テンシンへ
もうじきテンシンの街だ、俺は気になっていたことがある、そうラビ家の事だ、俺はシイタケ栽培の現状が知りたかった。
「こんにちは、ラビノスケさんお久しぶりです、」
「おお!カワタさんお久しぶりです、お元気でしたか?」
「はい有難う御座います、無事に戻って来れました、」
「エリーさんは3か月ほど前に青い猫獣人と龍人をお供に連れて来ましたが」
「そうですか、無事に着いたのですね、それはよかった」
「それで、栽培状況はどうですかな?」
「いや~良い商材を有難う御座います、利益もかなり出てとても助かっております、集荷はカワタさんの使用人の大きなゴブリンさんが荷車を引いてやって来てくれるから助かっておりますよ。」
「そうですか、キング、頑張ってくれてましたか、っでラビタ君はテンシンの街にいるのですね?」
「はい、ラビタはシイタケの仲卸をやってくれてますよ、青い猫獣人さんと一緒に仕事してますよ」
俺はニヤケながらその姿を思い浮かべる。
その頃テンシンの市場では、
「のらえも~ん、またジャリヤンが値切って来るんだよ~なんとかしておくれよ~」
「しょうがないな~ラビタ君は、クレーマーには気をつけてって言ってるじゃないか~、今回はどんなクレームなんだい?、」
「シイタケに砂が入っていたって言ってるんだよ~」
「ラビタ君良く栽培してるのをおもいだしてごらんよ、砂とか土って一切つかってないよねウチのシイタケには、完全に言いがかりだよね、そんな事言う所は即刻取引停止にしよう」
「わかったよ、のらえもん、やっぱりのらえもんは頼りになるなぁ」
「ラビタ君はここのオーナーなんだからもっとしっかりしてくれなきゃ」
「わかったよ、のらえもん」
それにしてもカワタさんはまだ帰ってこないのかなぁ、お父さんは見つけたから、あとはお金稼ぐだけなんだけど、なかなか貯まらないんだよね。
俺はやっとテンシンに着いた、ここを旅立ってから9か月ほどたっている、コーナ商会はまた地方へ旅に出ているとの事だったんだけど、また戻ってくるとの事だったんだ、それを待つことにしたんだ。
でね、俺まだ家に帰ってないんだよね、だってさ俺食べられそうになったんだよ、ちょっとトラウマになっちゃう案件じゃない?これって、なんだか顔合わせずらいでしょ、普通は。
って事で俺ちょっと怖くてまだ会う気にならないんだよね。
っで、とりあえずギルドに行くことにしたんだ、
「ミンメイさん、お久しぶりですじゃ、」
「あらカワタさん、お久しぶりです、やっと帰って来たんですね、」
「はい、やっと帰ってきましたですじゃ」
「そちらの方は?」
「おお、そうじゃった、儂の剣術の先生のお弟子さんじゃよ、兄弟子に当たりますかのうふぉふぉふぉ」
「初めましてワコクの街のギルド所属のハンペイタと申します、」 深々と礼をする、
「副ギルドマスターのミンメイ・モーリヤです、よろしくね。」
「ハンペイタ君、ここのギルドは家族経営みたいなもんアットホームな所じゃから何でも聞いてみるといいぞい」
「はい、有難う御座います、では、早速なのですが、欠損部位再生治療と魔法学院の授業内容を教えて頂けませんでしょうか?」
「ミンメイさん、大丈夫じゃ、この子もより良き世界の為に働く子じゃからのぅ」
「そうなんですか、道のりはながいですけど、みんなでより良き世界を作っていきましょうね」
「はい、宜しくお願いいたします、これ、ワコクのギルドマスター私の師匠からの書状です」
そう言って懐から手紙を出す、
「魔導蟲の移植とそれに関するギルドの運営方法ね、それと欠損部位再生治療の習得と魔法学院の運営方法ですね、うん、より良き世界を広めるための活動の一環としてそのノウハウの習得って事ですね、」
「はい、是非ともお願いいたします、それと差し出がましい事なのですが、最初にギルドマスターに手紙をお渡ししたかったのですが・・・」
「ああ、ハンペイタ君テンシンのギルドは実質このミンメイさんんが仕切っておるからのう、全く問題ないんですじゃ」
「そうでしたか、それは失礼致しました」
