街へ
ラクーン商会の一行と共に旅を続ける、このラクーン商会の馬車が順調にいけば明日の昼過ぎには街につくそうだ、
俺は手作業をしながら馬車に揺られている、そして気になっていた白い部屋の人から言われたコーナ商会の事を訊ねてみた、
「ラークさん、コーナ商会と言う商人をご存知ないでしょうかの?」
「コーナ商会ですか?何を主に取引している商会ですか?」
あ!それ聞いてなかったよ、
「何を商いしているのかは判らないんじゃが知人に託を頼まれましての」
俺はそう言って言葉を濁す、
「街に着いてから調べた方がより多くの情報が集まりますからそちらで聞いて回った方がよろしいかもしれませんね、それともしもその商会が名の有る商会ならギルドに行って聞いてみると良いですよ」
おお~次の街にギルドがあるらしい、ギルドに着いたらやはりテンプレの絡まれたりってのが有るんだろうか?とちょっと期待と不安が一つになって過行く日々など判らなくなってしまうのかな、等と妙な妄想に駆られてしまう、
「有難う御座います、では街のギルドに行って探すとしますのじゃ、」 俺は礼を言って葦を編み籠を作る、
籠も10個程編み上げて夕食の時刻になったので今日の野営地を探す、大きな川が流れていたのでそこの河原で野営をすることに決まった、
商隊の中には色々と役割がある様だ、6名の男たちが警護と狩猟を担当して4名の女たちが食事準備と洗濯等を行っていた、
当然全員戦闘も可能である、ってか出来ないと商隊に入れないらしい、現在この商隊にいる無駄飯ぐらいは俺だけらしい、
と言う事で俺は食材を調達しに川に入った、当然カッパだとバレると今日の夕飯はカッパ料理が出来てしまうだろうからチョット人目の付かない所まで移動する、
「魚取って来るのでちょっと下流に行ってきますじゃ」 俺はそういって下流側で支流が流れ込む場所を発見、
そこで顔を水に突っ込んで勢いよく【パコ~】とサーチアンドデストロイだ!大きな魚が数匹浮き上がって来たのを捕まえ口からエラに縄を通して担ぎ上げる、鮭が遡上してきてたんだね、
鮭を4匹程担いで野営地点に戻る、
「おお!爺さん大漁じゃねえか!」 警護の男が言いながらそれを見て喜ぶ
「お嬢さんや今日は何を作るんですかいのう?」 食事の準備をしてるおねえさんに声をかける、
「今日もスープとパンですよ、お爺さん」 そう言って愛想よく返事をしてくれる、
「鮭を4匹捕まえてきたからこれも食材で使ってよろしいですかな?」 そう訊ねてみる、
「勿論ですよ今日は沢山具材の入った美味しいのが出来そうです」 喜びながら答えてくれた、
「じゃあわしが魚をさばきますのじゃ」 そう言って俺は鮭をおろしていく、
鮭の切り身とイクラを鍋の具材になるように皿に並べて行く、更にニラによく似た葉が有ったので引っこ抜いて試食、うん悪くないね、俺の編んだ籠に一山集めてきてそれを食材と一緒に置いておいたらラークが叫ぶ、
「誰だポーションの材料をこんなところに置いたのは!」
どうやらこの植物は治療用のポーションの材料になるらしい
「ラークさん集めてきたのはわしですじゃ、」
「カワタさんが集めてきたんですか、これはポーションの材料になるラニーと言う植物なんですよ」
「ほう、これでポーションを作るのですか、食材としか見ておりませんでしたのじゃ」そう答えると苦笑いされた、
「よろしければこれ買取しますが」
そう言われて即買い取りをお願いする事にした、銀貨5枚5000Gで買い取ってくれた、
籠に一山で丁度10束分になっているから一束500Gこれは冒険者の初心者クエストで依頼される金額と同じ買取価格だった、ちなみにポーションの製品版は薬品小瓶一つで銀貨9枚だったよ
このラニーと言う植物なんだけど人間の目で見ても普通の雑草としか見れないんだよね、よく似た雑草との違いは葉脈の数なのでそれをいちいち数えて集めると大変な時間を擁してしまうんだよね、
しかし俺カッパだからこの植物って薄っすら発光してるのが判るんだよ、それで発光してる奴を手あたり次第集めたんだ、結果ポーションの材料が簡単に集まった訳だ、ピコーン!ひらめいた これで金に不自由しなくて済むね、
これで俺の商材は2つ、一つは香辛料の代りに出汁の粉末2つ目はポーションの材料、うんなんとかなりそう、コーナ商会に合流するまでこれで行こう、
そして翌日俺たち一行は街に到着した。
続く
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