学校
大好きなお父さんとの別れからどれくらいたったんだろう。
龍華は、現在小学3年生。
だいぶ新しい学校と家に慣れてきてる…はずの頃だった。
しかし…
「龍華、おっはよん。だいぶ、学校にはなれた?って…相変わらず、テンション低いな。こんなだったら、皆に苛められるよ」
「分かってるよ。そんなに心配しなくても大丈夫だから。」
声をかけてくれたのは、同じクラスの大城杏。
彼女は、学年では美女と呼ばれてる女の子の一人で私の中で一番の友達だった
「ふーん…なら、いいんだけど、何かあ
ったらいつでも頼ってね!後、昨日は楽しかったよ。また一緒に遊ぼうね」
「ありがとうね、杏ちゃん」
笑顔でお礼を言う龍華
しかし、もう既に地獄の学校生活が始まってたのだ。
そう…イジメと言う名の地獄が
キーンコーンカーンコーン(チャイムの音
「龍華!学校終わって掃除の時間だから、一緒に行こう。同じ場所だしさ」
そう言いながら手を掴み引っ張っる相変わらず、杏は優しい転校生で暗く大人しい私にも他人と比べず接してくれる
しかし…
「皆、お待たせ!さあ、トイレ掃除しましょう。
ほらほら、龍華もおいでよ」
「うん」
なんだろう、少しいつもと違う雰囲気
だけど、杏も皆も優しいし、これなら私の過去をひっくり返し楽しくやって行ける
っと、そう思った
「ハハハハハ面白ーい、見てみて暗くて汚い子が水で流されて綺麗になっていくよ」
「本当本当、キャハハハハ
でも、こうやってブラしでこすれば…ほら、綺麗になった
感謝してよね、汚いあんたを綺麗にしてあげたんだから」
一瞬の出来事で何がなんだか把握しきれてない上に服がびしょ濡れで手や顔が痛い
「何何どうしたの皆?!あ、龍華さん!」
「先生、龍華さんが、バケツを倒して自分で水をかぶりました」
笑いを我慢し自分達ではなく、龍華が自分でやったかのように話す杏。
「まあ、そうなの?ほら、早く着替えなきゃ風邪引くよ、少し保健室からタオル持ってくるから待っててね」
「…はい」
寒い、痛い、怖い…誰か、助けて…
「龍華さん、この事は先生に内緒だよ
ちくったら、どんな事になるか…わかりますよね」
普段より少し違う高い声いつもと明らかに違う杏の口調に態度
この時に気づいた…いじめと言う名の地獄の様な生活がこれから始まると