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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
10章 妹と闇の執事
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和解すると甘々

フランに続いて部屋を出て、図書館へと向かうと…メランとパチュリーさん、小悪魔が水晶玉を囲んで何かしていた。

水晶玉には…あれ、フランちゃんが映ってる?


「話はもう終わったんですか?」

「ええ、少し前に。それで、あなた達が遊んでいる状況を眺めていたんだけど…案の定、レミィがやらかしてたわね」

「えー…というか、やっぱり…」

「…ええ、いつもああなるのよ。いつもなら翌日に私が仲裁することになるんだけど…あなた達が介入したことで、仲直りは早まりそうね」


フランの姿は、レミリアさんの部屋の前…いや、部屋の更に奥の扉の前だな。


「レミィの寝室はあそこなのよ」

「…うーん、女性の寝室を覗くのは…」

「いいのよ。ほのぼのした光景にしかならないはずだし。…音声も拾うようにして、と…メラン、ありがとうね」

「ほほほ、この程度なら造作もございませんので」

「あ、メランがやったのかこの水晶玉やら」

「まぁ、メランの魔法が無くても音声無しなら映せたのだけれどね」




『…お姉様、まだ起きてる?』


数分ほど悩んで、フランちゃんはドアをノックした。

ゆっくりと、ほんの隙間程度にドアが開く。


『…何よ、もう私は眠りたいのだけれど』

『あ、あのね…お姉様の部屋で、一緒に眠りたいなって…』

『……』

『…や、やっぱりダメだよね…ぐすっ』


しゃくりあげている。この角度からではレミリアさんの表情しか見えないが、おそらく…


『…泣かないで。ほら、入りなさい』

『うん…』


水晶玉に映る景色が変化し、部屋の内側からフランちゃんが入ってくる様子が映る。


「なぁ、どうやって設置したんだこれ…」

「ほほほ、見取り図とパチュリー様の設置していた魔法からの景色さえあればすぐに」

「えー…」


『ほら、顔を拭きなさい。ぐしゃぐしゃでみっともないわよ』

『…ごめんなさい、お姉様』

『いいのよ。…悪いのは、私の方だし』


レミリアさんが、フランちゃんをぎゅっと抱きしめている。


『お姉様ぁ…』

『…ふふ、もう…また泣いてるし。…ほら、お布団に入るわよ』

『うん…』


布団に入った二人は、しばし無言で寝転んでいた。


『…お姉様、その…』

『…ん、もっとくっつきたいんでしょ…』

『…えへへ、ありがと』


今度はフランちゃんがレミリアさんを抱きしめていて、レミリアさんは頭を優しく撫でている。


『…ふぁぁ…』

『…お姉様、疲れたの?』

『そんな所ね…今日はぐっすり眠れそうだわ』

『私も、お姉様が隣にいるから…』


「わー、甘々空間だなぁ…」

「毎回、仲直りの度に目の前でこれを見せつけられるのよ。砂糖を吐きそうだわ」

「…まぁ、いいじゃないですか。二人の仲がいいのなら」


部屋を眺める魔法を切り、パチュリーさんはこちらを向いた。


「さて、黄。まだ時間は大丈夫かしら」

「大丈夫ですよ」

「眠気は?」

「それも、大丈夫です」

「なら、今から闇の精霊魔法について勉強よ。いいわね?」

「ええ。どうやら色々と多岐に渡る用途がありそうですからね」


昨日更新忘れてた…ゲームやってるとなぁ…忘れるんだよなぁ…

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