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文章内で、数字が漢数字なのは、縦書きで執筆している関係ですのでご了承下さい。
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<登場人物 設定抜粋>
ШΖ⊂正江姫/さえひ:耶衣之ШΖ⊂正江姫/わいのさえひ
祈Э∩フЭ(ぎこよこわこふよ)斗Ξ∩(きこみわ)(祈4824斗38) 姫 (めこ)=女
体格:民族的にはやや高身長だが、標準的。日本人基準ではやせ気味。
頭髪:焦げ茶色で伸ばすと腰ほどある。公務中は頬の辺りにまとめ結っている。
顔 :丸顔。大きめの灰色の瞳で切れ長。鼻筋ははっきりしており小鼻。耳は小さい。
性格:性格は穏やかで幾分のんびりしている。そのくせてきぱきと指示を出し迷いがない。相応の教育のたまものである。
ΖИて絵衣照/えいて:威弥之ΖИて絵衣照/いわのえいて
祈ЭナムП(ぎこよこなこむこ)干∩Э(つこわよ)(祈4769干84) 姫 (めこ)=女
体格:民族的にはやや高身長だが、標準的。日本人基準ではやや痩せ気味。
頭髪:黒髪。肩甲骨まで伸ばしており、左右の髪のみ、公務中は頬の辺りにまとめ結っている。
顔 :丸顔。大きめの茶色の瞳で切れ長。鼻筋ははっきりした小鼻。耳は小さい。
性格:何事にもまっすぐで曲げることを良しとしない。しかし、他文化を尊重しようと努力している。所謂学者肌名人物である。
ЮИて佳以照/けいて:威弥之弥ЮИて佳以照/いわのわけいて
祈Эナ∩∩(ぎこよこなこやや)斗Ξム(きこみむ)(祈4788斗36) 姫 (めこ)=女
体格:民族的にはやや高身長だが、標準的。日本人基準ではなんとか標準。
頭髪:白髪の交ざった黒髪。肩甲骨まで伸ばしており、左右の髪のみ、公務中は頬の辺りにまとめ結っている。
顔 :丸顔。大きめの茶色の瞳で細く小さい。鼻筋ははっきりした小鼻。耳は小さい。
性格:優しさと厳しさを持って人に接しているが、普段は口数が少ない方である。しかし、内向的であるという訳ではない。
ДOヲ太良尾/たろお:磨野之ДOヲ太良尾/まわのたろお
祈Эナナ∩(ぎこよこなこなや)斗ПΞ(きここみ)(祈4778斗93) 彦 (おこ)=男
体格:民族的な体格から外れており、二の腕をはじめ太く逞しい。地球人基準では、小学生が筋骨隆々に見えるため、嫌悪感あり。
頭髪:黒髪。後頭部を除いてやや短く、耳が出ている。肩甲骨当たりまで伸ばした髪を一本に束ねている。
顔 :丸顔。大きめの黒い瞳。鼻筋の見える小鼻。耳は小さい。
性格:中途半端や手を抜くことがきらいであり、他者に対しても同じ事を強く勧めてしまう。真面目な面もある。
「若文Э-山同クЪヱ土⊂⊇クШ・ЬヾЪナルΓヾヲルЦИゝ 翻訳:文部科学大臣と言える文化長よ。山の向こう側への開拓は、どうなっておじゃるか?」
独特な口調で、質問をする人物は、御簾のような幕の向こうから喋っているようである。その正面には、一段低い場所で、半円形に胡座をかくいて座す者達がいる。いわゆる車座というやつである。
車座に座る人物達は、板張りと見える床に植物の茎か何かで編んだ物を敷いて座っている。周囲は、木材と土壁で作られた部屋となっているのが分かる。一方、御簾で隔てられた場所は、やはり木材と土壁で作られている、床も板張りに植物の茎か何かで編んだ物が敷かれている。
「Λ-神姫-ИЕШヲキ生ムてヲУ・ヲΣヲΣЬて進ムヲЛ七Q- 翻訳:はっ。神の依り代や巫女である女性君主。“おぬ”と言う未知の物(未確認の生物の総称と考えられる。平安時代以降で言うところの鬼、あるいは天狗)が数知れず出ており、遅々として進んでおりませぬ」
