進む道は?
「とにかくまずはこの突起物を避けて進むとして……他にもトラップがある可能性を考慮するべきではないか?」
潮田が言う。
確かに、これだけで済むとは思えない。
すると、スミノスミが手を挙げる。
「あ、あの……道に何か物を投げてみたりしてはどうでしょうか?
よくドラマとかで……その、
そういうのありますし…」
「その通りだなスミノスミ君!
俺もそう思い財布を出していたところだ!
さあ!
投げてみることにしようではないか!」
マイトはそういうと自身に近い道にコインを投げる。
すると、両側の壁が迫り出しあっという間に道が潰れてしまった。
「なるほど……
ここを通っていたらまたお一方消えてらしたわけですわね。」
ルルとすが冷静に言う。
「これで一つ潰せたわけだな。
後残っているルートは、2つか。
さてどうする?」
Kが親指で示す。
「両方にコインを投げればいいんじゃないかな?
同時にせーのって!感じで!」
モンチキの案に頷くと、マイトとKが同時にコインを投げた。
すると左側の道から異音がし、入り口からシャッターが降りてきた。
「…ルートは1つになったわけか」
潮田が呟くように言う。
そして、全員で残った右側の道を進むしかなくなった。
何故なら、この場に留まっていたところでどうすることもできないのだから。