「いいえ、ハンペイタさんのおっしゃる通りです、こちらこそ失礼いたしました、」
「それでのう、ミンメイさんや、ハンペイタ君をこのギルドで使ってやってはくれんかのう、期間は3年程なんじゃが」
「では、雇用は臨時職員扱いで給与もそれに準じて計算でよろしいんですね?」
「そうして頂けると助かります」そう言って深々と頭を下げるハンペイタ
「まあ、とっても礼儀正しいのねハンペイタ君は、」そういって微笑んでいた、
ハンペイタ君人妻にそう言われて頬を染めるなんて、若いのぅ、と思っちゃったよ
「では儂がこの建物を案内してきますじゃ」
「すいません、お願いしますね、」ミンメイさんが言う、
「では、このギルドの1階奥の部屋からいきますかいのぅ」
カウンターの横を通り抜け奥に行く通路入ってすぐの左の扉をノックして開ける、
「久しぶりですじゃ皆さん、」
部屋の中にはマレー、ステファニー、カイ、ミミ、ムム、サキ、シキそれに虎の団がいて旅の話をしていた、
「ステファニーさんお加減はどうですかな?」
「絶好調よカワタさん、あとこれ、」そう言いながら爪の先に火を灯す。
「魔法ももう大分使える様になったんですかいの?」
「はい、マレー義兄さんから教わってかなり上達しました、」
「カワタさんスゲエな魔法って、身体強化ってのはハンパねえな」ベンガルが言う
「義兄さんの獣人化見せてもらったんだぜ、以前は腕相撲もいい勝負出来たんだけど、今じゃ妹のステファニーにも瞬殺されちまうんだ」
「ふぉふぉふぉベンガル君もすぐに追いつけるじゃろ、」
「ああ、虎の団全員移植手術と学院の申し込み終わらせたぜ、これで半年後には魔法使いだぜ、」
「そうじゃのう、たのしみじゃのぅ」
「おお、そうじゃ今日はママ・モーリヤ先生はおりますかの?」
「先生は今日お産の予定日の妊婦さんがいるから2階の診療控室にいますよ」 ステファニーが言う、
「「はい、私たちとステファニーがサポートで入ります」」 見事にハモリながらミミとムム姉妹が答える、
「ほう、本日予定でしたか」
「はい、私の姉のヘンリエッタが今日の出産予定の妊婦さんなんですよ」 嬉しそうに話す、
「俺も遂に親父になるんだぜ、カワタさん、」かなりでれっとした顔で言ってくる。
「マレーさん、あんたの嫁さんがベンガル君の姉さんだったのを旅先で知って驚いたぞい」
「いやはっはっは、カワタさんには義妹も助けてもらって更に義弟もお世話になったようで感謝します、本当に有難う御座いました。」
「いやいや、これも何かの縁と言う奴ですじゃ、これからも皆でより良き世界を目指していきましょう」
「「「「「「はい」」」」」」
「っでご紹介が遅れましたがこちらハンペイタ君と申しましてな、ツキカゲ流免許皆伝の剣士ですじゃ、本日よりこのギルドでお世話になりますが、宜しくお願いいたしますのじゃ」
「ご紹介に預かりましたハンペイタと申します、皆さま宜しくお願いいたします」
「「「「宜しくお願いします」」」」
「では次にご挨拶回りしますかの」
「はいカワタさん、では皆さん私達は失礼させて頂きます、」そう言って深く一礼して部屋を出る」
次は右手の奥の部屋だ、 扉を開けるとかなり広い倉庫の様な感じだった、
部屋には誰もいなかった、
「ハンペイタ君ここは解体場になってるんじゃよ、鑑定したり、肉と必要部位に分ける所じゃな、」
「はい、承知いたしました。」
次は2階の医療施設に行く、上がって一番奥が施術室、その隣に準備室がある一部屋が10畳くらいの部屋で分けられていた、その他に分娩室と通常の怪我の診療室、妊婦さん達の入院している部屋が連なって有った。
3階はギルド職員の部屋とギルドマスターの部屋まあ居住区画となっているんだ、そこにハンペイタ君の部屋の鍵を渡し、荷物を置いておく、
「ハンペイタ君は今日からこのギルドで寝泊まりする事になるんじゃが、食事はこの建物の並びにあるレストランがあるからそこがお勧めらしいぞい」 俺はさっき聞いて来たばかりの情報を伝える、
【ピンポンパンポ~ン、川田修一君に業務連絡です】
え?このタイミングで業務連絡???
続く