文と呼ばれた人物。やや怖い印象を持つのは、切れ長の目のせいであろう。しかし、細いという訳ではなく茶色の瞳がしっかりと見え、眉は一本線のように細く、そこから伸びる鼻筋はよく通っている小鼻である。顔全体は丸く側面にある耳は地球人より小さく見える。黒髪は肩甲骨まで長いものの前は一直線に切り揃えられている一方で、揉み上げに位置する左右の髪は、頬の辺りで折り束ねられているのである。体躯は民族としては背が高い方であるが、地球人尺では小学生程度である。尚、頬辺りで束ねるのは在職中のみである。
文と呼ばれた人物は女性であり、名を“ΖИて絵衣照”と言う。
日本語で言うところの“カナ”と“漢字”に似た文字を使用してなとしているのだが、漢字に似た物は、領主であるとか、日本で言う大臣職になった場合、神姫から名付けられ、双方を合わせて元々の名を呼ばせているのである。しかし、お察しの通り、読みは“カナ”に似た文字の場合と同じであるため、書き記す場合以外では見る事がないのである。
文とは、部署長を務める者のみに与えられている。故に、本名の後ろに加えられて在職名とし、在職中は官職名で呼ばれる事となるが、官職名その物が敬称であるが故に、呼ぶ時に敬称が付かないのである。
「И∩∩-文-防Ь防守б防討闘Ш奮И討闘てヲル・直クヾШЦД⊃ヾクЦЬ- 翻訳:いやいや。文部科学大臣と言える文化長。防衛省の職責を担う攻防組織と自衛の豪族長か領主が管理する領地の防人、防衛隊が踏ん張って戦しておる、すぐに片付くかと」
ΖИて絵衣照は車座の中程におり、神姫と呼んだ人物に報告すると、御簾に向いて右側中程にいた、防の部署長と見受けられる人物が仕事をしている事を強調して反論する。どうやら、各部署の長が一堂に会しているのようである。
いわゆる、政治的な縄張り争いと言えるのかもしれない。言い訳のために反論する姿勢が垣間見える。すると、「防-ΓИて・何・ЧПΓЗ土⊂⊇クШ進ム零ヰナЦб- 翻訳:防衛大臣と言える攻防長。して、何故、一向に開拓や計画が進まぬのかのぉ」と、防と反対側の場所から異論が出たのである。
「И∩∩-監-ΣПШ・前伝Ζ申ЧШ・ヲЦΓб事点Шヲ∠УЦИゝ 翻訳:いやいや。法務大臣か警察庁長官と言える自警長。それは、既に申しておりまするが、おかしいな点がおありか?」
この反論する防は、大きめの目と黒い瞳に、やや太い眉とそこから伸びる鼻筋が見える小鼻である。顔全体としては丸く、左右にある耳はやはり小さい。髪は黒く後頭部と揉み上げを除いて短めで耳が出ており、後頭部は肩甲骨まで伸ばしてあり一纏めに束ねてある。揉み上げに位置する左右の髪は、頬辺りで折り束ねられているのである。体躯は、民族の基準から外れており二の腕をはじめ全てが太く、地球人尺で小学生程度と相まって違和感がある。
防と呼ばれた人物は男性であり、名を“ДOヲ太良尾”と言う。
「Λヽ/防・直クヾШ終ルШ・報Юヾル零ヰナヲ⊇QΣヾ- 翻訳:はっ! 防衛大臣と言える攻防長、すぐに仕舞うでは伝えたになっておらぬぞ」
ДOヲ太良尾に反論している監は、細く小さい目と焦げ茶の瞳に、細い眉とそこから伸びる鼻筋ははっきりと見えている小鼻である。顔全体としては丸く、左右にある耳はやはり小さい。髪は白髪が交じるが元は黒く肩甲骨まで長く、前は揉み上げから繋がるように丸く切り揃えられている。揉み上げ位置の髪は、他と同様に処理されている。体躯は、民族としても背が高く、日本人に紛れても違和感はない程度である。その人物は女性であり、名を〝ЮИて佳以照“と言う。
