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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
12章 求むるは癒しの道具
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暇潰し

「よっと。…じゃあまずは寺子屋に行くとしようかね」


人里に出て、寺子屋に向かう。

数分で着いたのだが…


「…賑やかそうって事は、授業中か」

「おお、賢者様の従者さんじゃないか」

「ああ、どうも。…寺子屋の授業ってどのくらいで終わるか分かります?」

「んん?…そうだな、昼過ぎには終わるはずだよ」

「そうですか…ありがとうございます」


さて、となると…時間がまだかかりそうだな。どこかで時間を潰そうか…あ、そうだ。本をそろそろ返しに行かないと。

そう思った時には、足は既に鈴奈庵へと向かっていた。


「おはようございまーす」

「いらっしゃいませ…って黄さん、お久しぶりですね」

「そうだね。…これを返しに来たんだ」


以前借りていた本の続きを返す。


「はい…大事に扱ってくれてたみたいですね、ありがとうございます」

「お礼を言うのはこっちだよ。とても参考になった」

「ん、誰かもう来てるのか…って、黄か」

「ん、魔理沙か」


入ってきたのは白黒魔法使い、魔理沙だった。


「パチュリーさんが困ってたぞ。ずっと借りっぱなしで…大事な本もあるって」

「ん、私が死ぬまで借りてるだけだよ」

「…はぁ、まったく…」

「あー、でも最近はなかなか難しいんだよな…なんか新しい執事がやたらと強くてな。…確か、黄が紅魔館に行って後に来たみたいだが…」

「あー…あれは…パチュリーさんに習って召喚した精霊だよ。パチュリーさんも驚いてた」


メランの扱いについては魔理沙に言った通りの説明で分かるように、『パチュリーさんに手伝ってもらって召喚した精霊』という風にしてある。


「うげー…お前が召喚したのかよ…」

「魔力での召喚じゃないからちょっと特殊なのが出てきたみたいでね」

「あいつ、いきなり後ろから出てきたりするし、身体が重くなるし…やりづらいんだよー…」


ちなみにメランの勝率は八割程度らしい。負けた時は僕の身体が焼けるような痛みを訴える。魔理沙のスペルカードでの攻撃だろう。


「メランに言いつけたのは正解だったみたいだな」

「むぐー…」

「…ふふ、仲が良いんですね」


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