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依存症

お母さんへ


これは届くのかわかりません


お父さんへ


これは一生届かないに違いない



私はここまで生きてきた

私はここまで育てられた


家族のおかげみんなのおかげ


だけれど二人のおかげじゃない


二人が唯一くれたもの


二人が消えてもらえたもの


誰もいらない欲しがらない

誰も知らない知りたくない


私はそれをもらったよ


二人が唯一くれず消えたもの


二人が消えてもらえなかったもの


誰だって欲しくてもうもってる

誰だって知らずとももらってる


どうして二人はくれないの?

どうしてみんなもらえるの?


幼き頃にわからなかったこの気持ち


すべて育って知ってしまったこの気持ち


どうしてこんなに寂しいの?

どうしてこんなに恋しいの?


抱きしめて抱きしめられないものが生まれて


離れたくてもまとわりつくものが生まれた


私は孤独に愛されて


私は愛に孤独にされた


手を伸ばしてとれるなら


きっと誰かにもらうだろう


きっと誰かにあげるだろう


それが愛情と孤独だから

それが私がもらえずもらったものだから

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