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箱庭というよりはびっくり箱
一通りの話を聞いた感想は、何でもありなんじゃないかと思った。
「妖怪だったり、魔法だったり…すごいですね。それに…スペルカードルールによる弾幕ごっこでの勝負、ですか」
「ええ、そうよ。とりあえず身を守るために貴方も覚えないとね」
「え?」
「ずっとここに置いておく訳が無いでしょう?それとも、ここで引きこもるつもりかしら?」
「いえ、それは…いろいろ調べないといけませんし」
「でしょ?とりあえず一週間、私と藍でみっちり鍛えるからね」
「えー…」
というか、紫さんも妖怪だったのか。パッと見、人にしか見えないが…。あのスキマも、紫さんの能力だったみたいだ。
藍さんについては尻尾でなんとなく分かった。…幻想郷の強い妖怪は、人型の形をとるらしい。
「ま、今日はゆっくりしてていいわ。私も調べなきゃいけない事があるし。藍、後はお願いね」
「え、紫様!?」
藍さんと二人きりになってしまった。