1章 探索 【検体検査室②】
大変長らくお待たせしてしまい申し訳ございませんでした!!待ってくれていた方がいたとすれば、誠に申し訳ございませんでした。とまぁ謝罪はこれくらいにしておきまして、今回の内容ですが・・・これも誠に申し訳ない内容となっております。暴走しすぎた気もしますが、どうか読んでやってください。
暗闇の中、心地良い感触と鼻孔をくすぐる心地よい香りが俺を満たす。
「あ〜。この感じ久しぶりだなぁ。体は違っても良いものは良いねぇ」
頭の後ろに腕を回され、動けないようにがっちりホールドされてしまった。なるほど、きっと今俺の顔に押し付けられているであろうものは、おっぱい。俺の顔に形を変えられながらも、優しく包み込むような柔らかさ。この至福のときが続くなら、憑かれたままも悪くないかもなぁ。
「ふごぉぉぅぅ!ふぐうぅぅぅぉぉぅう!」
と思いきや俺に取り憑いたゆう君なる方は全力で拒否したいらしい。どうにか抱擁から逃れようと頭を上下左右に振りたくる俺の体。
「あぁっんぅ。そんなに動いちゃダメじゃない」
そう言うと卯瑠璃先輩はより強く抱きしめてきた。ぐぁぁ!息が!息ができねぇ!!
このままではやばいと思い、さらに抵抗を強めた結果、何か硬いものを俺の口がとらえた。その瞬間
「はぅっ!うぅん」
拘束が解かれ俺は自由になった。
「はっ、しっ、死ぬかと、思った」
酸素を求め、荒い呼吸で息を整える。徐々に落ち着き始めた俺は気付いた。
「あ!しゃべれる!」
それに体も俺の意思通りに動いている。どうやら憑依はとけたらしい。しかし、どうして突然?
「あぁ!ゆう君気失っちゃってる!」
さっきまで胸を隠すようにしてうずくまっていた卯瑠璃先輩が俺の方を見て言った。
「これじゃあ、お医者さんごっこできないじゃない!」
「へ?お医者さんごっこ?」
なんだかいきなり幼稚な感じの言葉が出てきたな。
「えぇと。澄ちゃん、だったっけ?君は何歳?」
「10歳だけど?」
「えっ!?じゅ、10歳ぃ!?」
なんとなく大人びた口調だったし、その、そういうことをしてくるから大人だと思ってたけど、10歳って!えぇ!?
「年齢なんてどうでもいいのよ!早くゆう君出して!ねぇ!」
「うわっ!ちょっ、いきなり殴らないでくださいよ!痛いですって!」
中身は年下だとしても、体は卯瑠璃先輩だからなんとなく敬語になってしまう。というか思いの外、胸にズシンとくるパンチなんですけど!?加減知らないの!?
「うぅぅ。全然起きない!ゆう君のバカ!アホ!包茎!」
「ほ、包茎じゃねーし!」
あぁ!なんで俺が否定してるんだよ!言われたのは俺じゃないのに。
「このままじゃ・・・いつまでも病院から出られない」
不意に落ち込んだようになる澄ちゃん。どうにか上手くやる方法はないものか。
「ねぇ。ちょっと思ったんだけどさ」
と、久々に声を発した由那先輩。
「澄ちゃんはさ。お医者さんごっこがしたいわけでしょ、それはゆう君とじゃないとダメなの?」
「え?うーん。そういえば考えたことなかったなぁ。仲良い男の子ってゆう君だけだったから」
「じゃあさ!ゆう君が中に入ってるこのお兄さんが相手じゃダメ?」
おぉい!!何言ってんだこいつ!大学生にお医者さんごっこやらせるの!?小学生と!?
「え?えぇと。そうだね・・・。うん!あんまりタイプじゃないけど許容範囲かな」
・・・傷つくなぁ。
「ねぇ?お兄ちゃん。お医者さんごっこ、やろ?」
うぉぅ。卯瑠璃先輩の体でそんな上目遣いしながらお願いされたら断れるわけねぇ。というか、よく考えて見たらこれってすごくラッキーな展開じゃないか?もちろん女性陣の視線は気になるけど、不可抗力が働いた上で卯瑠璃先輩にあんなことやこんなことができるわけだ。
えっ、それって最高じゃん。でも、ここは喜んでるのがバレないように
「し、しかたないな。まぁ。なんだ。どうしてもと言うのならやってしんぜよう」
「つなぐん。喜んでるよねぇ?もしうるりんに何かしたら。ねぇ」
はい。具体的な内容は言われなくてもそんな声で耳元で囁かれたら分かりますとも。でもこの状況下で何もしないってのは無理難題ではないですか!?
