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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
6章 幻想郷探査
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瘴気の主

森の中は、異臭がずっと漂っていた。

木の根元や、幹には血がベットリと貼り付いてて…沢山の獣の骨が転がっていた。


「…こいつはなかなか酷いね。…容赦は要らないか」


武器は籠手の形にして、両腕に装備してある。

虫網型や、剣だとここでは取り回し辛いと思ったからだ。


「…先に進むにつれて、異臭がだんだんと濃くなっていくな。…取り返したとしても、ここにはもう住めないかもしれない」


ここまで濃いと、異臭というよりも瘴気とした方がいいかもしれない。

森に入る前に、身体の表面に張り付くようにバリアをしておいたので、影響は殆ど無いけれど、生身では入りたくは無い。


「……」


少し開けた場所に、これ以上無いほどの地獄みたいな光景が広がっていた。

血の池の中心に、異形の熊が立っていた。

腕が六本あり、それぞれの爪は真っ赤に染まっていた。

何故か四つもある目が、僕を捉える。


「…こいつ一匹でここまで…」

「…ゴァァァァァッ!!」


一瞬で目の前に三本の腕が迫ってきていた。


「ぐっ!?」


なんとかガードしたものの、そのまま吹き飛ばされて木に叩きつけられる。


「…痛てぇ。よくあれだけの数逃げられたな…」


…いや、狼たちは本当に大きな群れだったのだろう。ここに着くまでに…おびただしい数の骨が転がっていた。恐らくこいつに肉の全てを食い散らされたのだろう。


「流石に、生け捕りは無理だろうな…本気で殺るか!」


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