表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/38

第6話 老師vs勇者

「儂のお昼寝中に色々と暴れてくれたようじゃな……許さんぞ 」


 猫老師の毛が逆立つ。


「さすがに片手で勝てる相手では無さそうですね 」

 ツーリに食い込んだ剣を抜き、猫老師と向き合うアキレア。



 ドーン


 地を響かせて倒れるツーリに、シルヴィアが駆け寄る。


「回復魔法!! 」


「あ、(あね)さん……み、みんなは……」


「大丈夫よ。パパラスが水魔法で消火したわ。今は魔力を使い果たして寝ているわ 」


「あ、ありがとうございます……」

 涙を流すツーリ。




 シュン!!


 アキレアの後ろに現れた猫老師が、後頭部に蹴りを放つ!!


「甘い!!」

 アキレアは振り向きざまに猫老師の足を掴む。

「もらった!! 」


 猫老師を地面に叩きつける!!


 ポフッ!!


「幻影じゃ!! 」


 猫老師の体当たりがアキレアの腹に突き刺さる。


 ドーン!!

 吹き飛ばされて建物の壁を破壊し、建物の中に消えるアキレア。




「ヤバイぜ!校長先生!!」

「あぁ、ヤバすぎる 」

「校長先生はヤバイわ 」

「ヤバイ、ヤバすぎる 」

 騒めく子供達。


「これこれ、人に向かってヤバイとか言ってはならぬぞい 」


「はーい!!」

 子供達の返事がハモる。


「ヤバイのはあやつの料理だけじゃ……」

 猫老師の額から一筋の汗が落ちた。






「大丈夫、ミック。攻撃しなければ勝てないわよ 」


 ガンッ!!

 ガンッ!!


「もういいだろう、アイリス。諦めて帰るんだ。」


 ガンッ!!

 ガンッ!!


「甘いわね、ミック。アキレアは老いたりとは言え、七大勇者の一人だった男。ズイマ無しの後衛の2人や三流モンスター達には止められないわよ 」


「甘いのはお前だ、アイリス。たった一人の勇者に負けるほど俺の仲間達は甘くない 」





「仕方ありません。手加減無しでいきますよ!! 」


 シュン!!


 アキレアが猫老師に迫り剣を振る。


 ポフッ!!


 幻影が消える。アキレアはそのまま回転し、虚空へ回し蹴りを放つ!!


 ドガッ!!

 虚空から老師の姿が現れる。


 ヒューン。

 蹴り飛ばされる猫老師。


爆雷(サンダーボム)!!

 爆雷(サンダーボム)

 爆雷(サンダーボム)

 アキレアが魔法で追撃する。


「しつこいわい!!」

 猫老師は空中で回転して爆雷を蹴り飛ばした。


 シュン!!

 高速移動したアキレアが猫老師の頭上に現れて、魔力を込めた剣を上段から振り下ろす。


「終わりです。奥義 光波斬!!」


「むっ!! 魔奥義 4重白刃どり!!」

 猫老師は魔力を込めた4本の手足を使って刃を抑えた。


 アキレアの剣の魔力が抑え込まれる。


「ならば地面にこのまま叩きつけるまでの事。受け身を取らなきゃ死にますよ!! 」


「ヤバイんじゃ!猫魔導!口からファイヤー!!」

 猫老師の口から炎が吐き出されアキレアを狙う。


「チィッ!! 」

 首を捻り炎を避けるアキレア。

 その隙に飛び去る猫老師。


「本当に只者では無いですね。並の魔王より遥かに強いじゃないですか……貴方は何者なのですか? 」


「儂は猫老師、猫師範と呼ぶ者も、校長先生と呼ぶ者もおるわい。ただし名は忘れた 」


「まぁ、いいでしょう。久々に楽しめそうな相手です。せいぜい楽しませて下さい 」


 猫老師はイヤイヤと首を振る。

「いや、儂は歳なんでそろそろ限界じゃ。お土産(みやげ)が来たので、持って帰るが良い 」


「お土産? 」


「そうじゃ、匂わぬか。このなんとも言えぬ香りが。心を刺激する香りが 」

 猫老師の口からヨダレが落ちる。


「来る!! 」

 狼男の少年が鼻をクンクンと動かす。


「ヤバイのが来る!! 」

 狼男の少年は目を輝かせて皆に告げた。


「おーい!!みんな〜!!お客様にお土産を持って来たぞー!! 」


 はぐれエルフの少女に引き連れられて、料理長がお土産を持ってやって来た。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