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転生したら...俺カッパだよ  作者: 七味とうがらし
18/44

旅の途中

 町を出た翌日から凄い雨に見舞われた、川は氾濫して濁流が凄い、台風のようだね、まあ急ぐ旅でもないしここは天気になるのを待ってからでもいいかなと、近くに有った高台の大木の洞に潜り込む、


一晩明けてから街道に出る、台風一過でとても良い天気だ、俺は川の氾濫状態を見ながらトテトテと歩いていくと微かな思念波を感じたんだ、


それは母カッパを呼ぶ思念波だったんだ、俺は以前の自分の事を思い出す。


「こりゃ食われる前に助けてやらねぇと」と思わず口に出していた、


俺は探す、この拙い思念はまだ生まれてそんなに経っていない幼生体のカッパの仔だろうと見当をつける、


遠くの方で発光体が俺を呼ぶ、俺の父カッパの思念体だ、


泥まみれの葦原に入り探していくと、見つけた、が泥まみれで何が何だかわからない状態なので取り敢えず手を引っ張り泥から引き揚げるんだけど凄く重い、何か仔カッパが手に持ってる様なんだ、


取り敢えず力任せに引っ張る、「とったど~」取り敢えず叫んでみる、


出てきたのはシッカリと手を繋いだ2匹の仔カッパだった。


一匹はなんとか意識が有って思念波を出していたんだがもう一匹は仮死状態になっている様なんだ、


俺は心臓マッサージと人工呼吸を繰り返す、


「ケフッ」 口から少量の水を吐き出し呼吸を始めた、なんとか間に合ったみたいだ、俺は父カッパの発行体を見ると何者かと格闘した跡の様だった、


俺は父カッパに尋ねた、「何が有ったんだ?」と


父カッパは俺に念話で伝えてきた、「あの仔カッパの片割れを連れて行こうとしてた奴がいたから戦ってた」と


危うく連れて行かれるところだったらしいw


 ってことはひとまずは一命を取り留めたって事だね、俺は父カッパに感謝の意を伝えた、


俺は仔カッパの体を洗って泥を落としてやり飯を食わせる、体長30cm位の大きさならミミズとかカタツムリとかの柔らかい食べ物を食べさせる事にした、


2匹でかなりの量を食べたよ、育ち盛りだからね、


念話で親は何処にいるのか訊ねるとイメージが頭の中に流れてきた、


親カッパが鉄砲水の濁流の中で岩に潰されていくそんなイメージが入って来た、岩に体を潰されながらも仔カッパ2匹を岸に向かって投げたあと親カッパは岩の下敷きになっていた、


俺は考える、そして父カッパの発光体と会話する、「家に連れて帰ってもいいかな?」俺は聞くと父カッパはにっこり笑って大きく頷いた、


「よし、お前ら、今日から俺の子分な!」


俺は仔カッパを背負子の中に入れ旅を続ける、


あと少し行くとゴブリンがいた所だ、が、洪水で其処に居た形跡も何も無くなっていたんだ、


キングとメイジは無事だったんだろうか?心配しつつも俺たちは旅を続ける、


っで今現状中々前に進みませんw、だって仔カッパよく食べるんだもん、


河原の近くに腐葉土があればそこでミミズ探しですよwしかも2匹分のをね、これが一番時間を食うんだよね、


っで効率悪いから父カッパに聞いたんだよ、普通に魚じゃいけないのかって、


回答は小さい時にミミズを食べる事で早く大きくなるとの事だった、


カッパの認識で栄養とかそんなのは判らなくても経験則でミミズを食べると早く大きくなれるって事らしいんだね


俺はミミズを探し編んだ籠にどんどん入れて行く、籠いっぱいになったらそれと仔カッパ2匹を背負子に入れて歩き出す、


歩いていると背中の方から楽し気に2匹の笑い声がウケケケケと聞こえてくる、


まあ元気になってくれればいいか、と、この2匹の呼び名を考える、


あ、ちなみにカッパの雄雌の見分け方なんだけど幼生体の状態だと分かりにくいんだ、ちんちんが付いているのがオスなんだけどね、いつもは体内に隠されているんだよ、


イルカのオスってさいつもちんちんをぶらぶらさせて泳いでいないでしょ?ちゃんと収納されてるよね、あれと同じ事なんだよね、


っでどうやって見分けるのかって言うと俗に言う【カッパ悦楽ツボ】って言うツボを刺激すると海綿体が充血してカッパちんちんが出てきますw


ちなみにカッパの養殖場で生まれたばかりのカッパをオスメスの見分ける職業もあるくらいなんだ、ひよこの選別と同じだね、食肉用と繁殖用で仕分けられて行くんだ、食物連鎖の底辺種の食材だからね、カッパって、


