漁に出る
俺は今川に来ている 他のカッパ達と一緒にね、俺たちに名前は無い、
強いて言えば檻の番号が俺たちの呼び名になっている、
此処にいるカッパはみんな結構年の行ったカッパだ、嘴の黄色いのは俺だけみたいだよ、
ちなみに俺は5番と呼ばれている、
これは以前の5番がいなくなったので5番の檻に入れられたからだ、
5番がいなくなった理由は、美味しくなったと言う事らしい、
この中では3番が古株らしい、ってかこいつ挨拶パコで怒られたとき脱糞した奴だ。
俺は早速漁に出た、そしてこの隷属の首輪の有効距離を測っている所だ、
川岸に漁師がいるのを確認し、そこから川を上ってみる、
おおむね500m位かなと思ったところで首が閉まってくる、なんだかどんどん締め付けられる、
ってかこのまま行ったら確実に死ねるよ。
カッパは無呼吸で30分くらい潜れるからまだ死なないけど大至急戻らないと危険っぽい、
頸動脈とかも圧迫されてるからね、って事で俺は漁師の所まで戻った、
戻ったとたんに棒で叩かれた、俺はカッパディフェンスフェノメノンでそれを防御する、
このスタイルで呼吸していると如何にも泣いている様な呼吸音になるんだよね、目も乾くから涙目にもなるしね、
漁師はカッパディフェンスフェノメノンの付帯効果に騙され攻撃の手を緩める、そして
「さっさと魚を獲ってこい!この糞カッパ」
そう言って漁師は俺に蹴りを入れて川に突き落とした、
俺はわざと母カッパから教わった食べてはいけない魚を探して獲っていった、それと前世の知識チートもつかってね、
ここは川の水と海の水が交じり合う汽水域だから奴がいるはず、
俺は奴を探して泳ぎ回る、見つけた、10匹ほど捕まえて腰に付けたかごに入れて漁師の元へ戻る、
と同時に又棒で叩かれた、すかさずカッパディフェンスフェノメノンだ!
流石漁師、ふぐ毒の事は知っていたか、と
漁師は又俺に蹴りを入れて川に突き落とした、
俺はちょっと頑張って河口の方へいってみた、いいのがいたよ、
漁師のおっさんこれはわかるかな~?と思いつつムツギハゼを捕まえる、これもテトロドトキシンって毒があるんだよね、
その他にもソウシハギを見つけた、カワハギの仲間だけどコイツも猛毒のパリトキシンを持ってるからね、カワハギは肝が美味いんだけどコイツに限っては肝がヤバいんだよ、
いい感じで数匹捕まえたから漁師の所に持って帰って来た、
漁師のおっさんそれを籠に入れた、どうやら持って帰る様だ、俺は【ウケケケケ】と喜んだ、思わず声に出たよ、
そこそこ魚が取れたので今日の漁は終了らしい、俺たちは籠を背負い一列に並んで漁師のおっさんの後ろをテトテトついて歩く、
籠を降ろして獲物を仕分けする漁師のおっさんを見るとムツギハゼとソウシハギは別の箱に分けて入れられた、
俺たちは檻に戻されてエサを与えられる、今日のエサは...ムツギハゼとソウシハギだった、
俺はそれを食わずに他のカッパを観察する、3番がムツギハギにかぶりついた、一気にソウシハギも完食していた、
が 急に苦しむかのような声を出していた、【クエ~クエ~】っていう感じでね、
でも何だか様子が変だ、顔の表情が恍惚とした感じになってるよこのカッパ!エロガッパにジョブチェンジか?
手足が痙攣してるんだけどよだれ垂らして危ない感じになってるんだ、
他の檻を見てみると程度の差はあるけど、みんなおかしな状態になってた、
どうやらここのカッパたち新しい感覚に目覚めておかしな状態になる事に快感を得ているようだ、
俺がムツギハゼとソウシハギを籠に入れて漁師に渡したときに【ウケケケケ】と声が出たけど何も言わなかったのはそういう事だったのかと気が付いた、
取り敢えず俺は魚を食わずに一晩他のカッパの様子を見る事にした、
カッパ達はしばらく悶えていたがやがて腰をカクカク振り始めてすばらくすると、まるで電池の切れたかのように脱力して動かなくなった、
何だかわからない液が檻の下に溜まっていた、3番の奴は更に脱糞していたよ、
っで朝になるとげっそりしたカッパ達が檻の中にいた、
これは随分体力の消耗が激しいようだ、
しかしこれでカッパにはテトロドトキシンに対して多少は抵抗力があると言う事が解ったので良しとすることに
でもアレはなるべく食べない様にしないとな~と思った、
続く
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