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転生したら...俺カッパだよ  作者: 七味とうがらし
29/44

エルフの国へ

 俺達は色々な話を時速50km/hで走りながら会話している、


「乙女のおっさん、質問なんだが、俺エルフって見た事無いんだけど、どんな種族なんだい?」


「ん~私も見た事無いのよね~ずっと研究室で籠ってたから」


「じゃあちょっと行ってみるかいの?」


「いいわね~どうせシナノの街に行く途中でしょ?」


って事で俺たちは分岐点をエルフの国方面北西に行く、旅慣れた人なら1日40~50km位移動できるんだが、魔法で強化した体とホムンクルスボディのエリーは1日に250kmから300km位移動が可能なんだ、エルフの国まで俺達の足で行けば一月半で到着する計算だ、そこから南下した位置にシナノの街が有るからちょっと大回りになるけどね、とにかく見てみたいんだよね、エルフの国って奴をさ、


っで、俺たち二人は砂埃を巻き上げて疾走していく、途中で村落が有れば休憩ついでに商材を仕入れたりしているんだ、旅費稼がないとね。


 遠くに城郭都市が見えてきたんだ、多分アレだろうと思いながら門へと向かいゲートの所で乙女のおっさんが呼び止められる、


「入国検査が有るのでこちらに来てください、」と言われた、通常あからさまに怪しくなければ通行許可が出るはずなのにと思っていたら、偉そうにした此処の小隊長と呼ばれる偉そうな小太りの禿げ散らかした小男がやって来た、


 「ほうほう、これはまた、じょうも...いや、如何にも怪しげな女だな、取調室へ連行しろ!」


 「承知しましたスケベビッチ・オンナスキー小隊長殿!」 そう言って衛兵が乙女のおっさん事エリーを取調室へと連行しようとする。


ん~これってあからさまに見た目は乙女中身はおっさんなエリーをどうにかしようって事なんだろうなと思ったよ、


でもね、並の人間が乙女のおっさんをどうにかできる訳もないしな、と思い俺は成り行きを見守る事にした、


以前乙女のおっさんに聞いたことが有るんだ、男が好きなのか?と、そうしたら


「私は女体が大好きなのであって、男には一切興味が無い!」と豪語していたんだよ、


 あんまり女体が好きすぎて、自分を女体にしてしまう位女体が好きだって言ってたんだよな、ある意味極めた人なんだよな~


その結果、男に触られると...


「どっこ~~ん」って音と共に取調室って所が崩壊してたんだ、 やべえ、乙女のおっさん取調室破壊した、


乙女のおっさんの手を引っ張り「このままじゃヤバい一旦逃げるぞ」と言って城郭都市の左手にあるスラム街へ逃げ込んだ、


門番たちは流石にスラム街までは居ってはこなかった、


「なんとか逃げれたようじゃのぅ」


「オンナスキーとか言う小隊長が、いきなり人の尻を触るからちょっとぶっ飛ばしてあげたら、小屋が壊れるなんて安普請もいい所なのよね、」


乙女のおっさんはそんな事を言っていた、


と言う事で俺たちはエルフの国に入れなくなってしまったようなんだ、


「折角ここまできたんじゃ、なんとか入る方法をしてみるか探してみるかいのぅ」


「そうね、このスラム街の人達に聞けば何か良い方法を教えてくれるかもしれないわよね」


って事でその道の専門家を探すことにした、


ちょっとやさぐれた兵隊崩れのような集団を発見、


「ちょいとお聞きしますがのぅ、この辺りで一番の実力者はどちらに居るのか教えてくれませんかのぅ」


「なんだ?爺さんキング様に何か用が有るのか?」


「キング様と言うのかいのぅそのお方は、」


「おう、そうだ、このスラム街を束ねるスラムキング様と言うお方だ」


「ちょっと門番とトラブりましてのぅ、中に入れなくなってしまったんじゃが、スラム街の顔役の方なら中に入る手立てをご存知かと思いましてのぅ」


「門番とトラブルか、又あの小隊長の野郎だな、」


「はいそうですじゃ、うちの孫のエリーに手を出そうとしたようなので取調室を破壊してしまったんじゃ、それで追われる身になってしまい、門から入る事が出来なくなったのですじゃ」


