Introduction
現代は人工知能、通称AIの技術が飛躍的に進歩し、人間の行動や知識を学ぶものも現れた。機械は人間が指示を出して動かすものから、自分で判断するものも出てきている。それらは、日々、技術を革新し、進歩していこうとする人間の努力と苦悩の塊だった。
これから起こりうると予測されているものの一つにシンギュラリティ、技術的特異点というものがある。人工知能の知能が、人間の知能を上回るというものだ。実際、チェスや将棋、囲碁といったボードゲームでは人工知能が上回っている。
現在は、人間が高度な人工知能を造っている。しかし、シンギュラリティの世界では人工知能、あるいは人工知能を搭載した機械が、同じように人工知能やそれを搭載した高度な機械を造り出してしまう。また、人工知能が人間を指示したりする可能性もあるだろう。
シンギュラリティが起きてからの世界は誰にも予測する事が出来ない。人間を必要としない人工知能は、人間を排除するかも知れない。もしかしたら、人間と人工知能が共存する世界になるのかも知れない。
これから話すのは、人工知能と人間が共存する世界で起きた、人々の安全を守る強い意思を持つ若者達の物語、そして、とある家族の物語である。
シンギュラリティから数年が経った頃…、人工知能は人間と同じような意思を持ち、行動する者と認められ、それを搭載した高度なヒト型アンドロイドは人間と同じように籍を持つ者と認められた。
人口が減少する中、利便性を求める為に名字を廃止し、名前と新たにSYX-IDというものをつけるようになった。これは、籍をもつ人間やアンドロイド全てに与えられ、無造作に与えられたアルファベットと、識別信号、個体番号から成るものだった。
また、SYX-IDを持つものには、脳内にチップを埋められ、それを解除する為のセキュリティコードも与えられた。アンドロイドには更に、製造者、開発者コードと、共通セキュリティコードを与えられ、万が一、誤作動を起こした場合に、外側から操作出来るようになっている。
規制が多いが、それのお陰で平和だった世界…、だが、ある脅威が現れ、人々の暮らしを脅かしていた。
AIを搭載したアンドロイドの一部が、反乱軍として人間達を襲い始めたのだ。反乱軍は、人間は自分達にとって必要ないものと言い、排除しようとしている。
それに立ち向かう為、実力ある若者達が結成したのが、サイバー特殊警備隊、通称『Cyber survivor』だったのだ。




