心優しき庭師
街にある公民館には、色々な植物が植えられている。大きい樹木、小さい樹木、綺麗な花。樹木は皆、枝が美しく見えるように均等に切られている。公民館のそういった植物たちの世話をしている男がいた。
植木職人の草男は公民館の敷地内を掃除していた。平日の午前中、利用者の邪魔にならぬようひっそりと落ち葉を集めていく。この季節だと、街路樹の落ち葉も溜まってきている頃だな。それも誰かが掃除をするのだろうか。草男は思考をめぐらす。
掃除の後、枝切りハサミで樹木の枝を切り落としていく草男。綺麗に、均等になるように切り揃えていく。
最近はずっと雨が降っていない。この植物たちも元気がなくなってしまうだろう。水もそうだが、この植物たちはきっと肥料も貰ってないのだろうな。可哀想に。美味しい食べ物が欲しいのは、人間も植物もそう変わらないというのに。心優しい草男は植物たちの身を案じ、心を痛ませる。
そうだ、私がこの植物達に水と肥料を与えてやろう。草男はズボンとパンツをずりおろした。
ジョボオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!ジョボジョボジョボジョボジョボジョボジョボジョボオオオオオオ!!!!!!!
樹木達に放尿を始める草男。ほら、お前達。水だぞー。体いっぱいに草男の小便を浴びる木々は、皆嬉しそうな表情をしているように見える。暖かな自然の恵みを降らせる草男は太陽のようだ。水だけでは可哀想だろう。草男は尻を木々の方に向け、思いっきりふんばった。
ブビー!!!ビチャビチャビチャビチャビチャビチャビチャビチャビチャアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!
下痢便を雨のように降らせる草男。ほーらたくさんやるぞー。降り注ぐ糞の栄養を精一杯吸収しようとする樹木達。実に微笑ましい光景だ。公民館を利用している人々も、立ち止まってこの光景に見入っている。
すると突然、公民館のドアが開き、鬼のような形相をした施設責任者がこちらに走ってきた。
「おいジジイイイイイイイイイイイ!!!!!!!てめえ何やってんだこのヤロオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!」
怒り狂った責任者に罵声を浴びせられる草男。
「いえいえ、私はただ植物達に水とごはんを与えていただけですよ」
「糞と小便撒き散らして何言ってやがんだあああああああああああああ!!!!!!!!馬鹿かてめーはああああああああああ!!!!!!」
その言い方に、温厚な草男も流石にキレた!!!その太い左腕で、責任者の顔面に左フックを喰らわせる!!!!ボゴォオオオオオ!!!!!吹っ飛んだ責任者は花壇に突っ込む!!!!その中の花はグチャグチャになってしまっていた。
「花に何て事をする!!!!もう許さん!!!!」
怒った草男は責任者のボディに枝切りハサミの乱れ突き!!!グサグサグサグサグサアアアアアアア!!!!
「ぎょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!」
断末魔の叫びを上げ、責任者は絶命した。
この花たち、可哀想に。せめて良い土の中で生まれ変わりたまえ。草男は花壇にウンコの山盛りを残すと、その場から去って行った。
誰もが自然を愛する心を持っている。そういったものはこれからも大切にしていきたいところだ。
完