- 新人戦開始2 -
登場人物紹介
2年:谷口 仁:キャプテン
2年:宮地 文博:一応主人公
2年:菊池 大輔
2年:鈴木 裕太:主人公の親友
2年:石川 大和
2年:大田 誠也
2年:竹内 翔太
2年:落合 誠
1年:田代 祐一
1年:赤石 天馬
1年:田中 芳樹
1年:五十嵐 剣
顧問:秋元 隆二
西中 2年:立石 幸輝
2年:背番号1番の選手
1年:4人
仁の母親
新人戦当日の朝、文博達は準決勝からの参戦だったので何校かはもうすでに敗退していた。
だがやはりと言って良いだろう、西中は順調に準決勝まで来ていた。
「やっぱり西中が復活すると手強いな。幸輝も絶好調みたいだし。」
裕太が文博に話す。
「西中は幸輝以外のスタメンは初めて見る顔だけど裕太はあのメンツ知ってる?」
文博は裕太に問いかけたが、横で話を耳にした仁が
「3番の幸輝と1番の選手以外みんな今年入った一年生だってよ。」
仁が文博と裕太に話す。
「まじで?一年からスタメンか?田代に見覚えあるか聞いてみるか?」
裕太は自分たちの学校の1年で小学校の時クラブチームだった田代を呼んで聞いてみた。
「あっ!あの4人知ってますよ。去年俺らが全然歯が立たなかった隣町の倉石Vジュニのメンバーですよ。確かやつら全国まで出てて3位入賞してたと思います。」
田代は裕太に答えた。
「マジか!一個学年が下がるだけで全然興味ないから知らなかったぜ。そんな強い一年坊と幸輝が同じチームじゃ結構手強いな。」
裕太が眉間にしわを寄せながら話すと
「あっ!俺あの西中1番見たことあるぞ!」
キャプテンの仁が急に思い出して裕太と文博に話す。
「あの1番先日の関東大会の際に、T県代表の中学校にいた選手だ!なんで西中の1番なんだ?」
仁と誠は前回関東大会敗退後に親と一緒にその後の試合を偵察しに行っていた。その際にT県代表中学校でスタメンではないが補欠でセッターのポジションに入っていた選手だというのだ。
一緒に行っていた誠に仁が確認するとやはり誠もその選手で間違いないと言っていた。
「なんで?そんな選手が西中にいんだよ?スター選手軍団か!」
裕太があきれたようにつぶやくと
「まあ、どんなチームだろうと勝てばいいんだよ!」
裕太やみんなを鼓舞するように文博が檄を飛ばす。
「そうだな!俺たちは全国制覇目指してんだからもっと手強いチームもたくさんいるし、こんな所で今年はつまずいていられないもんな!」
キャプテンの仁も文博の言葉に感化され皆に檄を飛ばした。
「まあ、スーパースターの上をいく俺様には眼中にない存在だけどね!」
またいつもの調子で裕太が話すと
「おまえはさっきまで眉間にしわを寄せて少し悩んでたろ!」
キャプテンの仁に突っ込まれていた。
そして、文博達宮代中の試合時間が来た。
相手は市内でもそこそこの実力を持つ東中で、文博達もここまでの間に何度か練習試合も行っていた相手だった。今年は身長の高い選手がそろっており、一回戦二回戦はストレート勝利して上がってきていた。
「今日からこのチームになって初めての公式戦が始まります。みんなの実力はもう折り紙付きだが他の学校も例年になく今年はレベルが高くなってきている!みんなも少しでも気を緩めてかかると撃破されてしまう可能性もあるので一戦一戦全力で確実に取っていこう!」
「ハイッ!」
試合前のアップが終わり、顧問の秋元先生の元に集合した部員たちに秋元先生から檄が飛ぶ
新人戦初戦スターティングメンバー
背番号:学年:指名:ポジション
1番:2年:谷口 仁:リベロ/セッター:キャプテン
2番:2年:宮地 文博:セッター
3番:2年:菊池 大輔:センター
4番:2年:鈴木 裕太:アタッカー/マルチポジション
5番:2年:石川 大和:センター
6番:2年:大田 誠也:アタッカー
7番:2年:竹内 翔太:アタッカー
ベンチ控え選手
8番:2年:落合 誠:センター
9番:1年:田代 祐一:セッター
10番:1年:赤石 天馬:まだ未定
11番:1年:田中 芳樹:まだ未定
12番:1年:五十嵐 剣:まだ未定
スタメンがコートに配置し、主審の笛で試合が開始された。
宮代中新人戦一試合目 対東中
※対戦結果
第一セット 宮代:25-東:9
第二セット 宮代:25-東:11
宮代中の圧勝だった。東中も身長のあるチームで、アタックやブロックはそこそこの力があったが、みな2年生から試合に出るようになったメンバーであまり試合慣れしていない事や、やはり中学生からバレーボールを始めた生徒たちなので、守備の面では到底文博達の学校に太刀打ちできるレベルでは無かった。
「よっし!とりあえずは順調に一勝目!次は何処だ!」
裕太は試合終了後小さなガッツポーズをし、隣で行われていた準決勝戦・西中対山中第一中の試合結果を見た。
「なに!25対2と25対5?嘘だろ?なんだこの大差は!?」
裕太は目を丸くした。山中第一中学校も毎年準決勝までは上がってくるそこそこ力のある学校だった。その学校がこんな大差で負けてしまうなんて、裕太には到底想像がつかなかった。
「西中すごく強いわよ!相手に取られた1セット2セットのトータル5点はサーブミスだから実際山中第一の攻撃が決まったのは1セット目と2セット目の1点ずつだけ!みんな拾われちゃうのよ!」
文博達が試合後に体育館の外に出ると、体育館二階で相手校の対戦を偵察していた仁の母親が、仁に興奮した表情で話していた。
「マジで?そんなに強いの?」
仁も母親の興奮した表情に焦りを感じたが
「でも、俺らも強いから大丈夫だよ!絶対に負けないから!」
そう力のこもった言葉を送り、周りの部員たちを見渡すと皆一様に自信に満ちた表情でうなづき、それを見た仁の母親もこの子達ならきっと大丈夫と心が落ち着いた。
そしていよいよレベルが計り知れないほど強くなった西中との決勝戦。
どちらにせよ県大会まで出場できることは決まったが、文博達は去年の新人戦の雪辱を晴らすため、西中は活動自粛の為落ちてしまった強豪校の称号を取り戻すため、両校の負けられない対戦が始まる。