「やったぁ!じゃああなた達は部屋の外に出てね?」
「えぇ!?なんで出なきゃいけないの?」
「だって。お医者さんと患者さん以外の人がいたら意味がわからないじゃない。と言うか雰囲気作り?2人っきりっていうのがいいじゃない」
この子、本当に小学生かよ。
「さぁ。出て行ってくれないとこの人の体、どうなるかわからないよ?」
そう不敵な笑みを浮かべて、由那先輩、レイを見る澄ちゃん。
「わ、わかった!でも、それが終わったらちゃんとうるりんの体返してよ!約束だからね!」
「もちろん。これでも約束はちゃんと守る方なのよ」
由那先輩は悔しそうな顔をしながらも、レイに腕を引かれ部屋を出て行く。
出際にキッと睨まれたけど、見ないふり、見ないふり。
ガチャ、扉が閉まる音がすると部屋の中に久しぶりの静寂が訪れた。
「えへ。邪魔者は出て行ったことだし、2人でたっぷり楽しみましょ?」
なんかいちいちエロさを感じてしまうのは。言葉のせいかそれとも卯瑠璃先輩のせいか。
「さぁ、お兄ちゃんこっちへ来て」
俺を迎え入れるように胸の前に両手を広げる。それにしても、卯瑠璃先輩にお兄ちゃんって呼ばれるのいいな。まぁ呼んでるのは澄ちゃんだけどな。
そして澄ちゃんと向き合うように椅子に座る。椅子はこの部屋に置いてあったもののようだ。緊張をごまかすように少し座り直すと、ギシィと軋むような音がした。
「そう言えば、お兄ちゃんの名前聞いてなかったね?」
「え?あぁ、出水維倶です」
「もぉ!そんな余所余所しくしなくていいからさ!もっとラフに話そうよ」
一応外見上は先輩なんだけどなぁ。まぁここは言う事聞いとくか。
「分かった。じゃあ澄ちゃん、お医者さんごっこするって言ってたけど具体的には何をすればいいんだ?」
「ん。ええとね。まずは~」
そう言いながら突如上着を脱ぎ始める卯瑠璃先輩、もとい澄ちゃん!って、ええぇ!?
「ちょっと!?何で脱ぎ始めてんの!?」
「え?だってまずは心音測らないとでしょ?」
服を胸の上まで脱いだ状態で腕を止めて答える澄ちゃん。うぉぉ!かわいらしいブラジャーに覆われたでっかいおっぱいが今白日のもとにぃ!
「いや。まぁ。そうだとは思うけどね。えっ?服脱ぐ必要あるの?てか、俺が医者役なの?と言うか心音ってどうやって測るの?」
ブラに隠れてはいるものの、突如現れた生おっぱいに目を奪われながら、かろうじて平静を保ったように反応をしたが、段々と思考はおっぱいに奪われっぱい、おっぱい、おっぱいだ、おっぱいじゃないか。
「一気に質問しすぎだよ~。まぁ、私がお医者さんしても面白くないし、本もそうなってたしね。それで、心音の測り方はね~」
俺がおっぱいを凝視している間に、上着を脱ぎ終えた澄ちゃんは、妖艶な表情でこっちを見ながら、俺の頭を掴んできて
「おっぱい!!」
思わず言語までおっぱいに侵食されてしまう。いやそんなことはどうだっていい。今俺の顔、右部分を中心に主に押し付けられているものはまさしくおっぱい!さっきは息苦しさもあり堪能できなかったが、今なら分かる!柔らかい感触の中に潜む魔物。ツンと張ったイレギュラー。そいつを耳に感じる。
「どぉ?心音聞こえる?」
「へっ!?あっ、うんうん」
物理的に耳が幸せすぎて、正直心音とか聞いてる余裕ないです。
「えへへ。心臓がバクバクいってるの分かる?これでもすっごい緊張してるんだよぉ?」
うおぉぅ!塞がれてない左耳にそんな甘い声出されたらお兄ちゃんヤバいですよ!
「よーし。じゃあ心音はこんな感じで終了ね」
右耳から温もりが離れていく。残念である。
「じゃあ次なんだけど~。あれ?どうするんだったっけ?」
「そ、そう言えばさ。さっき本がどうのこうの言ってたけど、それってどういう事?」
「ん?あぁ。本って言うのは、死ぬ前に病院で同室だったお兄さんが持ってた本なんだけどね。見せて~、って言っても全然見せてくれなくて、しょうがないからお兄さんがいない時に、隠してるの見つけて見たんだけど」
若干嫌な予感がする。
「もしかしてだけど、それはさ。何と言うか、あの。女性の、その、裸が写ってたり、してた?」
「そうそう!裸が写ってたというより、描かれてたんだけどね」
それってエロ本じゃないんでしょうか!?しかもきっとマンガですよね!何で病院に持ち込んじゃうかな!?
