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エッセイという名の文章(なろう関連、映画関連、その他)

感想欄に書かれるものを感想とアドバイスと批評とに分類してみた。(とつぜん登場パトリシア)

作者: 蜂須賀虹男


 投稿作品の感想欄に書かれる感想、アドバイス、批評についてダベりたいと思います。

 では、挨拶もそこそこにいきますよ。


 (途中で変なの入ります。詳しくは作品タイトルのカッコ書きのご確認を。……詳しくは書いてないけど。)




・感想


 感想っていうのは、感じて想ったこと、ですよね。思ったことじゃないですよ、想ったことです。なにげなく使い分けている漢字だけど、えらく違いますからね。頭で「思う(→考える)」のと、心に「想う(→浮かべる)」のとでは。感じて想ったこと……、字義的にはそれが感想。でもまあ、感じて考えたこともふくめてもいいでしょう。じゃあなんで字義の話をした? そこはまあ、ご愛嬌ということで。

 いや真面目な話、感想ってそんなもんなんだっていうのを言いたい。なんとなく浮かんだ、ただそれだけで感想なんです。本来、文字に表す必要のないこと。

 だから、「感想コメント」として残す場合であっても、その原点を忘れないでほしいな……と。つまりですね、「感想はだれのため?」「なんのため?」とかいうのは、そういう点から考えるとそもそもが間違っているのですよ、たぶん。感想って、もらうものじゃない。与えるものでもない。


 なにが言いたいんだろう。ちょっと待ってね、いま考えるから。


 ……。


 ユリイカっ。


 「感想はすべて、無用のものある」


 待って。書くな思うな諦めろクタバっちまえっていうんじゃないよ。無用っていうのはつまり、必要がないってだけだから。「ご無用に願いたい!」の無用とは意味が違うから。

 感想を「有用/無用」で判断するのがおこがましいってこと。「そんな感想うれしくないぜ、もらってもメリットないぜベイベ」ってのが的外れだよって話。なぜなら……、感想って、作者がもらうものじゃないからね。


 もちろん、「感想コメント」の特性を考えると、「コメント」的な考え方をするのは自然だとは思う。自分の作品にきたらうれしいな、とか、読まれてるって指標になるな、とか。そういう意味で、「感想欄」に書かれるコメントに関しては、作者へ向けたメッセージであってもいいし、交流の一環でいいし、作者が管理していいものだと思う。

 でも、あくまでも最初にくるのは「感想」であってほしい。それをコメントという形式に当てはめて残す、っていうのは後からついてくることで。「コメントとして残す必要があるか」ってのは多少立ち止まって考えるべきかもしれないけれど、だからといって、メリットのない感想はいらないとか、作者のモティベーションにつながるなにかを……っていうのを前提として考えるのは本末転倒だよな、って話です。




・アドバイスと批評


 アドバイスは、単なる「感想」に対して明確に作者へ向けられたメッセージですね。

 このサイトだと、「気になる点」に書かれることが多いのかな。なかには、「一言」に書かれるようなこともあるか。作者の文章の良い点を伸ばすための忠言や提案は、「気になる点」とは違うものね。

 これは、単なる「感想」とは違って有用性が問題になってくるよね。うん、難しい。


 で、これと似て非なるものがある。それが、批評。

 では、どこが違うのか。愛があるかないか? 偉そうか低姿勢か? え、イメージ的にはそう? でも、もっと端的で明確な違いがあるはずだろうパトリシア。(いきなりどうした。)


 にゃんにゃん。(ネコかよパトリシア。)


 つまりそれは、「向けられる対象」なんだよ。

 アドバイスは作者に向けられるものだ。作品にアドバイスをしたって、勝手に変わってくれるわけじゃないからな。しかし批評は、作品そのものを対象としている。

 アドバイスと違って、作者に直してくれ(直してみてはいかが?)というようなメッセージが込められているわけじゃない。少なくともそれが表立っての目的であるわけではない。批評というものは、作品を評するものなんだから、作者とは関係なく存在するんだよ。

 考えてもみんしゃい。二千十九年現在、故人・太宰治の『走れメロス』を批評する人間はおっても、『走れメロス』の内容に関してアドバイスをするやつがおるじゃろか。「いやいや、わしは今、書き直したくても書き直せぬ場所におるんじゃよ。次に活かせ? いやいや、次もないのじゃよ」と言われて終わりじゃろうがパトリシア。


 にゃーん、そっか。(しゃべっちゃったよパトリシア。)



 わかりやすくいうと、批評とは……批評家とは……


「批評家は、美しきものからの印象を別の様式や新たな素材に変換する者のことだ」


 ……っていうのはまあ、オスカー・ワイルドの小説『ドリアン・グレイの肖像』の序文の受け売りなんだけどね。

 ※ 原文(グーテンベルクプロジェクト参照):The critic is he who can translate into another manner or a new material his impression of beautiful things.



 つまり、まあ、なんというか……


 ……。


 ユリイカ。にゃん。


 批評っていうのは作者に向けられたものではなく、作品を対象として書かれたものであり、かつ批評文自体がひとつの作品であり対象の作品とはまた別個の存在なのだからすなわち元となった作品になんら影響を与えるものではない。

 ……ということだよね。まあ、副次的創作? に、近いところもあるのかしらね。




・すべては感想欄に書かれる


 ややこしくて問題なのは、これらすべてがひとくくりにされて「感想欄」に書き込まれるってことだよねパトリッシア。(促音入っちゃったよパトリッシア。)


 で、人によってはアドバイスは要らないよーとか批評は別でやってくれーとかあるのだけど、現状としてひとくくりにされている以上、それを遮断するには「感想を受け付けない」設定にするしかない。というかそもそも、みんなそこまで考えずに「感想」「アドバイス」「批評」とかいうことばを使うものだから、その境界が曖昧になってしまって区別ができていない……のかもしれないと思わない?


 まあ、そんなところじゃない?


 にゃむにゃむ。


 まあ、大事なのは、受け取った側が、書いた側の意図としてはどれなのか、っていうのをちゃんと考えることさね。純粋な「感想」なのか、作者に向けた「アドバイス」なのか、それとも作品に対して書かれた「批評」なのか。もちろん、ここでダベったのはあっしによる分類だから、あんたはあんたの分類名を見つけな。


 ね、パトリッシッシモ。(なにがなんだか。)





ペンネーム?


ああ、私の投稿作品の登場人物名からなんとなく選びました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 私は、エッセイに対してはだいたい意見を書きますが、小説に対しては感想を書くことが多いです。 感想はできるだけ、良かった点や好きな点を書くようにしていますが、作者さんの表現したかったことと自…
[良い点]    落ち着いた頃に読み込みたくて、感想を直ぐに書けなかった者です。こんばんは。  仰ることに全て同意です。  ただ、思うことは、……感想や批評も主張であることに変わりない……、と言う…
[良い点] その通りだと思います。 [気になる点] もう少し、読者を恐れず切り込んでも大丈夫だと思いました。
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