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挫折の先に  作者: アヒス
12/23

- それぞれの思い -

登場人物紹介


主人公:宮地(みやち) 文博(あやひろ)


親友:鈴木(すずき) 裕太(ゆうた)


部員・キャプテン:小宮(こみや) 雄二(ゆうじ)


部員・2年:大竹(おおたけ) 義人(よしひと) 田端(たばた) 弓弦(ゆずる)


部員・1年:菊池(きくち) 大輔(だいすけ) 石川(いしかわ) 大和(やまと)


顧問:秋元(あきもと) 隆二(りゅうじ)

新人戦が終わり、ひと段落してまた日々の練習や練習試合が始まった。

新人戦での課題、守備の強化を図るトレーニングが行われたが、恐怖心が植えついてしまった義人は

本人の意思ではボールに向かっていく気持ちがあっても体が咄嗟によけてしまうようになってしまい

とてもリベロとして使い物にならなくなっていた。


ある日の朝、裕太が今日から部活に戻れる話を文博にしてきた。

「文博!待たせたな!今日からうちのバレー部最強プレイヤーの復活だ!」


「もう大丈夫なんだ!?」

文博が笑みを浮かべながら問いかける。


「昨日、医者の先生から完治報告受けたんで、もう問題ない!それに植松先生の所で、秘密特訓も受けてたから即戦力期待してくれよ!」

裕太も満面の笑みで文博に答えた。


その日の放課後から、裕太は部活に復活した。

秋元先生とも面識があったので、裕太も秋元先生も問題なく打ち解けることが出来た。


義人がリベロとして機能できなくなった分、裕太の復活はとても秋元先生にはありがたかった。

文博同様、裕太も小学生の頃からプレイしている経験と実力があったので、チームの守備力アップが確実に行えることへの期待も大きかった。

そんなある日、前回新人戦で敗北した西中から練習試合の申し込みが秋元先生にきた。

秋元先生は二つ返事で練習試合を承諾し、あともう2校を誘い西中を含めた4校で練習試合を行うこととなった。


「今週の日曜日、西中と丸山中と高山中が本校に来て練習試合をすることが決まりました。4校での練習試合なので1日総当たりで何度も試合を行う予定です。」

部活終了後、秋元先生の元に集合した部員たちはこの報告を聞いた。


「まじで?西中来るのか?3番のアタック止められっかな...」

何人かの部員から心もとないため息交じりの言葉が聞こえる。


「大丈夫だよ!裕太様がシャットアウトしてやるよ!」

そんな中、帰ってきたムードメーカーの裕太がみんなの不安をかき消すように強気な発言をした。


「裕太はまだ受けたこと無いだろ!やつのスパイク!俺たちじゃぜってーに取れねーよ!」

義人が少し切れ顔になり、そんな裕太に反論する。


その言葉を聞いた裕太は

「自慢や自負するわけじゃないけど、俺とか文博は小学生の頃から大人のコーチが全力で打つスパイクを受けてきた。だから同じ中学生の打つスパイクを怖いとは思わない。それに一度の失敗や恐怖心でその後のプレーに影響が出たり気持ち的に萎えてしまうんなら、申し訳ないけどよし君もう試合に出ないほうが良いよ!足手纏いだ!」


「そんな事言われなくてもわかってるよ!長くやってる裕太や文博に追いつけない事だって!」

裕太の反論を受けて義人が語気を強めた。


「いつも思うけど、よし君はそれがダメなんだよ!経験より努力でいくらでも俺や文博は追い越せるし!初めから自分には無理だと思う心が少しでもあるから恐怖心が消えないんだよ!」

裕太も語気を強めた。


「おいっ!言い争いはもうやめろ!」

キャプテンの小宮が仲裁に入った。


「そうだな。熱くなるのはいいが喧嘩腰で話し合ったら伝わることも伝わらないぞ!裕太の言う事もわからなくもないし義人の言う事もわからなく無い。裕太は日ごろからそう思っていたなら、もっと早く義人にアドバイスしてあげないと、義人も裕太の言う事も一理あるんだぞ!自分の中で限界を決めてしまっているから、恐怖心を克服することが難しくなっているんじゃないか?なんにせよ、二人はこのバレー部で大切な戦力なんだ、いがみ合うことなく互いにダメなところを指摘しあいながら頂点を目指そうよ。」

秋元先生は二人に話した。


義人は冷静になり

「裕太ごめん。俺あの新人戦以降自分に自信が無くなっちゃって。これからみんなで日本一目指そうって言ってるのに、そのメンバーがこんな弱気じゃ勝てる試合も勝てなくなっちゃうよな。」


裕太も珍しく神妙な顔になり

「俺の方こそ、よし君ごめん。俺はケガしていたんで新人戦には出られなかったから、確かに相手校の実力を知らない。でも、そんな強い学校と試合ができると思うとなんだかうれしくなっちゃって、ついよし君の気持ちもわからずに余計なこと言っちゃって。俺も何度もイップスになった事あるよ。そんな時は、いつも俺はぜってーに負けねーって思って自分を奮い立たせて克服してきた。だからよし君も、自分のプレーに自信をもって頑張ろうよ。」


「おう!そうだな正リベロの座は裕太には渡さねーぞ!」

義人は少しすっきりした顔で裕太に檄を飛ばす。


「あっ!俺はオールマイティープレイヤーなんで大丈夫っす!逆にほかのみんなも俺にポジション奪われないように頑張んないとね!」

裕太は、またいつものいたずらっ子のような笑顔でみんなに話した。


「お前にセンターは無理だろ!」

大輔と大和に突っ込まれ、それまでのギスギスしたその場の雰囲気が一気に和んだ。


練習試合当日の朝、文博達の学校で行われるため文博達は早めに学校に集合し会場準備を始めていた。


会場準備が整い文博達がアップを始めたころ続々と他校の選手たちが着始めた。


「整列!令!お願いします!」


「整列!令!しゃーす!」


先日の新人戦で見た顔はもちろん、今回の練習で初めて当たる高山中や丸山中の選手など続々と登場し

文博や裕太を含め、試合前からワクワクし始めていた。


顧問の先生の挨拶も一通り終わり、生徒たちもアップを終えいよいよ練習試合が始まった。






近年ほんとに異常気象ですね。

私たち人間は天災等に無力な事をいつも痛感させられます。

皆様もいつ何時自分の元に降りかかるやもしれないので

備えを万全にし、自分は大丈夫等思わないようにしてください。

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