- 関東大会終了 -
宮代中学校バレー部
関東大会出場メンバー紹介
背番号1番:3年キャプテン 小宮 雄二 ポジション・アタッカー
背番号2番:2年 宮地 文博 ポジション・セッター
背番号3番:3年 田端 弓弦 ポジション・アタッカー
背番号4番:2年 鈴木 裕太 ポジション・アタッカー/マルチプレイヤー
背番号5番:2年 菊池 大輔 ポジション・センター
背番号6番:3年 山本 達也 ポジション・アタッカー
背番号7番:3年 大竹 義人 ポジション・リベロ
控えメンバー
背番号8番:2年 石川 大和 ポジション・センター
背番号9番:2年 竹内 翔太 ポジション・アタッカー
背番号10番:2年 大田 誠也 ポジション・アタッカー
背番号11番:2年 谷口 仁 ポジション・リベロ/セッター
背番号12番:2年 落合 誠 ポジション・アタッカー
背番号13番:1年 田代 祐一 ポジション・アタッカー/マルチプレイヤー
顧問: 秋元 隆二
副顧問: 常見 美奈子
文博達のスタメンは
背番号1番:3年キャプテン 小宮 雄二 ポジション・アタッカー
背番号2番:2年 宮地 文博 ポジション・セッター
背番号3番:3年 田端 弓弦 ポジション・アタッカー
背番号4番:2年 鈴木 裕太 ポジション・アタッカー/マルチプレイヤー
背番号5番:2年 菊池 大輔 ポジション・センター
背番号6番:3年 山本 達也 ポジション・アタッカー
背番号7番:3年 大竹 義人 ポジション・リベロ
控えメンバー
背番号8番:2年 石川 大和 ポジション・センター
背番号9番:2年 竹内 翔太 ポジション・アタッカー
背番号10番:2年 大田 誠也 ポジション・アタッカー
背番号11番:2年 谷口 仁 ポジション・リベロ/セッター
背番号12番:2年 落合 誠 ポジション・アタッカー
背番号13番:1年 田代 祐一 ポジション・アタッカー/マルチプレイヤー
残りの1年生は、田代以外皆まだ初心者であることを考慮し、出場選手登録をせずに2階の観覧席での応援に回ってもらった。
両校ともスタメンが各自ポジションに付いた。
文博がネット前のポジションに付き相手校からのサーブを待つ、その際相手校の辰吉と目が合った。
その顔は以前の仲が良かった同級生ではなく、少し恐怖を覚えるほどの殺気を満ちた眼光だった。
”ピー!”
主審の笛の音が鳴り、相手校からのサーブが打たれた。
第一セット:宮代10-夢丘25
第二セット:宮代18-夢丘25
整列した選手たちは、応援席の保護者や応援してくれた人たちにコートから頭を下げ大きな拍手と共に
関東大会は終了した。
全力で戦った選手たちは帰り支度をしながら号泣していた。
そんな中でも、3年生の部員たちは悔しい気持ちもあったが、なんだかすがすがしい気分でもあった。
泣き崩れている文博達2年生の前に小山と3年生3人が立ち
「下級生のみんなありがとう。俺たちだけじゃこんな大舞台に来ることなんて到底できなかったし強豪校たちと対戦する事なんて到底できなかった。全国優勝の夢は叶わなかったけど、お前たちの代は絶対に成し遂げられる目標だと俺は確信してる。だから頑張ってお前らの代で全国取ってくれ!」
小山が下級生たちに声を掛けた。
「確かに負けたのは悔しいけど、俺たち3年は結構やり切った気持ちがあってすがすがしいんだぜ。昨年の先輩たちは、ドタバタもあって県大会にすら出られねかったのに、俺たちは関東まで来ることが出来た。みんなのおかげだありがとう。だからこの悔しさをおまえら下級生たちが、バネにして飛躍してくれよ!ここまでくれば次は全国制覇までいけるって!」
それに続き弓弦も声を掛けた
「そうだ!絶対に取れるよ全国!」
義人と達也も同調し声を掛けた。
「おまえら頑張ったじゃん!スゲーよ!夢丘にはまだちょっと敵わなかったけど、全国1位の実力校と対戦してボロ負けしなかったんだから、胸を張って自慢してもいいんじゃね!」
なんだか聞き覚えのある声が、後ろから聞こえた。
3年生たちは笑顔になり、頭を下げ挨拶をする。文博達も涙を拭きながら振り返ると、そこには現在高校1年生で、前年キャプテンの神谷が満面の笑みでみんなを称えていた。
その後ろから顧問の秋元先生も現れ
「今回は確かに悔しい思いをしたが、これで引退となる3年生も今後につながる良い経験が、バレーボールを通じて出来たんじゃないかと俺は思う。なんでもそうだけど、決して才能のある人間だけが努力もせずに勝てるものではなく、皆のように、一生懸命一つ一つ努力を積み上げて行けばこれだけの大舞台まで来ることができて、更なる夢も追いかけることが出来るようになるってことを、みんな学んでくれたんじゃないかと俺は思う。3年生はここでいったんスポーツとは離れ、次なる進路に向けて頑張って努力し、次を背負う2年生1年生たちは、先輩の果たせなかった目標を、君たちの手で成し遂げられるように更なる努力をしていこう。みんな今日はお疲れ、俺もこんなすごい生徒たちの顧問になれて鼻が高いです。」