「またアイツか、そいつはスケベビッチ・オンナスキーって小隊長やってる禿げだろ?」


「はい確かにそんな名前ですじゃ」


「一寸待ってろ、スラムキング様に通行の確認を取って来る、」


そう言って兵隊崩れの男は何処かに走って行った、暫くすると、この辺りでは珍しい型の鎧を着た者がやって来た、


「爺さん、門番とやり合ったのか、?」と鎧の男に訊ねられた、


「はい、そうなんですじゃ」


「それはお困りだろう、ついてくるがよい、」 鎧の男は歩き出す


ちょっと歩いた所に物置小屋の様な所にちょっと凛々しい感じの男がたっていた、スラムキングはその男を一瞥し手をかざす、男は恭しく礼をして小屋の中に俺達を招く、


「この梯子を下りて道なりに行けば街に入れる、気をつけていきなさい」


そう言ってスラムキングはその場を後にした、


俺達は枯れ井戸の底に着いた、縄梯子が掛けてあったのでそれを上ると廃屋の中だった、そこから表に出るとそこは城郭都市の中だった、


「乙女のおっさん、飯食いに行こう、」今朝からなにも食ってない、俺はいい加減腹減ったのでそう提案する、


「そうね、この街のレストランってどんな感じなのかしら、楽しみだわ、」


 見回すと近くにレストラン・ヅイって店が有ったので入ってみる事にした、そこの店主はガチムチの身長2.3mの熊がいた、ってか熊獣人だがとっても親近感を覚える、この熊獣人テンシンのギルドマスターによく似ていたからだ、


ウエイトレスがやって来て注文を聞かれたんだがこう答えた、


「こんにちは、今日のお勧めを2人前お願いしますかのぅ」


「はい解りました、今日のお勧めセットでよろしいですか?」


「じゃあそれで、セットの飲み物はお茶でお願いしますかのぅ」


「はい、承知いたしました、少々お待ちくださいね、」


人族の娘さんがウエイトレスをしていたんだけど何故かテンシンのギルドのミンメイさんと同じような雰囲気を持った人だった、


 店内は昼時を過ぎ夕刻まではまだ時間が有る昼下がりって感じの時間帯だ、 どうやら店の方もお客が少なくなってきて一息付けそうな時間帯らしかった、


俺達は今日のおすすめハンバーグステーキとパンそれにスープとサラダとお茶がセットになって提供されているんだ、っで、そんな食事中にガヤガヤと騒がしい奴らが入って来た、


「おい!オーナー決まったアルか?」「今出て行けば立ち退き料に少しイロをつけてやってもいいニダよ」


ん?なんだ?この人を不快にさせる語尾は、ひょっとして自称最優秀民族同盟とか言ってた奴らの仲間なのか?と思いながら様子を窺ってみる、


「ここら一帯はもうすぐ再開発されるニダ、だから早く立ち退いた方がいいニダよ~、ウェーハッハッハ」


そう言いながら俺たちのテーブルに蹴りを入れてひっくり返した、


「何をするんじゃね、お若いの、」俺はそう言ってけん制する、やはりこの手の奴らの行動パターンは同じだ、弱そうな相手と見れば強気に出て因縁を吹っかけてくる、でも俺達ってこの頃そんな奴らから謝罪と賠償を求めるのが一番の商売となっている、(商売って言い切っちゃってるよw)っでアルカニダの連中を挑発してみる、