「それでね。文字はちゃんと読めなかったんだけど、お医者さんの恰好したお姉さんと患者さんみたいなお兄さんがこんな感じのことしてたの」
「それってさ。最後まで、見た?」
「そう!そこなの!読んでる途中にお兄さんが帰ってきちゃって、あわてて元の場所に戻したからほんと最初の方しか読めなくて、最後まで読めなかったの」
ふぅ、とりあえずは良かった!最後まで読んでたらそういう展開になってたからね!18禁指定は避けられました!というか、体は大人!中身は子ども!とか、どこぞの名探偵さんと真逆の設定をもった方とそういう展開とかアウトすぎますわ。まぁ、個人的にはそういう展開も望んでないと言えば嘘になるけども・・・まぁ一線越えるのはまずいよね。
「だから、読めたのは最初の方の心音測ってるシーンと、あともう1つあったんだけど。う~ん。ちょっと、忘れちゃったな~」
まぁエロ本の時点でもう1つを思い出されてもヤバい展開にしかならないのは確定だから、思い出せないならその方が良いけど。
「じゃあ、これくらいでお医者さんごっこはおしまいにしない?」
「え~!ダメだよ!今思い出してることが出来ないと、恨み辛み妬み嫉み僻みが残っちゃう~」
そんなにいっぱい残るの!?
「おっぱい。おっぱいを使って何かしてたのは確実なの。でも何をしてたのかが思い出せないな~」
それは、おっぱいでナニをナニしてたんじゃないんでしょうね!?それは流石にマズ・・・いや、悪くないな。いや待て良心とマイサン!不可抗力が働くとはいえ、意識のない先輩に○○○○してもらうのは人間としてどうだ?興奮する!凄く良い!もうダメだ、それでもボクはやってみたい!
「あっ!思い出した!」
手を叩く音が、俺の冷えた耳に届く。もう心の準備はできてますよ。
「おっぱい吸ってたの!男の人が!薬ですよ~みたいなことを女の人が言いながら」
その展開は予想してませんでした!心の準備の進捗ダメです!
「お兄ちゃんが私の、というかこの人のになるのかな?まぁ私のおっぱい吸ってくれたら満足するからさ。それができたら、体返してあげるから、ね?」
いいでしょ?とまたも上目遣いで懇願してくる澄ちゃん。ぐうエロいい。しかしだ、良いのだろうか。いや、私に不満はない。と言うよりも是非とも吸わせて頂きたい。だが、さっきも考えたように意識のない先輩のおっぱいを吸う。これ如何に?俺は良いが、先輩は?知らない間におっぱい吸われるという奇妙な状況を体験する先輩の尊厳とかそういったものは?果たして良いのだろうか。というか、これは18禁ではないのだろうか。いや、某一般漫画、ラノベではこれ以上のことをしている。つまり、これは18禁ではないQ.E.D.
俺の頭の中を様々な思考が駆け巡り、そして決まった。
吸ってみよう。
どうせ、卯瑠璃先輩の意識はない。ならば吸ったことは俺と澄ちゃん以外は知らない。澄ちゃんはこの行為が終わればもう会うことはないだろう。つまり、俺が言わなければこれは完全犯罪だ。まて、犯罪ではない。自分でも犯罪じゃね?と思っているが、犯罪と認める訳にはいかない。認めたら捕まってしまう。敗訴確定だ。
まぁそんなことはどうでもいい。結局、俺がこの後口を割らなければすべて上手くいく。俺はおっぱいを吸えて、澄ちゃんは満足。そして卯瑠璃先輩も解放される。まさに、Win-Win-Win!悲しむ人は誰もいな・・・いない!!
さて吸おう。いざ吸おう。今すぐ吸おう。
「分かった。体を返してもらうためだ、仕方ない。心苦しいが、吸おうじゃないか」
「あれ?案外乗り気なんだね?ゆう君みたいに抵抗したりするのかな~と思ってたんだけど」
「まぁ、これでも男だからな。大切な物を守るためなら、くだらないプライドは・・・捨てる」
「ふぅん・・・かっこいいね。さっきの敗訴だのなんだのさえ言ってなかったら、だけど」
Oh!? I have a big mouth!!
