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転生

本日2話目です!よろしくお願いします!


「そこでだ。君達を我が管理しているもう一つの世界、デルランドへ転生させたいと思うがどうだろう。」


 そう言われた時、意味が分からなかった。理解しようとしたときに横から弾けるような声が聞こえた。


「異世界転生!ほんっとうにあるんだ!どういう所なんだろう!魔法とかスキルとかあるのかな!魔物とか冒険者とかがあって・・・くっそー楽しみだなぁー!

あっ、ベリルテス、さん。そこのところどうなのですか?ステータスとかあるのでしょうか?」


 普段無口な灰谷が、やけにテンションが上がっている。かなり饒舌だ。身体中からワクワクが止まらないって感じで目をキラキラと輝かせてベリルテスの返答を待っている。


「左様。話が早くてこちらとしても助かる。君の言うステータスは存在しておるし、魔法やスキルもある。

地球と違って、文明的には劣っていると言ってもよい。便利な乗り物も機械も無い。どちらかと言うと野蛮で粗野な印象があるような世界であるな。だがその分成り上がりや一攫千金が簡単でもある。単純に武力があればいくらでも覆せる。」


 ベリルテスが淡々とデルランドの情報を話す。灰谷は嬉々として聞いているが、他のみんなはあまり乗り気では無いようだ。それもそうだ、死んだと言われてすぐ転生だと言われても受け入れられないのだ。しかし灰谷だけはベリルテスに質問を繰り返す。


「じゃあ冒険者とかがいて魔物なんかもいる訳だ!夢が広がるなー。あっじゃあ生まれとかジョブなんかも自由に選べるのか?あと大事なのは特典だよな!そういうのってやっぱあるのか!?」


 テンションが上がりすぎて敬語すらも忘れているようだ。ベリルテスはそんなこと気にも留めないようで。


「もちろん冒険者として生計を立てておる者が多い世界である。その分危険がある。ハイリスクハイリターンという訳だ。

生まれは勿論選ぶことが出来る。せっかく我が直接救い上げた者達だ、それくらいの面倒は見よう。

それと転生特典は、デルランドでは貴族の証とされている魔力を授けようと思っておる。

魔力があれば自然回復力も上がり、魔法も思い通りに使える。平民は魔力を持たないことが一般的で、魔力持ちである時点で特別な存在になれるのだ。」



 灰谷のおかげで今がどういう状況かが全員理解できた。死んだことは前提でデルランドと呼ばれる世界に転生させてもらえるらしい。

 その世界で生きやすくするため、上流階級の証である魔力を貰えるという話だった。


「なー幸田、これガチで夢か何かで目が覚めたら普通に家に帰って家族に会えるってことはねーのかな・・・。」

「うん・・・。夢であれば一番いいけど自分達全員が同じ夢を見て会話出来ていることが異常すぎる。俺としてはベリルテスってやつが真実を話してるように思えてしまうんだ。」

「あーそーなんだよなー。くっそ何が何だか分かんねーがデルランドに転生するってこったな。そーゆーことで納得するしかねーか。」


 俺と友沢の話を聞いていたのかどうか分からないが、ベリルテスが俺達に話しかけてきた。


「では君達に納得してもらえたということで、生まれを選んでもらおうか。」


 俺は一瞬見間違いかと思ったが、ベリルテスがニヤリと笑った気がした。


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