「И∩∩-監-文ルШ申ЧЪ事ヲ・踏ムΖル⊇∟Э-奮И討闘てヲル・直クヾ終ルてヾヲЪЭ- 翻訳:いやいや、法務大臣か警察庁長官と言える自警長。文部科学大臣と言える文化長が申しておる事を、踏まえられよ。踏ん張っておるのだ、すぐに仕舞うであろうよ。」
「⊃⊃Л・ΣПナル事ヲ申ЧЪ-ナナБШ・ナΓヱ暇⊂ヲ- 翻訳:いつまで、そのような事を申しておる。たれぞ、此の方に暇を」
「監/ヲЬΓИ申Пクヲ∟Λヾ・暇⊂Ьナ- 翻訳:法務大臣か警察庁長官と言える自警長! おとなしく聞いておれば、暇とな」
血の気が多いのであろうЮИて佳以照とДOヲ太良尾の部署長二人が、言い争い始めてしまう始末である。それでも、座を立つ事がないのは、まだ抑制しているのかもしれない。しかし、ЮИて佳以照が暇を言い始めたところで、ДOヲ太良尾が床に置いていた拳を持ち上げたところで限界と判断したΖИて絵衣照が……。
「ナБ/神姫б御ЛΖЧて-申ЧЪ討闘⊇Ьヾ・ΛЧヾル舞フИ-ЭЭ踏ムΖルナШ∟Э- 翻訳:方々! 神の依り代や巫女である女性君主の御前であるの。言い争うなど、以ての外。いい加減になされよ」
「……」
「∠ИЧЛQ- 翻訳:……相済まぬ」
ΖИて絵衣照に諫められた二人は、怒りを収め、拳を握り直し両膝の外側に置き直したのである。
「若文Э-ЭЭ-若防Ш奮И討闘Ш・直ク知ルΓヾヲルЭ-若監б申ЧЪ事点・理ЬクΓヾヲルЭ- 翻訳:……文部科学大臣と言える文化長。よい。防衛省の職責を担う攻防組織が踏ん張っての戦は、承知しておじゃるよ。法務大臣か警察庁長官と言える自警長の言い分、相分かったでおじゃる」
「神姫-ЦДΓヾЮナΣヾヽЧヾЧ- 翻訳:神の依り代や巫女である女性君主。かたじけなく存ずる……」
「ЗДナИ言б葉- 翻訳:勿体ないお言葉」
「ИЕб事点Ш・直ク知ルΓヾヲルЭ-ΓШЦЬ・⊃⊃ЛЦЦルΓヾヲルЦб- 翻訳:“おぬ”と言う未知の物(未確認の生物の総称と考えられる。平安時代以降で言うところの鬼、あるいは天狗)の事は承知しておじゃるよ。……しっかし、いつまで要すのでおじゃるかのぉ」
「神姫-平ЕИДヾДク-⊃キヾ⊂ЬЧ∨ヾヲ・用てヲЛЧ∟Λヾ-監-闘磨任ナБ任招б状ЖЬヾЦИゝ 翻訳:神の依り代や巫女である女性君主。平にご容赦頂きたく。次の一手を用立てておりますれば。……法務大臣か警察庁長官と言える自警長。強者か猛者の方々の招きの程は?」
「論ナИ抜ЦУ零ヰナ-闘磨任ナБ任招屋ヲ・山同クЪб探査ルヲ報Юヾル終ル--ΓШЦЬ・闘磨任б習И任事・過キヾДル事点Ш零ヰナ思ИЧて-ΓИて・ЛΞΖШ・祈Э∩Иム・干⊂⊂Пб垣ナЧて-Пб⊂同ク領⊇Ьヾ・緒羅奈防守彦Шナヲ抜就クЭЭЦЬ- 翻訳:無論抜かりないの。強者か猛者の方々の招く家屋に、山の向こう側の探る事を伝え仕舞っておる。しっかし、強者か猛者の新人との事、過分な問題点はないと思うですかの。して、お目通りは、“ギ、コヨコワコイム“、“ツ、コヒフルヒム“の“リナ”であるの。此度、向かう領地から、自衛のオラナ豪族長か領主の息子“サナス”を就かせるのが良いかと」
「文-ΓИて後O盾Ьて・領Ш近И亜弥濡領ШЭЭЦЬ- 翻訳:文部科学大臣と言える文化長。して後詰めとして、領地が近いアワヌの領地が良いかと」
言い争っていた二人であるが、ΖИて絵衣照の次の一手が提示されると、一転、掌を返したかのように、協力的になるではないか。しかも、双方おのれの管轄から人選するところは抜け目がないと言えよう。その辺りは、政治に首を突っ込んでいる人物と言えるのかもしれない。
「Ъム-ΓИて・ヲббЭナΓЕб- 翻訳:うむ。して、一同の者よしなにの」
一同、「ΛΛ- 翻訳:ははぁ」と頭を垂れると、衣擦れの音がした後に戸が擦れる音が二度するまで姿勢を保つのであった。