表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方黄明譚  作者: k.Yakumo
6章 幻想郷探査
48/319

人里の貸本屋

「友人の小鈴は、貸本屋の子なんです」

「貸本屋、ですか」

「外界の本が結構あるので、勉強になるんですよ」

「なるほど…」


ふむ、僕のこれからにも役立つだろうか?

出来れば、武器のイメージがしやすい本があると嬉しいんだけど。


「ここですよ」

「…鈴奈庵、ですか」

「小鈴、入りますよ」


中に入ると、確かに本がたくさん置いてあり…外装は紫様の持っていた古い本とは少し違った。これが外界の本…ってことか。


「あ、阿求さん。もう読み終わったんですか?」

「ええ。小鈴がお勧めしてくれた本…とても面白かったです」

「あれ、後ろの方は…」

「ああ、どうも。八雲黄です。最近来たばかりで…」

「そうでしたか。…って、八雲!?」

「やっぱり驚きますよねー…」


八雲姓についての説明を簡単に。


「へー…」

「僕もここを使ってもいいですか?」

「はい、大歓迎ですよ!」


ん、よかった。…とりあえず聞いてみようか。


「武器の図鑑、みたいなものがあると嬉しいんですけど」

「武器の図鑑、ですかー…珍しいですね」

「ふふ、彼の武器はいろいろと変形させることができるみたいなので…参考にするんですね」

「そんなところです」

「わかりました、ちょっと待っててくださいね。…確か上の方に…」


どこからか、台を取り出してその上につま先立ちになって本を探している。

…なんだか、可愛らしいなぁ。


「えっと、こんなのはどうでしょう」

「『近接武器図鑑』…またピッタリなものが…」

「えっと…どのくらいの期間借りますか?」

「…あ、そっか。貸本屋だからお金が必要か…」

「ええ、まぁ…」

「…一旦保留にしますね。お金が工面できたらまた…」

「はい、じゃあこの本は他の人が借りないようにしておきますね」

「助かります」


背が低くて可愛らしいけど、しっかりしてるなぁ。


「では、私は続きを借りますね」

「はい、どうぞ」

「では、お仕事がんばってくださいね」

「阿求さんもがんばってくださいねー」

「では、また」


阿求さんと一緒に鈴奈庵を出る。…場所もちゃんと覚えたし、また来よう。


「では、私は戻りますけど…黄さんはどうします?」

「阿求さんを屋敷まで送って…慧音さんの所に向かってみます」

「そうですか。…そろそろ授業も終わる頃だと思うので、ちょうどいいかと思います。でも、別に送っていただかなくても…」

「…いや、結構な荷物ですから。なんなら持ちますよ」

「ふふ、じゃあ…お願いしますね」


いろんな人と親しくしておくのは大切だろうから…なるべく手伝える事はやっておきたいね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