですね。

ちなみに、日本という国名、大王おおきみ→天皇という名前が生まれたのもこの時代です。






英雄と云う名の


源頼光の酒呑童子退治がモチーフですね。

ネタを無駄に考えたり練るのが好きで、ここらへんの話、生まれ変わりてことで現代版設定を練ってたんです。


酒呑童子については外国人説、土着の民説、酒屋説、物部筋のたたら場職人説、藤原家へ反乱を起こした貴族説など様々。

八岐大蛇の生まれ変わりとか。大江山でなく伊吹山だったとか。

でも頼光が鉱脈目当てだったのは確かだった感じするなあ。

昔話や神話で雷が落ちてる場所は、大抵鉱脈らしい。

まあ私としては酒呑童子の正体は、平将門の残党説で。

いつか酒呑童子主人公の話描きたいですね。でも長くなりそうなので今回は頼光。


しかし、上のといいコレといい、何か目指す男の、女への言いわけ話になってしまっているなあ。

次は、もうちょっと別な感じの描こう……。少なくとも女が不幸にはならないやつ。


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