- ライバル対決 -
登場人物紹介
宮地 文博:一応主人公
鈴木 裕太:主人公の親友
顧問:秋元 隆二
西中 2番:立石 幸輝
1番:丸山 翔
対西中戦がいよいよ開始される時間になった。
両校とも試合前のアップを開始し、ネット前に文博が立つとちょうどその前を通っった幸輝が一言。
「今日は絶対に負けないからな!」
笑顔で文博に話しかけた。
「こちらこそ!負ける気はないからね!」
文博も笑顔で、でも二人とも目は鋭く互いを鼓舞するように挨拶を交わした。
アップが終わり、皆顧問の秋元先生の元に集合した。
「前回の公式戦にはいなかった、地元の強豪校がさらにパワーアップして帰ってきた。でもみんなもそんな強豪校に負けないくらいの実力をつけて、今回挑んでいる。目標は2位じゃない!常にトップを目指し新人戦は県大会までだが、総体連の時には最終目標の日本一バレーボールが強い中学校になろう!」
秋元先生の檄が飛び
「ハイッ!」
部員たちもひときわ大きい返事で、気合を入れコートに向かっていった。
”ピー”
審判の笛が鳴り試合が始まった。
第一セット 宮代29-西27
第二セット 宮代30-西32
第三セット 宮代25-西20
文博達宮代中は第三セットまでもつれ込んだが、見事西中から勝利を奪い優勝した。
「みんなやったな!さすが西中も強かったが1年生が多いチームだけに、今回は最終セットで2年生との連携が乱れ始めて何とか勝てた。でも総体連の時はどうなってるかと思うと末恐ろしいチームだ!でもみんなもそれに負けない位上達して、常に西中の上を突き進んでいこう!そして次は県大会だ、一つ一つ油断することなく勝ち取っていこう!」
秋元先生もさすがに1年生主体のチームがここまで手強いとは思っていなかった。この試合は冷や冷やした様子だったが、何とか勝つことが出来つぎへの自信につながるよう檄を飛ばした。
「ハイッ!」
部員たちも苦しい戦いだったが勝つことが出来、さらに上を目指すべく気合のこもった返事をした。
市の大会は宮代中が優勝を果たし次の県大会は優勝の宮代中と西中が出場する事になった。
表彰式も終わりかたずけを済ませ、皆送迎の保護者と共に帰り支度をしているとそこに幸輝がやってきた。
「今日うちは悔しい思いをさせられたけど、県大会では宮代にも山上にも負けないから覚悟しとけよ!」
悔しい思いをした幸輝だったが、宮代中との試合がとても楽しかったらしく、文博と裕太に声を掛けに来たのだった。
「まぁ、うちに勝つには幸輝があと3人は必要だな!」
裕太が笑顔で返す。
「西中の1番セッターの選手は、T県にいた選手じゃないかって皆行ってるんだけどT県の中学にいた選手?」
文博は気になっていたので尋ねてみた。
「ああ、翔?。そう二か月位前に引っ越してきたんだよ。名前は丸山翔だ。」
幸輝が言うには、親の仕事の都合で西中に転校してきたようで、強豪中学からの転校だったので実力は折り紙付きで即レギュラーになり、幸輝以外の2年生がほぼ自粛期間中に退部してしまっていた為、即戦力で入学してきた1年生たちが残りのレギュラーになったそうだった。
「次は県大会でまた勝ち進めば、いずれ当る事になるからそん時は負けないからな!」
幸輝はこぶしを突き出し笑顔で文博に話す。
「僕らも負けるつもりは無いから!」
「スーパースターの裕太様がいる限り君たちに勝ちはないね!」
文博と裕太も笑顔で返し幸輝と別れた。
その後県大会までの一週間は、今回市の大会で弱点が見つかった守備の部分を強化し、いよいよ県大会開催日になった。




