次の世代へ...
美味い食事を食べゆっくり休んだジュリアちゃん、体力も回復、気力も充実している様だ、これなら魔法もすぐに覚えられるかな、
俺は座禅から始める様にしたんだ、勿論乙女のおっさんのような精神を破壊してしまうような事は一切しない正統派の精神鍛錬法だ、
「そうですじゃ、心を落ち着けて一心に願う、これが基本ですじゃ、」
「儂の爪から魔法で炎を出しますでのぅ、それをしっかり見ておいてくだされ」
そう言ってジュリアちゃんに炎を見せる
「うん、わかったわ、暖かい炎ですね、」
早速ジュリアちゃんは暖かい炎を爪の先にイメージしていく、5分ほど続けるとポワッと暖かい炎が灯った、
「おめでとうジュリアちゃん、一度コツを掴めば後は応用していけば良いのじゃよ」
「はい、カワタ先生」 いつの間にか俺先生になってたw
「あと魔力を増やす為の訓練もしておきますかのぅ」
「何をすればいいんですか?先生」
「寝る前に必ず魔法を使い切るようにするんじゃよ、魔力は完全に使い切ると、それを補おうとして魔力容量が少しづつ大きくなっていくんじゃよ、このやり方が安全で確実なやり方なんじゃ、無茶な上げ方をすると心が壊れてしまうから要注意なんじゃよ、」
その時ドラケンが乙女のおっさんを睨みつける、が乙女のおっさんは視線をそらしスルースキルを発動する。
「それでの、この地域なら簡単に覚えられる魔法を教えておこうと思うのじゃが、ジュリアちゃん雪崩と寒さの恐怖が体に残ってると使いにくい魔法なんじゃが、やってみますかいのぅ」
「はい、それは氷の魔法ですね、私は逆に氷の魔法を使いたいです、」
「ほう、それは何故ですかな?」
「氷の魔法が使えれば雪崩を凍らせて止める事が出来ると思うんです、」
「うむ、雪崩で動いている雪を更に凍らせて固めてしまおうと言う事じゃな」
「はい、春先になると暖かくなって雪崩が起きるからその部分を凍結させれば雪崩は止まると思うんです、これで雪崩から皆を守れると思うんです」
「ジュリアちゃんが考えて皆の為に魔法を使おうと考えたのじゃな?」
「はい、先生」
「より良き世界の為に魔法を使ってくれる事こそ儂らの願いなんじゃよ、心根の優しいジュリアちゃんじゃからこその行動じゃのぅ、あまり無理をせずゆっくりでいいから頑張って行って下され」
ドラケンはまだ乙女のおっさんを睨んでいた。
が、又もやスルースキル発動されていた。
俺達は翌日出立することにした。
「では、儂から一つジュリアちゃんに課題を出しておこうかのう、春になって暖かくなったらジュリアちゃんのように魔法が使えるのにやり方が解らなくて使えない子が未だ居るかも知れんのじゃ、もしそんな子を見つけたら正しいやり方で魔法の使い方と訓練のやり方を広めて欲しいのじゃ」
「はい、先生」
「より良き世界の為に広めて行きましょう」
「儂らはこれから南へ行き、凍死しない所まで移動しますのじゃが、もし何かありましたらテンシンの街のギルドにカワタ宛てで連絡をくれればすぐに動きますじゃ」
「大変お世話になりました、カワタさんエリーさんドラケンさんのらえもんさん皆さんの旅のご無事をお祈りしております」
「先生、エリーさん大変お世話になりました、のらちゃんにドラケンさんもありがとう」
そうしてカワタ一行はこの地を後にした。
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そして春が来てジュリアは数年ぶりに学校へ行くことになった。
「ジュリアちゃん!」
幼馴染のメリーからの声だった、
「ジュリアちゃん足が、足が治ってる、手もそれに鼻も耳も綺麗に...」
「うん、親切な魔法使いのカッパさんが治してくれたの」
「???魔法使いのカッパさん?」
「カッパさんってあの美味しい食材の?」
「そうだけど、でも凄く良いカッパさんだったんだ、」
何を言ってるのか判らないと言った表情のメリーさん
「それはいいんだけど、あたしこれが出来るようになったんだ、」
そう言って爪の先に火を灯して見せた、
「ジュリアちゃん魔法が使えるようになったの?」
「うん、カッパさんが私が魔法使いだって言う事を教えてくれたんだ」
「あたしも魔法使えたらいいのにな、」
「じゃあちょっと試してみる?」
手を繋いで「あの寒い日々の中、暖まれる炎を思い浮かべて、炎を出す」
「暖かい炎ね」 「うん」
5分後、
そこには暖かそうな炎が爪の先に灯っていた、
「やった!ジュリアちゃん、あたしも出来たよ!」
「よかったねメリーちゃん、メリーちゃんのおばあちゃんって魔法が使えたからきっと使えるって思ってたんだ」
「カッパさんに感謝だね」
十数年後このサンクトの街のギルド監修の元、凍傷等での欠損部位再生治療も行うカッパ魔法学院と言う名の魔法学校が誕生した、
学院長にその名前の由来を聞いてもただ微笑むだけだったと言う、
続く




