五人
小学生のきょうだいがいた。
Aちゃん、Bちゃん、Cちゃん、Dちゃん、Eちゃんの、五人きょうだいだった。(上記の名前は、みんな仮名である)
すこし大きい、二階建ての一軒家に、きょうだいたちは住んでいた。
親は共働きで、いつも夜の八時をまわってから帰ってきた。
Aちゃんたちは、親のいない時間、五人で家のなかであそんでいた。
その日も、いつもとおなじようにあそんでいた。
五人でじゃんけんをして、オニを決めた。
いちばん下の子がオニになって、子供べやのかべに顔をふせて、目をつむって『10』かぞえた。
「もーいーかい」と言うと、ほかのきょうだいたちは、「もーいーよ」と返事をした。
オニになった子は、ちょっとてまどったけど、かくれていた五人の子供をみつけた。
それからきょうだいたちは、二度とかくれんぼをしなくなった。
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