「そこの兄さん儂はまだ食べてる最中でこのひっくり返された食事どうしてくれるんかのぅ」


「床に転がった奴を食えばいいニダ、ウェーハッハッハ」


「儂は謝罪と賠償を求めますよ、ええんですかいのぅ」


「爺の戯言に耳を貸す気は一切ないアルよ」


「ほう、では貴方達の不始末を認め無いと?」


「そんなものはモルゲッソヨ~」


「ほう、謝罪と賠償を求めますよ、」


「煩いニダ、」そう言いながら殴って来た、口の中が切れて唾に血が混じってきている、


テーブルにあったナプキンで口を拭く、とナプキンに血が付く、よし!これで責めるネタができた、


「何もしていない人を殴って、怪我をさせましたね、更に怪我に対しても謝罪と賠償を求めますよ」


「そんな事は知らないアル、勝手に爺が血を吹いただけアルよ」


「あんたがた、相手が弱そうな爺さんだからと舐めてないかい?世の中には因果応報って言葉が有るのを知らないのかな、逆に自分たちがやられるって事考えてないのかね、」


「ヘッ!爺に何が出来るアルか、すぐにその減らず口聞けなくさせてやるアルよ!」といって殴りかかって来た、


取り敢えずこいつにも一発殴らせる、、でもね俺魔法で身体強化してあるからダメージ無いんだよね、逆に口の中出血させる方が難しいんだよ、」


「あんたも儂に手を挙げてきましたね、他人を殴ると言う事は自分も殴られる覚悟が有ると言う事じゃが、それでええのかいのぅ」


「俺達が一方的に殴って終わりアルよ」 「何度でも殴り倒してやるニダ!」


「ほう、じゃあ遠慮なく」と言ったところでレストランのオーナーのヅイが割って入ろうとした所乙女のおっさんが微笑みながらそれを静止してウインクした、


「じゃあ儂一発づつ殴られたから一発づつお返しするぞい」そう言いながら二人の右の掌をカッパファンネルで貫く


「アイヤー痛いアル」「アイゴー」と何だかわからない悲鳴を上げていた、


「お若いの、儂らの食事を台無しにしてくれたぶんと儂を殴った謝罪と賠償を請求するとしようかのぅ」


「何を言うニダ、謝罪と賠償を求めるのはこっちの方ニダ」


「そうアル、お前たちの有り金前部とその連れの娘を置いていけば許してやらない事もないアル」


「お宅らって最優秀民族同盟のアルかニダでしょ?パオズの街のアルかニダの噂はもうきいたかのぅ?」


「聞いたこと有るニダ、全員足を潰されたと言ってたニダ、」


「ほう知っておるのか、儂らも鬼じゃないんだからここは穏便に済ませてやろうと思ってのぅ、金貨10枚で手を打ってやるがどうかのぅ?当然店の迷惑料は別じゃがの、ふぉふぉふぉ」


「もし払わないと言ったらどうなるニダ?」


俺は問答無用でカッパファンネルを出しニダの左掌に打ち込む、


「儂冗談判らんのよ、次は足潰しましょうかのぅ」


「判ったニダ払うニダ、でも今は金持ってないニダ、事務所まで来て欲しいニダ」


「判りました、ではご一緒しましょうかの、ふぉふぉふぉ」


「取り敢えず今手持ちの金出しなさい、お店の弁償しなきゃいけないでしょ?」乙女のおっさんが追い込みをかける


「ほらここに金出して、」テーブルを指さして催促する、」


銀貨13枚がテーブルの上に置かれている、


「こんなもんじゃないでしょ、ちょっとその場でジャンプしてみなさいよ、」


うわ~昭和の不良じゃあるまいし、それをやらせるのかいw


ジャンプするとジャランジャランと音がした、


「持ってんじゃねーか、早く出せよ」っと乙女のおっさんが凄む、


ジャケットの内ポケットやズボンに入っていた金を出させる、


「もう一回ジャンプしてみろ、」更に追い打ちをかける、これは一銭残らず搾り取ると言う意思表示だ、乙女のおっさんコエ―


 流石に出てこなかったからよかったものの、ここで出てきたら更に追い込みかかる所だったね、乙女のおっさん何気にこわいわ~


俺は今アルかニダの事務所に来ている、まあこの手の輩はどこに行っても同じなんだよね、


 昆虫と念話出来る俺は念話を飛ばす、相手はこの事務所にいる黒くて素早い動きのできるミスターG達だ、事務所内の人数確認だね、そして事務所に入るなりファンネルを発動、8機作って天井に張り付けて何時でも稼働できるようにしてある、これで俺の準備は出来た、約束を守れば使わないで済む代物だ、


「さあ約束の金貨10枚で手打ちにするから早く用意してくれんかのぅ」


「ちょっと待っていて欲しいニダ」  そう言って事務所の奥に引っ込んだ、


全員敵意に満ちた表情で一斉に飛び掛かって来た、


ファンネル!と叫び全員の膝と腱を打ちぬく、合計8人だった、流石ミスターG何処にでもいて情報網は完璧だ、


「さて、全員でやれば始末出来るとでも思ったんじゃろうが、あんたがた下手打ちましたのぅ」


「儂を始末しようと思ったと言う事はあんたらも始末される覚悟が有っての事じゃろう、はやく謝罪と賠償をくれんかのぅ、貰い次第ちゃんと始末してやるでのぅ、ふぉふぉふぉ」


「いやそれは許して欲しいニダ、勘弁して欲しいアル」全員半泣き状態で訴えかけてくる、


「いやそれは虫のいい話じゃのぅ、方や正当な謝罪と賠償を受け取りに来た老人を逆に亡き者にしようとしたんじゃからのう、逆に始末されても問題のない話じゃろ?あんたがたはそれをやったんじゃよ、だからこの時点で儂にもあんたがたを始末する権利があると思うんじゃがどうかのぅ?」