っで名前だったよね、オスとメスだったからオスにはフェルディナンド略してフェルっでメスの方にはメルセデス略してメルって名前にしてみた、何気に俺ドイツ車好きなんだよね、


って事で俺は仔カッパ2匹背負って街道を歩いていく、途中薬草が有れば摘んでいき、更にミミズを捕まえては籠に入れ、って、あんまり進まないんだけど、通常の倍の時間だねって事はテンシンの街に着くのは明後日の予定かな、


途中熊やら狼やらが出たけどカッパファンネルで頭部を貫通して一撃だった、食材と毛皮を確保して背負子に被せるようにして積む、これなら仔カッパが隠せるし見つかる事もないでしょ、


俺たちはようやくテンシンの街に着いた、噂であった通り街には被害も無く前に来た時と何も変わらなかった、


俺は道具やに向かう、隷属の首輪を買うためだ、仔カッパに首輪付けておかないと攫われて食べられちゃうからね、ちゃんと飼い主がいる事が解る物が有れば迂闊に手を出されないんだよね、


「ごめん下さいよ、」俺はそう言いながら道具屋に入る、


古びた木製のしっかりした棚には妙な形の道具が陳列されてある、


「はいいらっしゃい、何かお探しですか?」


「隷属の首輪が欲しいんじゃが」といいながら俺は背負子から2匹の仔カッパを出して見せる、


「仔カッパに使える首輪ですね、少々お待ちください」


店の奥に一旦引っ込んで出てきた店主の両手に例の首輪が有った、


「じゃあそれを2つ貰えますかいのう」


金を払いその場で付けて行く、最初嫌がっていたが、念話で「これ付けてないと食べられてしまう」と言ったら少しチビっていながらも自分で首輪をつけてた、


とりあえずギルドに行って情報を集める事に、


ドアを開け顔見知りの受付嬢のミンメイさんに挨拶をする、


「お久しぶりですじゃ、ミンメイさん」


「あらカワタさんお久しぶりです、美味し...いえ かわいいのを連れてますね」


やはり食材として見てるんだなと思いつつ話を替える、


「毛皮と肉を売りたいんじゃが何処で売ったらええかのぅ」


そう問い合わせると、


「こちらでも素材買取はやってますけどお肉は肉屋さんのほうが少し高めに買ってくれますよ」


冒険者の利益を考えて言ってくれるここの受付嬢は純粋に親切な人だなと思いつつ毛皮を買取カウンターに持って行き換金してもらう、


「そういえばカワタさんコーナ商会を探していましたよね」


「何か情報がありましたかいのぅ?」


「はい、先のスタンピードを止めてから又行商の旅に出て行きましたよ、うちのギルド員のマレーとカイが一緒に修業の旅についていきました、戻ってくるのは半年位先になるみたいですよ。」


「え?スタンピードを止めたとおっしゃいましたか?」


「はいスタンピードで溢れてきた魔物を凄まじい殲滅速度で倒していかれましたよ」


「おおっ!そうですか、凄いですのぅ」


「コーナ商会の会頭さんはコージィ・コーナさんと言って商会を立ち上げたばかりの冒険者の行商人さんでしたよ」


「ほう、それはそれは、」 やっと手がかりが掴めたか、


「こちらに戻ってこられるのは半年先以降と言う事なら、一度旅に出て用事を済ませたら戻って来ますかのぅ」


俺たちは仔カッパと共に渓谷を目指すことにした。


フェルの元ネタはフェルディナンド・ポルシェ、あのポルシェ博士のフルネームから取ってます。


メルの元ネタもやはり自動車から取ってます、メルセデス・ベンツの「メルセデス」とは、1899年当時、ダイムラー車のディーラー(販売代理店)を経営していたオエミール・イェリネックの娘の名前なんですね。イェリネックは自らが販売する自動車に、「ダイムラー」という硬い響きを避け、当時流行していたスペイン風の響きを持つ名を付けたって事らしいですよ。

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