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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
8章 人里から、別の場所へと
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幼い式だからこそ遊びも必要

「へぇ、橙とも遊んだりするんだ」

「うん、鬼ごっことか、かくれんぼとか!」


湖の辺をぐるっと回るようにして、歩きながらチルノ達と話す。

どうやら、チルノと大妖精はルーミア以外にも橙と遊んだり、他にも遊び友達が居るようだ。


「チルノ、かくれんぼだとすぐ見つかるけどねー」

「だってー、じっとしてるのはあたいには合わないんだもん!」

「…ふふ」


…違和感を感じると思ったら、ルーミアの話し方が少し子供っぽくなってるのか。おそらく…僕たちと話してた方が素なんだと思う。

ルーミアのリボンは封印のお札で、どうやらその力を封じ込めておかないと幻想郷に影響を及ぼすほどなのだそうだ。


「クーちゃんは、遊んだりとかってしないんですか?」

「…主様とお家に居る時は、本を読んだりしてるの」

「えー、なんでー?」

「式になったばっかりだから…いろいろ覚えなきゃいけないの」

「そうなのかー」

「ふふ、クーちゃんは黄さんを慕って居るんですね」

「…えへへ、恩人…だからね」

「おんじん?」

「助けてもらった相手を、恩人って言ったりするんだよ、チルノちゃん」

「へー…」


…ふむ、まだまだクーは本で知識を蓄えるよりも、この子達と一緒に居てもらって実際に体験させてみるのもありかな。


「…主様、どうしたの?」

「ちょっと考え事をね。…クー、チルノ達と遊んだりしてみたい?」

「…え?…うん」

「あたいはいつでも歓迎するよ!」

「私もー」


チルノとルーミアも賛成してるし、大妖精も頷いてる。

クーは…あらら、照れてるし。


「…いいの?」

「うんうん!」

「…えへへ、よろしくね」


…さてと、もうすぐ館に着くな。


「じゃあ、僕たちは今からちょっと紅魔館に入るからね」

「おー!またなー、クー!」

「今度はいっぱい遊ぼうね、クーちゃん」

「…うん、またね」


チルノ達は湖の上へと飛んでいった。


「…嬉しい」

「ん、そりゃ良かった」



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