「なので全員の命頂いて帰りますかのぅ」


その時ドアが開いた、巨体を揺らしながら入って来たのは牛獣人だった、


「うげっ、なんで爺さんあんたがここにいるんだ!」


「おお、いつぞやの牛獣人さんじゃないですか、いや~こんな街で出会うなんてきぐうですのぉ」


「この爺さんに何をしたんだ、」


「そんな事はいいから早くこの爺さんを始末するニダ!」


「高い金払ってるんだからその分は働けアル!」


「あんなこと言ってますが牛のお兄さんどうしますかのう、またやりますかの?」


「いや、俺は爺さんにはかなわない、手を引かせてもらうぜ、じゃあな!世話になったあばよ!!」


勢いよく走り去っていった、


「え~牛獣人さんをけしかけたアルとニダ、うんそこの二人ね、簡単には始末しないから、よく今のうちに祈りを捧げておいた方がよいかもしれんのぅ、痛みで多分考えがまとまらなくなると思うでのぅ」


「いや、まってくれアル、」「ほんの冗談ニダよ」


「ここまでやらかして命乞いですかな、まあ命だけは助けてやらない事も無いんじゃが、有り金全部ここに出しなさい!」


流石に大きな街の事務所だ、しかもここに地上げで土地を買収するための資金もあったよ、白金貨で5億ギルダン程有った、それをアイテムボックスに入れておく、


「さて、これから一筆書いてもらおうかのう、儂らに対しての迷惑料の名目での領収書じゃよ、ちゃんと正規に頂いた金じゃからのう、これで税金も払えるわい、ふぉふぉふぉ、」


収入源もちゃんと記載したし、ギルドに行って入金した時点で税金を納めれば何処にも不自然な流れの無い綺麗な金になるんだからこれでいいでしょ、


「とりあえず今回はこれで手打ちとするんじゃが、今度何かあった場合は全力で潰させて頂きますでのぅ、それでは皆さんお達者で、」

 

 そして俺たちは今ギルドにいる、銀行での入金と税金の支払いだ、ここの税率は10%だったが、これあぶく銭だから別に税金って気にならなかったよ、これを乙女のおっさんと折半して互いの口座に2億2千5百万を入金だ、今回の旅はかなり儲かった、っで報告がてら夕食にする事にした、レストラン・ヅイに来ている、


もう夜のディナータイムなのでかなりにぎわっている、かなり忙しい様だが二人しかいないこの店大変そうだ、って事でさっき迷惑かけたしここはひとつお手伝いさせてもらおう、


「ヅイさんや、先ほどは騒がせてしまってすまんかったのぅ」


「いや、お爺さんこそお疲れさまでした、あれから大丈夫でしたか?」


「ちゃんと和解金も頂いてきたでのぅ」


「そうですか、御無事でなによりです、」


「それで儂らが迷惑をおかけしたので、何もできませんが皿洗い位のお手伝いさせてもらえませんかのぅ」


「あ、いやそんな、」


「あなた、忙しいからちょっとお願いしてはどうかしら?」


デイさんの奥さんのナナさんが提案する、


「じゃあ、お願いできますか?」


「「はい!よろこんで」」二人ハモって元気よく言ってみる


「儂は皿洗い専門で行きますじゃ」


「私はウエイトレスいきま~す」


「じゃあナナさんはレジと接客担当でいきますかいのぅ」


 人員の割り振りが済むとすぐに作業にかかる、俺は皿洗いだ、ここでカッパファンネル食洗器バージョンを開発した、単に水圧を落としただけなんだけどね、早いし綺麗になるんだよコレ。


 エリーさんも上手くやっている、確実に注文を取って間違いなくテーブルに運んでいく一見当たり前の作業なんだけどミスるとクレーム来るからね、要注意だよね、更に常に笑顔、お客さんが来店したらお客さんに向かっていらっしゃいませの挨拶とテーブルにエスコートする、これだけでお店の雰囲気とかって大きく変わるからね、

 

 今日のエリーさんのいでたちはメイド仕様になっている、これはこの店のユニフォームらしいんだけどね、紺のメイド服に白いエプロン、金の髪はポニーテールに縛ってある、飲食店は清潔感が第一だからね、だから俺は絶対にフロアには出ない事が鉄則だ、


 こうして俺達はヅイさんの店に対してのお騒がせしたお詫びとして労働力の提供をしたんだ、あ、アルカニダの二人が置いていった金3万ギルダン程あったんだけど店の備品の修理費って事で全部ヅイさんの店にお渡ししましたよ、


夕飯はまかないを頂いてから宿に行って今日は就寝でした、




続く

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