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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
11章 白玉楼食事会
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冥界にお呼ばれ

冥界、白玉楼。

紫様の友人である西行寺幽々子が管理しているその場所に、僕は居た。


「すいません、運ぶの手伝ってもらって…」

「いえいえ、このくらいは。一緒に食事をさせてもらう身ですから」


この白玉楼の庭師兼幽々子さんの剣術指南役である、魂魄妖夢と一緒に食事を運んでいた。

一皿一皿が、やたらと大きいのだが…これで一食分らしい…僕が食べるとしても、一日三食食べても残りそうな量なのだが。


「ほほほ、また沢山食べるようですなぁ」

「すまんね、皆にも手伝ってもらってさ」

「ん、別にいいよー。あ、クーちゃん傾いてるよ」

「…バランス、とりづらい」


フラーウムとメラン、僕は難なく運べているし、妖夢さんは慣れた様子で二皿運んでいる。しかし、クーは慣れていないのでフラフラとしている。


「…仕方ないな、ほれ」


覚えたての重力魔法を、クーが持つ皿にかけてやり、軽くする。


「…ありがと、主様」

「ん、いいよ別に」





僕が紅魔館から帰って一週間ほどたった頃、紫様が僕たちを呼び出した。


「今から幽々子の所に行くわよ」

「幽々子さん…って、白玉楼ですか?」

「ええ。幽々子が皆で食事がしたいみたいだから、ちょっと連れて行こうと思ってね」

「なるほど…わかりました。何か準備は?」

「ん、もう藍を向かわせているし…するのは食事の準備くらいかしら。…あと、心配はいらないと思うけど、食べ過ぎないように」

「…ん、食後にも何かあるんですか?」

「…幽々子から聞いたんだけど、妖夢と手合わせをするんでしょ?」

「あー…そんな約束もしましたね…わかりました」


鈴奈庵で借りた、近接武器の辞書とも言える本を机に置き、すぐに導師服に着替える。

ちなみに、屋敷にいる時は紫様が用意してくれた「ジャージ」という動きやすい服を着ていたりする。外の世界の運動服、だそうだ。


「…んー、主様…お出かけですか…?」

「うん、クーも連れて行くからね。美味しい物が出るみたいだから」

「…やった」


…藍様の気持ちが最近わかるようになってきたかもしれない。

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