表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

最後は貴女に送る言葉で締めくくらせて。

作者: NO!FOBIA

 こんな形でごめんなさい、僕は貴女に言いたかった言葉があります。

ですが、僕の言葉はありふれた言葉です。それでも貴女に伝えたくて、伝えたくてしょうがない言葉です。

その言葉を聞いてほしくてでもこれまで伝えられなくて、そんなことをしている内に僕はもう死にそうです。

だからといって伝えられなくて終わるのは嫌だなと僕は思いました。今日僕は死ぬでしょうですが貴女に伝えるまでは死にたくなくてでも、死を受け入れる自分がいてそれでも受け入れたくなくて…反対の事ばかり言ってすみません。…あれ?なにを言おうとしたんだっけ。そろそろきついな、時間が無いっぽいです。

この先の事を僕は見届けられ無いけれど僕は貴女に最後に伝えます。

【貴女が好きでした。何時までも傍で守りたかったなぁ…でも、これ以上は身体が持ちそうに無いですごめんなさい。貴女ならきっと大丈夫なので、何時までも貴女の傍で見守っています。】


僕の大好きな貴女へ 貴女の騎士より


この言葉で締めくくられたこの手紙は私の大好きな騎士(ナイト)からの最期の手紙でした。

彼は3日間飲まず食わずで私の為に戦って下さいました。この戦いで私は死ぬはずでしたが彼が私を最期まで守り抜いたおかげで私は今も生きています。

彼が私の前から居なくなってからもう2年がたちます。あの戦いの後色々有りました。

私の家は元々公爵家でしたが、今では辺境伯です。領地は多く成りましたが爵位は1つ下がりました。

他にも戦争を引き起こした貴族が捕まって処刑されたり、他にも王様が代わったりしました。

ですが、私が驚いたのは私自身の不治の病が見つかったことと貴方の亡骸が未だに痕跡すら見つからないことです。私の病気は治らず今ではもうベットから動くことも出来ません。そのせいで貴方を見つけられないことがとても残念です。ですから貴方がもし生きているなら私は先に逝きます、なので貴方は自分の人生をしっかり生きてください。それでも、貴方がもし他の女性の騎士になったら私、妬いてしまうかもしれません。

なので、出来れば生涯私の騎士で居てください。すみません、好きに生きろと言っておいて生涯仕えろ等と言ってしまって矛盾もいいところですね。でも貴方も悪いのですよ、貴方が手紙で私に告白するから、もうすぐ死ぬ私にすがりたくなる希望を見せるからですよ。いい忘れていましたが私、貴方に告白されるのを待っててお見合いを全部蹴ったんですからね。恋は先に惚れた方が負け何て言いますがこの場合どちらが先なのでしょう。ふふ、私ですかね。ああ、だいぶ疲れましたね。そろそろ私は眠くなってきました。え、何ですか?「歳だな」って言いました?

煩いですね、そう言うことを言うから貴方は私以外にモテないんです。私はそう言うところも好きですけど。

さて、私はそろそろ本当に寝かしてもらいます。ああ、どんな走馬灯(ゆめ)を見るのでしょうね?

貴方と一緒に居られる夢を見たいです。貴方と一緒の…ゆ…めを…………


END

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