- 新チーム -
登場人物紹介
主人公: 宮地 文博
主人公の親友: 鈴木 裕太
主人公の友人・同じ部員: 菊池 大輔
石川 大和
竹内 翔太
大田 誠也
谷口 仁
落合 誠
顧問: 秋元 隆二
一週間の練習オフが終わり、まだ夏休み中だったが部活動の練習は始まった。
「皆、体調悪くしたりしてないか?いよいよ今日から2年生1年生の新チームになる!みんなに提案だが、練習前にキャプテンをみんなに決めてもらおうと思うがどうかな?」
練習前のミーティングの際、秋元先生がみんなに提案した。
「そうっすね。何かと早めにキャプテン決まってないと面倒だし早く決めちゃいましょう。」
裕太が答えた。
裕太は、今キャプテン決めよりも先日見た顧問二人の行動の真相が知りたくてしょうがなかった。
なので早くキャプテンを決めて、秋元先生に尋ねてみようと思っていた。
「じゃあ。誰か立候補者はいないか?もし何なら他薦でもいいぞ。」
秋元先生が問いかける。
「俺は、文博が良いと思うけど。」
裕太が言った。
「いや、僕はキャプテンには向いてないよ。僕は仁がやってくれるのが一番いいと思うけど。」
文博が答えた。
「そうだな。仁は研究熱心だし、一番チームの事を考えてくれそうだからな。それに親もすごく協力的に動いてくれるからな。」
大和が文博の意見に同調する。
「仁でいいんじゃね?仁はどうなの?」
裕太が、仁に尋ねる。
「えっ?俺なんかがキャプテンでいいのか?裕太とか文博の方がバレーボールうまいし、お前らの方が向いてんじゃないか?」
仁は、なんだかもどかし気に答えた。
「技術云々じゃなくて、チームの為にどれだけ動いてくれるかがキャプテンに求められることだから、僕は仁が向いてると思うよ。それに技術面ではみんなもう大差ないし。」
文博が言うと、裕太やほかの2年生の部員たちも一様にそうだとうなずいた。
「じゃあ、俺でよければキャプテン受けるよ。でも条件として副キャプテンに文博がなってくれないか?やっぱり技術面とかで相談したいときや、冷静な判断が必要な時に意見を聞きたいから。」
仁は文博に尋ねる。
「いいよ。僕が力になれるなら、いくらでも力を貸すよ。」
文博は快諾した。
「なんだよ!俺じゃないの!頼りにするの!俺はいつでもウェルカムだけど!」
裕太が、不服そうに仁に言う。
「その軽さが当てにできないんだよ!それに俺は、小宮君みたくやさしくないからビシビシ突っ込むからな!」
笑いながら仁が答えると、部員皆爆笑が起き、新チームのキャプテンと副キャプテンが決定した。
「よし!キャプテンが決まったなら、新キャプテンから部員皆に一言檄を飛ばしてもらってから、練習開始するか!」
秋元先生が仁に促す。
「じゃあ。えっと、今皆に選ばれてキャプテンになりましたが、俺がキャプテンでもだれがキャプテンでも目指す目標は前から言っているように、全国制覇です。頼りないキャプテンかもしれませんが、みんなに協力してもらって、日本一のチームにみんなでなりたいと思いますので、皆さんも一緒に頑張りましょう。」
緊張しながら仁が新任の挨拶をし、それじゃあ練習を開始しようかという時に、にやけ顔で裕太が手を挙げた。
「先生!ちょっと質問があります!」
「裕太?なんだ?」
秋元先生がびっくりしたように問い返す。
「先日オフの時に隣町のスーパーとらせんで常見先生といるところを見かけたんですが、どのような関係なんですか?」
裕太の突然の質問に部員皆もきょとんとした顔で、秋元先生を見つめた。
「えっ?何のことだ?・・・ああこの間な。見られちゃったのか。いや、別に何もやましいことはないぞ、ちょっと重たい買い物があって男の人の手を借りたいって言うから、買い物に同行して手伝っただけだよ。」
大分動揺した様子で、秋元先生が答えた。
「そんなに動揺しなくても。別に俺は二人お似合いだと思いますよ!」
ニヤニヤしながら裕太がさらに問いかけると、顔を真っ赤にして照れているのか怒っているのか判別のつかない秋元先生に、そんなのどうでもいいだろとどやされて、裕太は疑問が晴れないまましぶしぶ練習を開始した。
その後、新キャプテンの元夏休み中の練習や練習試合をこなし新学期になった。
新学期になり相変わらずの練習三昧で一か月ほどが過ぎようとしたころ新人戦の対戦表が発表された。
「練習前に新人戦の対戦表が決まったんでみんなに発表する。一応うちの学校は先輩たちの活躍もあり、不戦勝で準決勝からな。それと活動自粛していた西中も、この大会から復帰してくるから。ステージの上に置いておくから帰りに一人一枚ずつ対戦表待って帰るように。」
皆、この大会から復帰してくる西中がどこまでのレベルになってくるのか未知数なため、不安ではあったが
どんなにレベルが上がっていても、市の大会で負けていては全国制覇など成し遂げられないと気持ちを奮い立たせ、新人戦に向けて更なる練習を重ねた。
そして文博達2年生初の公式戦、新人戦が幕を開けた。