「まぁお兄ちゃんがどんなに変態でも、やってくれるなら全然問題ないよ。と言うか、斯く言う私もエッチだしね」
そう言いながら、大きな胸を隠していた布地をずらし、先端に魅惑の果実を実らせたそれを、顔を赤らめながらも突き出すように俺の顔へと向ける。そして、両手で胸を左右から支えるように持ち上げ軽く掴む。少し前に押し出された胸からは、先ほどよりも激しく主張するように張り詰めた先端が前へと突き出ている。
けしからん!なんていかがわしい娘だ!もう辛抱たまらん!おっぱい吸ったる!
そして、むしゃぶりつくように俺は先端へと吸いついた。
「―――――っ♥」
口から漏れ出そうになる声を押し殺そうと唇を噛む姿に嗜虐心を煽られた俺は、屹立するものを舌でいじめるように舐めながら、強弱をつけて吸う。すると、少しずつ喘ぐような声が聞こえてきた。
「はっ・・・・・すご、ぃ・・・・・・あぁっっ♥」
その嬌声に焚きつけられ、俺の理性は吹き飛び、ただおっぱいを吸う獣と化していた。出るはずもない母乳を求めるように、舌を絡ませ、時には舌で先端を押し潰し、甘噛みするように考え得る限りの舌技を披露した。
「っ――――ひぅっあぁぁんっ♥」
いつの間にか頭には腕が回され、抑えることを忘れた声が部屋に響き渡っていた。そして、吸い続けて何分か経った頃だろうか
「ふぅっ――――――――んぁぁぁっっ♥」
突如回されていた腕に力がこもり、卯瑠璃先輩の体が小刻みに揺れた。
そして脱力した両腕から解放された俺は、さっきまで夢中で忘れていた呼吸をおこない、後ろに倒れそうになる先輩の体を慌てて支えた。
「す・・・すご、かった、ね。なんか、想像以上に・・・エッチ、だったよ」
どこか呆けたような表情で話す彼女の顔には赤みと恍惚が見てとれた。
その後、乱れた息を整えるために少しの間、沈黙が訪れた。互いの息遣いが正常に戻ったところで、澄ちゃんが口を開いた。
「まぁ・・・約束だからね。これでおしまい。この子の体からは出て行くね」
と少し残念そうな澄ちゃん。
「本当はもっと色々したかったんだけどね~。まぁでも、私もそこまで悪じゃないしね。死ぬ前にできなかったお医者さんごっこ、と言うかエッチなこと少しでもできたんだから良しとしようかな!」
まぁ、どう考えてもお医者さんごっこではなかったものね。
「じゃぁ私は出て行くから、ゆう君も出して?」
「えっ?俺、ゆう君の出し方知らないんだけど」
「あぁ、さっきまで気失ってたんだけどもう起きたみたいだから、なんかこう出て行けって念じてくれたら出ると思うよ。ゆう君ザコだし」
可哀想なゆう君。
心の中で憐れみながら、出て行けと念じると何か冷たいものが抜けるような感じがした。
「あっ、すぐ出たね!じゃあ私も出て行くから体支えててあげてね?じゃ~ねお兄ちゃん♥」
そして、体を支えようと近づいた俺に抱きつき、突然キスをしてきた澄ちゃん。ほっぺに少し湿った温かみが残る。同時に卯瑠璃先輩のたわわな膨らみと重み、そして支える両手から素肌の温もりも感じる。
どうやら澄ちゃんは出て行ったみたいだな。もう見えなくなった彼女はきっとゆう君と楽しく過ごしていることだろう。
と、よく分からない感傷に浸っていた俺はあることに気付いた。素肌の温もり、だと。
まずいと思ったが、時すでに遅し。卯瑠璃先輩がお目覚めのようだ。
唾液に塗れたまま剥き出しになっているおっぱい。そして目の前には男。謎解きはディナーの後でする必要もないですね。さようなら社会。よろしく刑務所。
と絶望感に襲われ、真っ白になり始めた俺の前で、卯瑠璃先輩は顔を真っ赤にしながら服を着始めた。
あ、あれ?殴られるか小指詰めるくらいは覚悟してたのにどういうことだろう?何も言ってこない先輩。
戸惑っている俺に向かって、服をちゃんと着直した先輩が下を向きながら二言。
「今回は、私を助けるためってことだったから、許してあげる」
あと、
「今回のことは2人だけの秘密ね」
勃起した。
最低な終わり方で申し訳ないです。この後は、由那、レイと合流しますが、若干そこでごちゃごちゃあってこの小説も締めに向かっていきたいと構想中です。無駄に長引いたこのお話とももう少しのお付き合いです!読者さんも頑張ってください!!次は今回ほどお待たせしすぎないよう頑張りますので、どうかよろしくお願いしますです。




