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東方黄明譚  作者: k.Yakumo
6章 幻想郷探査
53/319

元凶は奥に

「…ふむふむ、そうか。…黄、どうやらこの狼達は縄張りを他の獣に取られたようだ」

「他の獣、ですか」

「妖怪の縄張りは普段あまり変わることはないんだが…」

「…調査の必要がありそうですね。藍様、方向は?」

「ここから更に向こうの森だそうだ。…行くのか?」

「なんとなく、放っておけないんですよ」


…この狼達は姿を見てしまったからなぁ。

とはいえ、しっかり準備はしておく必要が…ん?


「……」

「っとと、どうした…?」


ボス狼が、身体をすりよせてくる。


「ふふ、懐かれてしまったようだな」

「そうなんですか?…んー、でも…意思疎通が…」

「とりあえず今は私が保護しておいてやろう。…後で特別に、式神の作り方を教えてあげるから」

「分かりました、では…」

「ああ、気をつけて行ってくるんだぞ」

「あ、もし慧音さん達がこちらに来たら、伝えておいてください」


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