表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方黄明譚  作者: k.Yakumo
6章 幻想郷探査
51/319

…本当にボスなのか?

「っと。威力調整がまだまだかな。これだと怪我どころじゃ済まない」


光が収まり、黄の標的達が居た場所へと降り立つ。


「…ま、死なないように威力は調整しておいたけど…結構頑丈なんだな」


牙を剥き、焼け焦げた黒い毛皮の狼達は中心に立っている僕を威嚇している。ただ…ボスの姿が見当たらない。


(恐らく、手下の狼達に体力を削らせて仕留める算段かな)


数は、十かそこらしか居ない。さっきので深手を負ったのはもう逃げたのかな。


「ガァァァァッ!!」

「っと!飛びかかる力があるのは分かったけど…殺したくないんでね!」


武器を、虫網の形にする。

飛びかかった狼を捕らえ、力を失わせる。

ぐったりとなってはいるが、生命に危機が及ばない程度に調整してくれるみたいだ。


「っと、三匹…いや、五匹か!」


前から三匹、後ろから二匹の挟撃だ。…一度に捕らえるのは無理か。なら…


「鉄槌『爆砕波』!」


二枚目のスペルカードを取り出して、武器を変形。両手持ちのハンマーを作り、地を叩く!


「ギャンッ!?」

「ガァッ!?」

「ギッ!?」


前の三匹に、土塊の弾幕を浴びせ、戦闘不能にする。叩いた反動をそのまま使い、気を失ったまま突っ込んでくる三匹を飛び越え、二匹と対峙。…狼の数はだいたい半分くらいになっただろうか。

と、二匹はそこで止まり…姿を消した。

そして…ボスが姿を見せる。


「……グルルルッ」

「…体もかなり大きいけど、妖力がなかなかあるなぁ」


体長は三メートルほどで、身体には今までの戦いの勲章なのか、傷がたくさん残っている。


「…さてと。僕が勝ったら…もう人里は襲わないでくれよ」


ボス狼に向けて、走りだす。

向こうもそれを確認すると、一瞬のうちに目の前まで飛び、爪で薙ぎ払ってくる。


「遅いよ…!」


体勢を低くして躱し、刃の潰れた剣のようにした武器を胴に叩き込む。


「…はぁぁぁっ!」


そのまま振り抜いて、上空へと吹き飛ばした。


「さっきは避けたみたいだけど…これなら当たるだろ!光砲『サンライトバスター』!」


さっきよりも、力を込めないように。

しっかりと狙って、狼に向かって光の砲撃を放った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