観覧席で応援していた副顧問の常見先生も、目を真っ赤に腫らし鼻をすすりながら皆の前に立ち
「みんなの頑張りとてもかっこよかったです。ここにいる神谷君の時には、私がダメ顧問だったのでみんなには悔しい思いをさせてしまったけど、その後神谷君たちの悔しさを晴らすため、新しく来てくれた秋元先生の元でみんな努力して、こんな大舞台まで来ることが出来てほんとにみんな最高だと思います。」
比較的綺麗な顔立ちの常見先生が涙でクチャクチャな顔になりながらも一生懸命笑顔を作りながら部員皆を称え、部員たち皆神妙な顔で話を聞いていたが、そんな中お調子者の一人が小声で
「美奈子先生顔ボロボロやん!」
と似非関西弁でつぶやくものだから、部員たちも下を向きながら一人また一人と吹き出してしまい
いつの間にかみんな大笑いしてしまった。
常見先生はそのお調子者の見当がついており
「ゆ~う~た~!お前はほんとにも~!」
といつもより低い声で裕太を睨みつけ、その対応に焦った裕太が俯いてちっちゃくなる姿がまた滑稽で、顧問の秋元先生も含めみんな大爆笑した。
その後帰宅の準備を終え、体育館外の駐車場で待機しているバスの元へみんな向かった。
体育館の玄関を出たすぐの所で、勝ち進んだ夢丘中のメンバーたちが次の試合に備えてアップしていた。
文博と裕太がその横を通り過ぎようとしたときに声がかかった。
「二人とも久しぶりだな!」
辰吉だった。変声期を迎え、声は大分低く大人びた声になっていたが、何となく聞き覚えのある声だった。
「おう!久しぶり。」 「久しぶりだね。」
裕太と文博も返事を返す。
「公立の無名校を、ここまで連れてくるなんてお前らやっぱりすげえな。」
辰吉が二人に話す。
「僕たちだけの実力じゃなく、先輩やチームメイトたち全員の力だけどね。」
文博は答えた。
「文博も俺と一緒に来れば、もっと上の舞台で戦えたのに残念だな。」
辰吉が文博に言う。
「心配しなくても次は辰君を超えていくから、もう少し待っててよ。」
文博は、いつもより語気を強めて答えた。
「無名の公立校が、まぐれでここまでこれたのに大した自信だな。」
辰吉は、あしらうように言う。
「辰。お前性格変わったな。強豪校故の重圧か?そんなんじゃ彼女できないぞ!俺もいないけど!」
裕太が割って入る。
「大きなお世話だ!中学に入って多少は活躍できるようになったんだろうけど、夢丘じゃお前なんて控えにも入れないぜ!裕太!」
辰吉が嫌味のように言う。
「俺は別にそれでも構わないぜ!お前のように人生掛けて必死になるのも別に否定はしないけど、俺たちは一人だけの力じゃなく、全員の力でここまで来たんだ!決してまぐれじゃないぜ!次会う時が楽しみだな!その時は、俺のかわいい彼女を自慢してやんよ!」
裕太は返す。
「裕太!いつの間にか彼女の話になってるよ!」
少し笑いながら文博が裕太に突っ込みを入れ
「僕らは決して今回まぐれでここまで来たんじゃないし、今日試合してみてわかったけど僕の感想は、裕太は辰君より上だ!だから次会う時までに辰君ももっと努力しないと、僕らには勝てない。それじゃまた!」
そう告げて、二人は辰吉の元から離れた。
「けっ!負け惜しみが!」
辰吉もそんな二人の後姿を睨みつけながら、小声で叫んだ。
文博達は全員バスに乗り込み帰路に向かう。
そんな帰りのバスの中で部員たちから
「二人は、夢丘のエースと知り合いなのか?」
聞かれる。
「小学校の頃のチームメイトだけど、今は赤の他人さ。」
裕太が答える。
聞いた部員たちも、裕太の素っ気ない対応に状況を察し、それ以上聞くことはなかった。
その後、バスの中は疲れ果てた部員たちの寝息と共に静まり返り、学校に到着した。
学校に到着し、寝ぼけ眼の部員たちは集合し秋元先生の解散の挨拶を聞く。
「みんな今日まで気が張り詰めてとても疲れたと思うので、今週一週間部活休みでオフにします。次に部活が始まる時までにケガをしたり、羽目を外して問題を起こすことなど、絶対に無いように一週間体を休めてください。次の部活開始時からは、全国制覇目指し鬼のような特訓を開始するので、覚悟しておくように!それと、3年生は今日で部活終わりですが、次の進路に向けて頑張って勉強して、時には息抜き程度に後輩たちの様子を見に来てやってください。それじゃ今日はこれで解散!応援してくれた保護者の方に最後挨拶!」
「ありがとうございました!」
部員たちは整列し最後保護者に挨拶して解散、関東大会は終了となった。




