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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
11章 白玉楼食事会
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真空波とはたぶん違う

いつもの訓練前のストレッチをしながら、妖夢さんと手合わせの内容について話す。


「武器はどんな物でも構いませんか?」

「はい。あ、でも…一度の手合わせでは一つの武器で統一してほしいかも…」

「ん、それはいいですけど…」

「いろいろ変えて貰って、臨機応変に戦うのもいいと思ったんですけど、それって黄さんと戦う時しか通用しないと思うんですよね…」

「あー…わかりました。では…今回はこれで行きます」


武器を、籠手の形にして見せる。


「…便利ですね」

「形状を変えられるのは確かに便利ですけど、使いこなすにはさっき言ったように…これも練習が必要なんですよ。籠手は今の所ちゃんと実戦で…まぁ、格闘戦ですけど使えてますから」

「わかりました。…間違えて斬ってしまうといけないので、私は木刀を使います」

「え、いつもの武器でなくていいんですか?多少斬られてもすぐ回復するんですけど…」

「あー…じゃあ、使わせてもらいます」


さて、身体もほぐれた。妖夢さんから距離を置く。


「ん、そろそろ始めるの?」

「ええ。準備は出来ています」

「私も、準備出来ました」


刀が二振り。二刀流…かと思いきや、片方は鞘に納めたままで、長い方を抜いて構えている。


「では、いきます!」


妖夢さんの声が合図となって、手合わせは始まった。

地を蹴り、一気に接近して…横薙ぎに刀を振ってくる。


「っ…」


僕も後ろへと飛び退き、最初と同じ間合いになる。思ったよりもずっと速い…!


「む、初見で反応するなんて…」

「あいにく、藍様にボコボコにされたおかげである程度の速度ならなんとかなるんだよね」


屋敷での修行は藍様が主に教えてくれるのだが…こちらの攻撃を禁止し、避けることに集中させるのが前半、後半は今の所武器の使用方法と精霊魔法の練習にあてている。

武器の威力が高いので、相手の出方をしっかりと見切ってしまえば、あとは基礎の戦い方でどうにかなる…と言われた。


「そうですか…ならば…」


ふっと、姿が消える。疾い!

微かな殺気を後ろから感じ、思わず上に飛ぶ。さっきまで僕が居た場所を、斬撃が飛んで…って、飛んで!?


「これも躱されるなんて…」

「…魔力かなんかが込められてるみたいだな。気をつけないと…斬撃が飛び道具か」

既に食事の要素は終わってしまってるんだよなぁ…

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