特別訓練
俺は朝から道場に虎獣人達と来ている、とりあえず素振り千本からだったwww
虎の団の団長ベンガルはテンシンギルド所属のマレーの義弟である、副団長はアムールといっていた、その他にアモイとカスピにジャワの5人で一旗揚げようと意気込んでテンシンから出てきたんだそうな、
この虎の団、全員が虎獣人なので膂力がハンパない、そして敏捷性の高さで今までは十分にやってこれたんだ、しかしツキカゲ先生に片手で鼻っ柱をブチ折られてへこんでいる所ですよ、
「なあ、俺達かなりイケてる冒険者パーティーだと思ってたが、単なる力押しできたバカヤローの集まりだったのが今回始めて身に染みたよ、」 とベンガル団長が言う
「そうだな、俺達のこの恵まれた体に頼りすぎて何も考えなく来ちまったからな、」副団長のアムールが同意する。
「これからは剣の技を取り入れて力と技の虎の団にして行こうと思う!」ベンガルがそう言って拳を固める、
そうして始まったのがこの特別訓練である、兎に角基本動作の反復練習だった、
そしてツキカゲ先生からカッパの体について重要な事を教えてもらったんだ、
それは【カッパは腕が伸びる】これはカッパの骨格が特殊な物であり右の腕を引っ張ると左の腕が短くなる、
一般に通肱と呼ばれ「腕が左右通じている」とされているとの事、これにより間合いが相手の予想を超えて【見切り】を難しくさせることが出来ると言うのである、ただ欠点もあり相撲で腕をもって振り回されると弱いとの事である。
俺はツキカゲ先生より抜刀術を伝授された、身体強化により神速の動作、通肱による間合いの変化を利用した俺オリジナルの技だ。
鞘に収めた状態で帯刀し、鞘から抜き放つ動作で一撃を加えるか相手の攻撃を受け流し、二の太刀で相手にとどめを刺す形、技術を中心に構成された武術である、これに俺独自の体の動きを合わせて実践向きに考案してくれた
その名も【カッパ抜刀術】である、との事、いやその名前絶対名乗っちゃいけないでしょ、俺って超美味しい食材なんだから、みんな集まってきちゃうじゃないの。
そんな修行をもう3か月も同じことをやってます、テンシンでコーナ商会と合流するのは諦めました、まあ、なんとかなるでしょ。
虎の団はいま全員剣を持ってないですよ、ちょいと太い木の棒持ってます、示現流と言う剣術を学んでいたようです、一の太刀に全てを込めて打ち込む必殺の剣だそうです。
朝から晩まで基本の型を繰り返す、そんな修行ですね、最初は手にまめができ、皮が破れ、血塗れになっていたけど、休憩の度に治癒魔法かけてたら、かなり手の皮が厚くなったようです。
「カワタさんかなり出来る様になってきましたね」
「ツキカゲ先生有難う御座います、これで無駄に相手を傷つけなくて済むようになりました、」
「そうですね、カワタさんは今まで確実に相手を傷つけていましたからね、」
「はぁ、今思えばお恥ずかしい限りです、戦わずして勝つと言う事を教えて頂きましたから、それを実践していきたいと思います」
「彼らにも技を考案しておきました」
「虎の団にも、ですか?」
「はい、示現流を基にした3人一組の技です、」
「カワタさん一度見てやってもらえませんか?」
「はい、是非とも後学の為に、お願いいたします」
「ベンガル!アムール!アモイ!カワタさんにお披露目を」
「「「はい!」」」
3人が出てきて縦に並んだ、そして全員が上段に構える、正面から見たら一人に見えるような位シンクロしてるんだ。
これって、まさかジェッOストリームアOックじゃねえの?と思った瞬間技は発動されていた、うう~ん、きっと頭の上を行く敵が出て来るんだろうなと思いつつ、
「いや、見事な技ですね、」 と言っておいた。
「ツキカゲ先生、今までご指導頂き有難う御座いました、更に精進してこれからも技を磨いていきます」
俺達はテンシンに向かう事を告げまた旅に出る事に、そんな時ツキカゲ先生に頼まれごとをされたんだ、
「カワタさん実は一つお願いがあります」
「はい、どの様な事でしょうか?私に出来る事であればお受けいたします」
「うちのハンペイタを武者修行の旅に連れて行って欲しいのじゃが、お願いできますか?」
「はい、そう言う事であればご一緒いたします、」俺は即答する。
「では虎の団のパーティーメンバーに入ってもらいます、ギルドカードはもう発行済ですね?準備は大丈夫ですか?ハンペイタ君」
「はい、カワタさん何時でも旅立てる様に準備はしてあります、」
「わかりました、では、行きましょうか、」
「ツキカゲ先生、それと皆さん大変お世話になりました、ハンペイタ君をお預かりしていきます」
「達者でなハンペイタ、カワタさん宜しくお願いいたします、」深々と頭を下げて言う
俺達はワコクを後にした、
俺達はテンシンまでの帰路色々な街に寄って武者修行をしながら討伐クエストを受けて行った、そのおかげか虎の団もかなり懐具合も良くなって行ったんだ、
これで魔導蟲移植手術も全員受けても十分おつりがくる、
その頃カワタを食べようとした彼らは、
「帰ってきませんね、」
「何処かで食べられたんじゃないですかね?」
「きっとひょっこり出てきそうな気がします」
そんな気楽な事を言っていた。
続く




