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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
7章 変異と式神
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名付けにおいて性別は大切

「式神を定着させるには、体外に札を貼るよりも…体内に飲み込ませた方が良いんだ」

「体内にですか…大変そうだなぁ」


縦15センチ、横5センチほどの短冊に、魔力を含ませながら書いた紋様は相手を式神へと変化させるものなのだが…飲み込ませるのは大変だろうなぁ…なんて思っていたのが顔に出てたみたいだ。藍様が困り顔で補足説明する。


「魔力の流れを身体の内側へと作り、滑り込ませるようにするから…黄がちゃんと流れを作ってやれば苦しむことはないはずだ。…まぁ、君の場合は…」

「ん、フラーウムの持ってる地の魔力で流れを作っても大丈夫ですか?フラーウムと僕は同化したので…」

「む、そうだな…それでも大丈夫だが、式神の得意とする魔力も地属性へと変化するな」

「…今後、僕がフラーウムの仲間を取り込んだ場合はどうなります?」

「…それはやってみないと分からないな。まず式神を従えている主の属性が変化するなんていう例は無いから」


ああ、確かにそうだろうなぁ…。


「ちなみに…橙には無理に飲ませるのは嫌だったので外に貼っているんだが、そのせいで剥がれやすくなってしまって…」


ふむ、外に貼るとそういう弊害も出るのか。

紫様をちらっと見ると、ジェスチャーで藍様を式神にした時の様子を教えてくれた。って無理矢理飲ませたのか…。


「とりあえず、君が書いた媒体だが…まだ空白があるだろう?…ここに文字を刻めば、それがその後の式神の名前となるんだ」

「…名付け、ですか…ちゃんと考えないといけませんね」


弧を描くように寝そべる狼の腹の近くに座り、撫でてやる。

狼は気持ち良さそうに目を細めていた。


「ちなみに、その狼は女の子だからな」

「あ、そうなんだ…」

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