夢の中でね
夢を見たんだ、あの白い部屋の夢をね、
そこにはとても美しい羽衣を纏って現れたその人は、美しい声と素晴らしいプロポ-ション鍛え上げられた筋肉!筋肉?うっすら髭剃り跡が青っぽくなって顎が割れていた 意思の強さを表しているような感じだった、
「ああ~やっと私の意思を伝えられる様になったのよねん、」
「ここは何処なんですか?生きていれば何とかするって本当なんですか?」俺はその人に訊ねた が、
「あらあらや~ね貴方の意思がこちらにきこえないのねん、どうやら一方通行らしいわねん」
「じゃあとりあえずこの世界の成り立ちからお話するわね、」
そう言ってこの世界の事を話してくれた
「とりあえずこの世界はね、貴方が生きていた時代よりずっと後の時代なのよね 昔隕石が地球に衝突すると分かったのよ~ 一度は諦めたんだけど何とか文明を残そうって言う事になって世界中の研究機関が協力して過酷な状況でも生きて行けるように遺伝子操作して新しい生物を作っていったのよね、」
そう言ってから次にどんな生物がいるのか教えてくれた、
「正しい食物連鎖を構築しなきゃいけなかったんだけど調子ぶっこいた某国が色々やらかしてくれちゃったのよね~、中国は最初【視肉】って言う食べても減らない肉を作ろうとしてたんだけどね、それが出来なかったからすぐに増える動物を作ったのよね、ゴブリンって言うんだけどね、これが増えるのよっ てか増えすぎて困っちゃうのよね、まるでGの様に!それを改良して増えすぎないように日本で魔改造して美味しくなるように作ったのがカッパさんなのよね、」
やはり俺、食物連鎖底辺の食材だったよ...しかも美味しく作られたんだって。
「後他にも色々な種族を作ったのよね、北欧ではエルフの研究をして次世代の人類を作ろうとしてたんだけどとにかく増えないのよね~、他の国では工業系の得意な種族とか竜と人が混ざった様な人とかね、当然日本の研究所でも作ったわよ~猫耳、犬耳、ウサギ耳その他の萌え系の獣人さん達ね、」
うわ~完全に趣味で作っただろこの人ってば!
「あと細かい所は意思疎通が完全に出来る様になってからお話するわねん」 と言われた、
どうやらこの世界は俺がいた時代よりもはるかに未来、一回俺たちの文明が滅んだあとの世界だと言う事らしい、
世界が滅ぶ前にこの人たちは精神生命体へと進化を遂げ後の世界の為に様々な生物を作り出していった、
繁殖力も強く食用出来る生物としてこの世界に作られたのがゴブリンとその亜種である半魚人やカッパであること、
元がゴブリンなのでその為に甲羅がデフォではないと言う事が伝えられた事にショックでしばらく動けなかった。
俺ゴブリンの亜種だったのかよ、
食材として生まれてきたこの現実、ここからどうやって成り上がればいいんだ、
そして俺はある事を聞かされる、俺の体には寄生虫が付いていると、その寄生虫は精神力を増幅させる物であるとの事、その結果この世界で言う魔法と言う物が使えるようになるとの事だった、
「まじっすか!俺魔法が使えるようになるんすか?」俺は叫んだ が、言葉は届かなくとも喜びようは伝わったのであの人はにっこり微笑み親指を立てていた、この世界では30才まで童貞を貫き通さなくても魔法使いになれる様だ(謎)
「じゃあこれから指令を出すわよ~、今から言う人達についていきなさい、旅の行商人のコーナ商会を探してねんそうすれば何とかなるからね~」
そう言って白い部屋の人は消えて行った、
どういう事?意味わかんないけどコーナ商会の人たちを探せって言う事なのかな?
捕まってから2週間ほどしたある日、俺は朝目が覚めると檻から出され、添木を外される、なんだか骨くっついてるっぽい、それを確認した漁師の親父は俺にごつい首輪をはめた、
「今日からお前も漁に出るんだ、働かなかったら食っちまうから覚悟しておけよ、」
そう言って俺を棒で叩いていった、頭をかかえて丸くなる なるべくダメージが入らないようにする為のスタイルだ、俺はこの状態に【カッパディフェンスフェノメノン】と名付けた、
っで、カッパディフェンスフェノメノンで漁師の親父からの攻撃を受け切った俺は未だに丸くなったままだ、この状態で呼吸しているとピ~ィピ~ィとまるで泣いてるような切ない音が出てた、その音を聞いていたら本当に泣けてきたのは秘密だぜ、
感想とか評価とか入れて頂けるとこれからの励みになりますので、よろしかったらお願いいたします。