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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
9章 精霊の手がかりは館の中に?
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とんでもない

「精霊についてはとりあえずこのくらいね…。そうね、魔力をその身に取り込んでいるなら、貴方自身がその魔力を使って魔法を撃てるはずよ」

「うん、たぶんできるよ。例えばー…」

「あ、床を変な風にいじらないでもらいたいわ。…そうね、レミィ。中庭を使ってもいいかしら」

「ええ。ちょうど花の植え替えをしたいと思ってたから…花壇の一部が何も植えてない状態だったはずよ」

「…じゃ、行きましょうか…」


さっき、咳き込んでたから大丈夫なのかな…と思っていたら軽く浮いて移動していた。

なるほど、浮けるのならあの本棚でも本を探すのに苦労は無いか。




中庭の一角、黒く、土がむき出しの花壇に足を踏み入れる。


「じゃあ…フラーウムだったわね。軽くやってみせて」

「うん、わかったよー」


フラーウムが手をかざし、魔力を地面に向けて放出すると、フラーウムの周りに鋭い土の棘が突き出した。


「おぉ…」

「あとは、このまま土の塊を飛ばしてみたり、武器に変形させたりできるよ」

「土で出来た武器ねぇ…斬れ味はどんなものなの?」


フラーウムが作り出した土で作り出した剣を、レミリアさんが手にとる。

レミリアさんはもう片方の手に薪を持っていて…それを上に投げ、剣を振り下ろす。

薪は綺麗に真っ二つに切断された。


「え、こんなに斬れ味が!?」

「刃の部分は魔力でガチガチに固めて、鋭くしてあるからねー。刀身も折れないようにしてあるから、そのへんの剣よりもずっと頑丈だと思うよ」

「へぇ…じゃあ試してみるわ」


今度は、剣を薪と同じように投げ…レミリアさんは魔力で作った紅い槍を手に持った。


「神槍『スピア・ザ・グングニル』!」


放たれた槍は、フラーウムの創り出した剣に吸い込まれるように近づき、命中したが…剣は形を保ったまま地面に突き刺さった。


「え、無傷!?」

「最上級精霊の中でも更に上の…精霊王クラスの魔力なのよね…また凄い精霊が出てきたものね…」


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